愛犬がフローリングにおしっこをしてしまい困っていませんか？

 

特有のニオイが染み付いてお部屋が臭くなってしまう前に、キレイに掃除したいですよね。

 

掃除をする際は、フローリングを傷めずに、そして愛犬にとって無害な方法で掃除することが大切です。

 

この記事では、愛犬のおしっこをキレイに掃除する効果的な方法について、ご紹介します。

愛犬の尿汚れを防ぐアイディアもお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

フローリングについた尿汚れ、なぜすぐに対処が必要？

フローリングに愛犬がおしっこをしてしまった場合、すぐに対処が必要です。

なぜなら、尿に含まれる水分がフローリングの隙間に浸透し、内部に染み込むことで床材を傷める原因となるからです。

 

特に、犬の尿は放置することで細菌が繁殖しやすく、時間が経過するにつれてニオイも強くなります。

このニオイは、時間が経ってからの除去が非常に困難です。

 

また、尿によって濡れた状態で長時間放置されると、フローリングの木材が水分を吸収し、膨張・変形する可能性があります。

湿った環境はカビの発生にもつながるため、健康上のリスクを高めるだけでなく、見た目にも悪影響を及ぼします。

 

フローリングについたおしっこは、すぐに乾いた布やペーパータオルで水分を吸い取り、専用のクリーナーで丁寧に拭き取りましょう。

素早い対応を心がけることで、染みを防ぎ、床材の損傷やカビの発生を最小限に抑えられますよ。

 

一度黒ずんでしまったフローリングを元の状態に戻すことは非常に難しいため、早急な対処が必要です。

 

犬の尿による汚れを掃除するポイント

フローリングについてしまった愛犬のおしっこ汚れを掃除する際、以下の3つのポイントに注意しましょう。

 

フローリングを傷つけずに掃除する

フローリングに愛犬の尿がついてしまった際、床材を傷つけずに掃除することが大切です。

 

まず、尿が染み込むのを防ぐために、高吸水性のモップや柔らかいタオルを使用して、迅速に拭き取りましょう。

尿は時間が経つにつれて床に浸透し、変形や色褪せの原因となるため、早めの対応が肝心です。

 

また、フローリングを変形させたり色褪せさせる成分が含まれている洗剤は避けましょう。

 

特に、無垢フローリングの場合は、表面がデリケートで傷がつきやすいため、掃除の際はより慎重に行動する必要があります。

 

優しく拭き取り、床材を保護しながら清潔に保つことが、フローリングを長持ちさせる秘訣です。

 

愛犬にやさしい成分の洗剤を選ぶ

市販されている洗剤の中には、強力な化学成分が含まれているものもありますが、これらは犬の肉球や呼吸器系に刺激を与える恐れがあります。

 

そこで、天然成分などペットに害のない成分から作られたペット専用の洗剤を選びましょう。

たとえば、舐めても安心の特許水100％でできた「リバイバルウォーター 薬品を使わない消臭スプレー」や、「ナチュラル重曹消臭スプレー 犬用」などがおすすめです。

 

これらは犬に優しいだけでなく、フローリングを傷めることなく汚れを落せます。

安全性と効果のバランスを考え、成分を吟味した洗剤選びを心がけましょう。

 

ニオイを残さないように消臭する

フローリングに愛犬の尿がついた際、見た目の汚れだけでなく、ニオイを残さないことが重要です。

尿のニオイが残ると、犬はその場所をトイレと認識し、再び同じ場所でおしっこを繰り返す可能性があります。

 

消臭には、まず尿を拭き取った後、専用のペット用消臭剤を使用することが効果的です。

市販の消臭剤を選ぶ際は、アンモニア分解能力があるものを選ぶと良いでしょう。

 

また、天然成分で作られた消臭剤は、ペットにも人にも優しい選択肢です。

重曹や酢水を使った自家製消臭スプレーなど、手軽で環境に優しい方法もあります。

 

これらを使い、しっかりとニオイの元を分解し、犬が再びマーキングするのを防ぎましょう。

 

尿のニオイを徹底除去する3つの方法

愛犬の尿のニオイは、徹底的に除去することが大切です。

また、犬のおしっこから雑菌が繁殖する可能性もあるため、徹底的に清掃と消毒をして、フローリングの消臭対策を行いましょう。

 

洗剤で洗浄する

尿のニオイを徹底除去する方法として、まず「洗剤で洗浄する」ことが挙げられます。

 

特にフローリングの表面についた犬のおしっこには、市販されているペット専用洗剤の使用が効果的です。

これらの洗剤は、尿の成分を分解しやすい成分を含んでおり、犬が舐めても安全な配慮がされています。

 

しかし、フローリングの材質によっては洗剤が原因で質感が変わることがあるため、全面に使用する前に目立たない部分で試すことが大切です。

 

市販の洗剤には、洗浄力だけでなく除菌や消臭効果を兼ね備えた製品も多く、尿のニオイを根本から解消する手助けをしてくれます。

 

適切な洗剤を選び、適切な方法で使用することで、フローリングの尿のニオイを徹底的に除去することが可能です。

 

消臭スプレーを使う

床に染み付いた尿の悪臭には、専用の消臭スプレーが有効です。

 

ペットの健康を考慮した安全な製品は多数販売されていますが、これらは尿特有のニオイを分解し、快適な室内環境を取り戻すのに有効です。

 

ただし、選ぶ際には香りが強すぎないものを選ぶことが重要です。

 

強い香りは尿のニオイと混ざり合い、逆に不快なニオイを発生させる可能性があります。

特に、犬は嗅覚が人間よりも敏感であるため、強い香りは彼らにとってストレスの原因となりかねません。

 

「I Love Pet」のようなニオイに敏感な愛犬に不快感や違和感を与えない無香料タイプがおすすめです。

 

消臭スプレーを選ぶ際は、その点を念頭に置き、ペットにも人にも優しい製品を選ぶようにしましょう。

 

クエン酸で消臭する

クエン酸は柑橘系の植物に含まれる酸で、食品にも使用される成分として知られています。

そのため、万が一、愛犬が舐めてしまっても健康への影響が少ないのです。

 

犬のおしっこのニオイを消す際には、水に溶かしたクエン酸をスプレーで吹きかけ、その後拭き取る方法がおすすめです。

 

尿に含まれるアンモニアがアルカリ性であるのに対し、クエン酸が酸性であるため、中和反応を利用してニオイが消えます。

 

特にフローリングの場合、アルカリ性の洗剤を使用するとワックスが剥がれる恐れがあるため、クエン酸はフローリングにもやさしいと言えるでしょう。

 

クエン酸スプレーの作り方

200mlの水にクエン酸を小さじ1杯混ぜ、スプレーボトルに入れる

スプレーボトルを振り、クエン酸を水にしっかり溶かす

 

フローリングに吹きかけた後は乾いた布で拭き取ります。

そうすることで、尿のニオイを効果的に除去できるでしょう。

 

愛犬がトイレを失敗する理由と対策

愛犬がフローリングにおしっこをしてしまった場合の掃除・消臭方法についてご紹介してきましたが、そもそもトイレを失敗してしまう理由はなんでしょうか？

正しい場所でトイレをしてもらうために、その理由と対策について見ていきましょう。

 

トイレの場所や大きさの問題

愛犬がトイレを失敗する理由の一つは、トイレの場所や大きさに問題がある場合です。

 

多くの犬は、トイレが汚れていたり狭すぎたりすると、用を足すことを避ける傾向があると言われています。

また、トイレが家の中の静かで落ち着ける場所にないと、リラックスして排泄することができません。

 

対策としては、トイレを定期的に掃除し、犬が快適に感じる広さを確保することが重要です。

さらに、家族の行き来が少なく、静かな場所にトイレを設置しましょう。

 

ストレスや環境の変化

犬はストレスを感じたり、環境が変わったりすると、トイレの失敗をすることがあります。

 

引っ越しや家族構成の変化、新しいペットの迎え入れなどが原因で、これまでのトイレの習慣が崩れることもあるかもしれません。

 

このような場合、愛犬に安心感を与えることが対策となります。

 

新しい環境に慣れるまでの間、ストレスを感じさせない程度にトイレトレーニングを続け、愛犬が安心して過ごせるように配慮しましょう。

 

しつけの失敗

しつけの問題でトイレの失敗が起こることもあります。

 

トイレトレーニングは子犬の頃に行うのが一般的ですが、その際に一貫性がなかったり、厳しすぎたりすると、正しいトイレのやり方を覚えることができない可能性があります。

 

また、トイレを失敗した際に「あーっ！」などど、大きな声をあげると、飼い主さんが喜んでくれたと学習してしまう可能性もあります。

 

トイレのしつけポイントとして、叱るのではなく、できた時に褒める方法でトイレトレーニングを行うことが大切です。

正しい場所でできたときは、おやつや褒め言葉でしっかりと褒め、トイレの場所を覚えさせましょう。

 

マーキングで自分の縄張りを主張

犬がトイレ以外の場所でマーキングをするのは、自分の縄張りを主張している行動です。

 

特にオス犬に多く見られ、他の犬へのメッセージとして行われます。

 

この行動を防ぐためには、去勢手術が有効な場合があります。

また、マーキングの対象となる場所を限定し、そこ以外でのマーキングをしつけによって抑制することも重要です。

 

高齢犬に見られるトイレの失敗

高齢になると、犬も人間と同様に体の機能が衰えます。

その結果、トイレのコントロールが難しくなり、失敗することが増えてしまうのです。

 

この場合、トイレに行きやすいようにトイレの数を増やしたり、アクセスしやすい場所に設置したりすることが対策となります。

また、排泄を促すために定期的にトイレに誘導することも有効です。

 

高齢犬のトイレの失敗には、根気強いケアが必要となります。

 

尿汚れを防ぐためのアイディア

ここからは、愛犬によるおしっこ汚れを防ぐために便利なアイテムとして、以下の5つをご紹介します。

 

フローリングシートを貼る

画像：ペット防滑消臭マット

 

100円ショップやホームセンターなどで市販されている、フローリングに貼る専用のシートを活用することで、床材自体がおしっこで汚れることを防ぎます。

 

透明なもの、タイルや大理石のような見た目のものがあり、撥水加工がされたものも。

取り付けは簡単で、汚れたらすぐに交換が可能です。

 

滑りにくい素材を選ぶことで、愛犬の安全も確保できます。

 

ペット用ワックスも効果的

画像：ペットと暮らす 床用 高級樹脂ワックス

 

フローリングの保護には、ペット用ワックスが有効です。

 

ワックスは、水や尿に強い保護膜を作り出し、木材を守ります。

定期的に塗り直すことで、フローリングの耐久性も高めてくれますよ。

 

また、ワックスが持つ光沢が空間を明るく見せる効果もあり、インテリアの一部としても有効でしょう。

 

ペット用に開発されたワックスは、愛犬が舐めても安全な成分でできていたり、滑り止め効果が期待できるものもあるため、チェックしてみてください。

 

マナーウェアを着用する

画像：M-PETS 女の子用 オムツ

 

尿のコントロールが難しい場合は、マナーウェアを着用させることが効果的です。

 

マナーウェアは、おむつのように犬の体にフィットし、尿をしっかりと吸収します。

特に、まだトイレトレーニング中の子犬や、高齢で尿失禁が心配な場合に有効でしょう。

 

デザインも豊富で、愛犬のサイズに合わせて選べるため、ストレスなく着用させることが可能です。

 

L字型のトイレを活用する

画像：しつけるトレー ツーウェイ

 

L字型のトイレは、犬が尿を漏らしにくい工夫がされています。

 

この形状のトイレは、壁を利用して角に設置することで、犬が足を上げてもおしっこが外に飛び散りにくい設計になっています。

 

また、トイレの縁が高いため、尿がトイレの外に漏れ出る心配も軽減されますよ。

トイレの位置を工夫するだけで、フローリングを清潔に保つことができます。

 

ペット向けフローリングに貼り替える

画像：LIXIL ラシッサSフロア・ラシッサDフロア耐水・ペット

 

長期的な解決策として、ペット向けフローリングへの貼り替えもおすすめです。

 

犬用のフローリング床材は滑りにくく、よだれや粗相に強い加工が施されており、お手入れも楽ですよ。

 

マット不要でフローリングの質感を保ちつつ、犬の爪による傷もつきません。

 

ニオイの心配が少なく、フローリングの見た目も楽しめるため、犬を飼っている世帯には特におすすめです。

 

以下の記事では、犬用のフローリングのおすすめ6選をご紹介しておりますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

犬用のフローリング6選！【犬に優しい床材を利用しよう】

 

愛犬と快適な室内環境を保つために

愛犬がフローリングでおしっこをしてしまうと、飼い主さんは困ってしまいますが、素早く清掃・消臭することで、快適な室内環境を保つことができます。

 

ペット専用の消臭剤やクエン酸スプレーなどを使用してニオイを取り除きましょう。

 

尿汚れを防ぐためのアイテムも活用しながら、愛犬との生活がより快適になるよう、適切な対策を心がけてくださいね。