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猫を飼うと後悔する?飼う前に知っておきたい7つの現実と対策


AMILIEの記事をご覧になっている読者さんの中には「いつか猫と暮らしたい」と思い描いている方も多いのではないでしょうか。

ふわふわの毛並みに、吸い込まれそうな瞳……。
気まぐれな性格も可愛らしいですよね。

しかし、猫を飼い始める前に、忘れてはいけない現実があります。

それは「猫との暮らしは、楽しさばかりではない」ということです。

猫を飼ってみて「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、ぜひ知っておいて欲しい7つの後悔ポイントとその対策についてご紹介します。

この記事を読んで、猫との暮らしをイメージしてみてくださいね。

猫を飼うことの魅力

猫との暮らしには、たくさんの魅力があります。

かわいい仕草や気まぐれな性格など、猫がもたらしてくれる「癒し」や「喜び」は何にも代えがたい幸せです。

猫とふれ合うと、オキシトシンが分泌され、癒し効果が期待できます。

温かさや柔らかな毛並み、喉を鳴らす‟ゴロゴロ”という音も、飼い主さんのストレス軽減や血圧低下などに効果的といわれています。

猫と一緒の暮らしの中で、生活に潤いが生まれ、充実感を感じられるでしょう。

後悔①猫は予想以上に「お金」がかかる

猫を飼い始めるにあたり、最初に立ちはだかる壁が「お金」の問題です。

初期費用から毎月かかる食費や消耗品費、突発的な医療費など、さまざまな場面でお金がかかります。

猫の飼育にかかる費用の具体例

猫の飼い初めに必要なアイテム
・ケージ
・トイレ
・キャリーケース
・食器
・おもちゃ
・キャットタワー
・猫用ベッド

など


猫を迎え入れる際の初期費用は、おおよそ3~5万円が目安です。
 
毎月の出費
・フード
・トイレ用品
・医療費

など


猫の年齢や頭数、健康状態などによって異なりますが、だいたい月1~2万円が目安です。

医療費は猫の体調や病気、ケガによって大きく変動します。

費用面で後悔しないための対策

猫を飼い始める前に、具体的な費用(主にランニングコスト)について計算し、経済的に余裕があるかどうかを確認しましょう。

毎月の費用に加え、急な病気やケガに備えた貯蓄も大切です。

ペット保険への加入も検討するとよいでしょう。

後悔②「時間」の使い方が激変する

猫との暮らしは、癒しを与えてくれるのと同時に、飼い主さんの貴重な時間を奪う可能性もあります。

一見、手のかからないと思われがちな猫も、さまざまなお世話が必要です。

猫との暮らしで時間が拘束される

猫は基本的に自由気ままな生き物ですが(そこが魅力でもあります)、食事やブラッシングなど、日々の健康管理は欠かせません。
 
猫との暮らしのルーティン
・毎日の食事の準備
・トイレの世話
・ブラッシング
・定期的な健康チェック
・通院
・部屋の掃除
・猫用品のお手入れ

など


特に飼い始めた当初は、猫はもちろん、飼い主さんが新しい生活スタイルに慣れるまで、試行錯誤の日々が続きます。

子猫の場合、トイレの世話やいたずら対策など、目が離せない瞬間が多く、飼い主さんは自分の時間を楽しむ余裕がなくなることも……。

シニア猫であれば、介護の問題も発生します。

また、家で仕事をしていると、作業の邪魔をしてくる場面も日常茶飯事です。

猫の気が済むまで撫でてあげたり、遊んであげたりと手がかかるため、なかなか思い通りのスケジュールで動けないことも多いのが現状です。

ライフスタイルの変化で後悔しないための対策

猫と一緒に暮らす大前提として、猫との時間を「負担」ではなく「癒し」と捉えられる心の余裕が大切です。

日常のなかで「猫との時間」をルーティンに組み込み、猫の遊び相手になる時間をつくってあげれば、猫も満足してくれます。

猫の世話に追われすぎないよう、便利アイテムを導入するのも一つの方法です。

たとえば、設定時間に自動でエサを出してくれる「自動給餌機」や、猫の抜け毛を掃除してくれる「お掃除ロボット」などです。

筆者宅では両方とも活用していますが、本当に助かっています。

家族やパートナーがいる場合は、お互いに協力し合える体制の構築も重要です。

後悔③猫の「抜け毛」で家の中が毛だらけになる

ふわふわの毛並みが魅力の猫ですが、その可愛さの裏で「抜け毛」に悩まされている飼い主さんは少なくありません。

猫の抜け毛による悩み

猫を飼うと、抜け毛問題は避けて通れません。

猫の抜け毛は季節の変わり目(換毛期)だけでなく、日常的に見られる現象です。

長毛種はもちろん、短毛種であっても毛が抜ける量は意外と多く、衣類や家具に付着した猫の毛の掃除が大変です。

筆者宅では、猫の抜け毛が集まって、まるで西部劇の回転草(ダンブルウィード)のように転がっている光景をよく目にします……。

猫の抜け毛によってアレルギーを発症するおそれもあるため、こまめな掃除が不可欠です。

抜け毛で後悔しないための対策

猫の抜け毛対策
・定期的なブラッシング
・こまめな掃除
・空気清浄機の設置

定期的なブラッシングで、猫の毛が抜け落ちる量を減らしましょう。

ブラッシングは抜け毛対策としてはもちろん、猫と飼い主さんとのスキンシップにもなり、リラックス効果が期待できます。

猫がグルーミング(毛づくろい)で飲み込む被毛の量も減らせるので、毛玉の吐き戻し予防にもつながります。

「猫の抜け毛がどうしても気になる!」という方は、短毛種の猫を飼うのもよいかもしれませんね。
(ただし、短毛種であっても毛は抜けます)

<関連記事>
室内飼い猫の換毛期の特徴は?快適に過ごすコツや注意点を解説
服につく猫の毛にもう悩まない!取り方や抜け毛対策について解説

後悔④「いたずら」に悩まされる

猫は好奇心旺盛な生き物です。

猫飼い初心者さんにとっては、愛猫の予想外の行動にびっくりされる方も少なくありません。

筆者宅では、猫がいたずらをするので、クリスマスツリーが飾れないのがちょっぴり残念です……。

猫によるいたずらの例

猫のいたずらの具体例をご紹介します。
猫のいたずらの事例
・コンセントや電気コード、有線イヤフォンを噛みちぎる
・テーブルや棚の上からモノを落とす
・観葉植物を食べる
・ゴミ箱を漁る
・棚やエアコン、カーテンレールなどの高い場所に上る

など

上記の行動は、猫の好奇心からくるものであり、本人(本猫)はただ遊んでいるつもりなのですが、飼い主さんにとって迷惑な行動になってしまい「いたずら」と認識されてしまうのです。

ただし「かまってほしい」などの理由で意図的にいたずらをするケースもあります。

我が家のオス猫は、遊んで欲しいときに筆者が忙しくしていると、わざと棚の上からモノを落としたり、冷蔵庫に貼ってある紙を噛んだりしてアピールしてきます。

猫のいたずらで後悔しないための対策

猫のいたずら、という名の「遊びたい欲」を満たすために、専用のおもちゃやキャットタワー、キャットウォークなどを用意してあげましょう。

いたずらが減るだけでなく、運動不足の解消につながります。

猫にとって危険なものや、誤飲の恐れがあるもの、いたずらしやすいものは、手が届かないところに片付けるなどの対策も大切です。

コードを噛む癖がある場合は、感電や火災のリスクがあるため、保護カバーの設置がおすすめです。

<関連記事>
猫がいたずらするのはかまって欲しいから?困ったときの防止法とおすすめグッズ
猫がゴミ箱にイタズラすると危険!荒らす理由とおすすめの対策を解説
猫が電源コードをかじると感電する危険も!噛む理由と対策を解説

後悔⑤家のあらゆる場所で「爪とぎ」される

飼い主さんにとっては、猫の爪とぎで壁や家具がボロボロになるのは困りますよね。

爪とぎは、猫にとって本能的な習性なので、無理にやめさせることはできません。

猫が爪とぎしやすい場所

爪とぎしやすい場所の具体例
・家の壁や柱
・ソファ
・和室の襖(ふすま)
・カーテン
・カーペット

猫は爪とぎによって、爪の健康維持やストレス発散をしています。

特にソファの背もたれやひじ掛け、カーペットの端などが爪とぎ場所として好むようです。
(筆者宅の猫たちも例外なく、ソファやカーペットで爪とぎをしています……。)

猫の性格によっては、壁や柱、カーテンなどで爪とぎをする子もいます。

「ここで爪をといではダメ!」と注意しても、猫は自分の本能に従って行動しているので、飼い主さんの言うことは聞いてくれません。

猫の爪とぎ対策

爪とぎ対策
・お気に入りの爪とぎ器を複数箇所に設置する
・こまめに爪の手入れをする
・壁やソファに保護シートを貼る

など


爪とぎ対策として、まずは猫が好む爪とぎ器を用意しましょう。

リビングや廊下、寝室など、猫の行動範囲に複数設置して、爪とぎの機会を増やすのも効果的です。

定期的な爪切りも大切です。

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後悔⑥明け方に「暴れ」まわる

猫といえば「夜行性」というイメージがあるかもしれませんが、正しくは「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。

明け方や夕暮れ時に活発になる性質で、昼間や夜間は静かに過ごしていても、明け方頃になると急に活動を始め、家中を元気いっぱいに走り回ります。

明け方の運動会による弊害

活発に走り回る猫の姿は、よく猫飼いさんの間で「運動会」と表現されます。

飼い主さんが眠っている明け方に活発になり、元気に走り回る騒音で睡眠を妨げられるケースが少なくありません。

大きな声で鳴く猫もおり、近所迷惑になることも……。

暴れまわる猫への対策

猫の運動会対策
・就寝前までに十分遊んであげる
・猫の運動量を増やす工夫をする
・防音対策をする

明け方の‟運動会”を抑制するには、猫のエネルギーを発散させてあげることが大切です。

運動量を増やす方法として「飼い主さんが遊んであげる」ことと「猫が自発的に遊べる環境づくり」の2つが挙げられます。

猫が自発的に遊び、運動量を増やすために、キャットタワーやキャットステップ、キャットウォークなどの導入がおすすめです。

また、騒音対策として、床にカーペットやマットを敷いたり、遮音カーテンを取り付けたり、といった方法があります。

<参考>
猫が明け方に暴れるのはなぜ?原因や落ち着いてもらう方法をご紹介

後悔⑦「旅行」に行きにくくなる

旅行や出張など、家を長期間あける際に悩ましいのが、猫の「留守番」問題です。

猫だけで留守番できる日数は、条件によって異なりますが、多くは1~2日程度が限度でしょう。

猫の留守番での困りごと

猫の留守番で困ること
・預け先が見つからない
・環境の変化による猫のストレス
・高額なペットホテル代

猫は基本的に一人で過ごせる生き物ですが、長期間の留守番となると、食事やトイレの管理が難しくなります。

突然の病気や家の中での事故など、留守番中のトラブルに対処できないリスクもあり、飼い主さんにとって悩みの種です。

猫の留守番で後悔しないための対策

猫の留守番対策
・家族や友人に依頼する
・信頼できる預け先の確保
・自動給餌機や自動給水器の導入
・ペットカメラの導入

猫を飼い始める前に、長期不在時の猫のお世話について、家族や友人と話し合っておきましょう。

親族が近くに住んでいる場合、留守中に様子を見に来てもらうなど、協力してもらえると安心です。

ペットシッターやペットホテルなど、信頼できる預け先を探しておくことも重要です。

猫が安心して留守番できるよう、自動給餌機などの便利アイテムを導入するなど、住環境も整えましょう。

筆者宅は、年に2回ほど、2泊3日で猫に留守番をさせていますが、自動給餌機はもちろん、トイレの数を増やしたり給水器を複数箇所に設置したりと、十分な環境づくりに努めています。

<関連記事>
帰省に猫を連れて行くか留守番させるかを判断するポイントについて解説
猫のお留守番は何日までOK?旅行や外泊で愛猫を不安にさせないために

まとめ:それでもやっぱり、猫との生活は楽しい!

猫を飼うことは、日常に多くの癒しと喜びをもたらしてくれますが、一方で、多くの責任や負担をともないます。

さまざまな場面で飼い主さんを困らせることも多いでしょう。

それでも!やっぱり猫との暮らしは最高です。

筆者宅は約6年前に2匹の猫を迎えましたが、毎日毎日「かわいいな」と思いますし、一緒に暮らせて幸せだなと感じています。

猫を飼い始めてから後悔しないためにも、この記事でご紹介したことを参考に、しっかりと準備を整えてから迎え入れましょう。



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