ドバイを本拠地とするアラブ首長国連邦の持株会社「アルフッタイムグループ」が展開するイケア・アルフッタイムが、ペットを使ったユニークなコマーシャルをつくって話題になっている。
ドバイで最近開催されたペット・ワールド・アラビア展の見識によれば、アラブ首長国連邦のペットケア部門の評価額は3億ドルにまで急上昇し、アラブではペットの飼い主が約150万人暮らしている。
ペットがこれまで以上に家族の大切な構成員として見なされていることに、イケア・アルフッタイム社は着目した。
ペットはその愛らしさで家族をいやすアイドルである一方、家のなかをめちゃくちゃにしてしまういたずら者でもある。同社はペットを飼っている人ならだれもが共感できる小さなアクシデントを訴求ポイントとして、CMに利用することにした。
同社の短いCMには、ペットとペットによってこわされて無惨な姿のイケアの雑貨が映っている。しかし、商品の値段と、"Don't worry, you can afford it(心配しないで、あなたなら買える)"というフレーズで視聴者に安心感を与え、新しいものが手ごろな価格で手に入るから心配することはないというメッセージを伝えている。
このキャンペーンでは、CHIAFRÖNの植木鉢、FÄRGRIKのマグカップ、KÄRLEKSGRÄSのクッション、STILRENの花瓶など、ペットが倒してしまいそうなアイテムを紹介している。
CMに起用されたペットはアラブ地域でもっとも人気のある種の犬猫なので、同じ種を飼うターゲット層は共感せずにはいられないだろう。
マーケティング・コミュニケーション・インテリアデザイン担当GMのカーラ・クルンペナーは、「ここ数年、この地域の家庭でペットが増えていることに気づき、このキャンペーンを発起しました。ペットのための家庭用品のコレクションも発表する予定です」とコメント。これから街のスクリーンやテレビ、インターネット、印刷物といったさまざまなメディアを通して大々的に宣伝をしていくようだ。