雨の日の散歩は、愛犬のカッパを着せたり、傘やタオルなどで荷物が多くなったりと、億劫に感じる飼い主は多いのではないでしょうか? なかには、愛犬が濡れるのを嫌がり、雨の日には「行かない」と散歩を拒否する犬もいるでしょう。しかし、雨で散歩ができないと、愛犬が運動不足になり、ストレスが溜まる原因となります。愛犬のストレス解消には、室内遊びがおすすめです。
本記事では、
・雨の日に室内遊びがおすすめの理由
・おすすめの室内遊び
・室内遊びの注意点
など、「雨の日の愛犬との遊び方」について紹介します。
雨の日には愛犬と室内遊びがおすすめ!
雨が降っていて、散歩やドッグランに行けない場合、犬はストレスが溜まります。ストレスが溜まると、室内で落ち着いて過ごせなくなったり、攻撃的になったりと問題行動が増える可能性があります。外に出られないときは、室内で飼い主と遊ぶことで、犬のストレス解消ができると言われています。
室内で遊ぶ場合は、天候に左右されないというメリットがあります。雨の日以外にも、暑い日や雪の降る日など、外に出にくい日でも空調のきいた室内であれば、快適に遊ぶことができます。
また、室内遊びは、愛犬と飼い主とのスキンシップの時間に最適です。犬は社会性が高い動物で、飼い主と作業をすることに喜びを感じるとされています。スキンシップを取ることで、愛犬との絆を深めることができます。
天気の悪い日には、室内遊びがおすすめですが、室内で遊ぶときにはスペースに限りがあります。そのため、愛犬に必要な運動量の確保が難しいでしょう。天気がよい日には、散歩やドッグランに出かけて、思いっきり運動させることも必要です。
雨の日におすすめの室内遊び
ここでは、愛犬とできる室内遊びを5つ紹介します。遊びの時に役立つおもちゃも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
宝探しゲーム
宝探しゲームは、犬が鼻を使っておもちゃやおやつを見つける遊びです。宝探しゲームは、犬の本能である狩猟本能を満たすことができると言われています。
手軽に宝探しゲームを行いたい場合は、両手のどちらかにおやつを隠し、愛犬におやつが入っている手を当ててもらいましょう。両手が簡単になってきたら、紙コップをいくつか用意して、どこにおやつがあるのか見つける遊びもおすすめです。
少し難易度を上げて、部屋全体を使った宝探しゲームも、愛犬のストレス解消に効果的です。部屋のどこかにおやつまたはおもちゃを隠し、犬に探してもらう遊びです。
宝探しゲームは、長時間探し続けると犬が飽きてくるため、1回5~10分程度の時間で区切りましょう。
手軽に宝探しゲームをしたい飼い主さんには、ノーズワーク専用のおもちゃもおすすめです。ノーズワークとは、文字通り、犬が鼻を使って隠れているおやつを見つける遊び道具です。
ノーズワーク用の布製のマットです。ピザをモチーフにしたマットには、おやつが隠せるポケットがたくさん付いています。フェルト素材なので、汚れたら洗濯できるのもポイント。裏面には滑り止めも付いているので、おやつ探しに集中することができます。
「ダッドウェイ Nina Ottosson トリーツ・ゲーム レディバグ」
愛犬に合わせて難易度を調節できるおもちゃです。てんとう虫と葉っぱをモチーフにした可愛らしいデザインもポイント。穴が開いている箇所におやつを入れて、てんとう虫や葉っぱでおやつを隠し、愛犬に探してもらいます。最初は難しいので、飼い主がお手本を見せながらルールを教えましょう。
引っ張りっこ
引っ張りっこは、犬の「噛みたい」という本能的な欲求を満たすことができ、飼い主さんとのコミュニケーションもとれる遊びです。おもちゃを生きている動物のように動かし、愛犬がくわえたら、引っ張り合いましょう。引っ張っているときは、真っすぐ引っ張るだけでなく、左右に振ったり上下に動かしたりすると、より愛犬が遊びに集中します。
引っ張りっこをやめるタイミングは、飼い主が決めます。愛犬が飽きてしまう前に一度休憩を入れましょう。やめるときに、愛犬がおもちゃを離さない場合は、おやつと交換するとスムーズです。愛犬がおもちゃを離した瞬間に「離せ」などと指示を入れると、おもちゃを離すというコマンドを教えることができます。
引っ張りっこには、丈夫で壊れにくいおもちゃを使用しましょう。
嚙み心地のよいロープのおもちゃです。伸縮性もあるため、引っ張りっこに使用しても、犬の歯や歯茎を痛めにくくなっています。長さも120cmあるので、大型犬にも使える商品です。
輪っか状になっているおもちゃです。片方を取っ手のように持ち、愛犬と短い距離で引っ張りっこをして遊べます。その他にも、フリスビーのように投げたり、地面を転がしたりとさまざまな遊び方で楽しめます。
持ってこい遊び
おもちゃなどを投げて、愛犬に持ってきてもらう遊びです。遊びながら、「来い」や「離せ」などのトレーニングも行うことができます。初めて遊ぶときには、飼い主におもちゃを持っていくというルールが分からないことが多いので、紐付きのおもちゃを使用したり、愛犬にリードを付けたりするとよいでしょう。
最初は、飼い主に近づいて来られた段階でよく褒めます。愛犬の興奮が収まり、落ち着いているようであれば、おもちゃとおやつを交換しましょう。おもちゃを離したタイミングで「離せ」と指示を出して徐々に教えていきます。
持ってこい遊びに使うおもちゃは、誤飲事故を防ぐために、ダイレクトに口に入っても飲み込めない大きさのものを使用することが大切です。
小型犬から大型犬まで幅広く使用できるおもちゃです。五角形の形をしているので噛みやすいのがポイント。また、柔らかい素材でできているので室内遊びにも向いています。投げたり、愛犬が噛んだりするとピューピューと音が鳴ります。
トリックトレーニング
トリックとは、回れやタッチなどの芸のことを指す言葉です。トリックトレーニングは、上手くできたときに褒められたり、おやつをもらったりできるので、愛犬とのよいコミュニケーションになります。
まずは、簡単なトリックを覚えることから始めましょう。「お手」や「ハイタッチ」、「回れ」などは、おやつで誘導しながら比較的簡単に覚えられるので、ぜひチャレンジしてみてください。
トリックを覚えさせるときは、愛犬が飽きないように短時間で終わらせます。1回で覚えさせる必要はないので、愛犬のペースに合わせて徐々に覚えさせていくことが重要です。
いくつかトリックを覚えたら、ランダムに指示を出し、愛犬がどれだけできるかチャレンジしてみましょう。
知育玩具で遊ぶ
知育玩具は、取り出しにくいおやつを、犬が試行錯誤して取り出す遊びができるおもちゃです。頭を使って遊ぶので、犬のストレス解消になると言われています。
知育玩具にはさまざまな種類があるので、まずは簡単な知育玩具からチャレンジすることをおすすめします。愛犬が遊びやすいものを選びましょう。
真ん中のプラスチックのケースにおやつを入れて遊ぶおもちゃです。おもちゃを転がしたり、持ち上げたりすることで、プラスチックケースの穴からおやつが出てきます。穴には返しが付いているので簡単におやつが出ない仕組みになっています。
「ペットセレクト Wheel of Fortune ガラガラポン」
ホイールを回すことで中のおやつが出てくるおもちゃです。ホイールは固定されているので、鼻や手を使って回します。複数あるホイールの穴を塞ぐこともできるため、愛犬に合わせて難易度を調節できます。ホイールは取り外してお手入れができるのもポイントです。
室内遊びの時間の目安は?
愛犬の体力にもよりますが、室内遊びは約30分~1時間を目安に行いましょう。犬は、同じ遊びばかりだと飽きやすいので、10分遊んだら少し休憩というように、長時間連続で遊ばないように注意が必要です。
室内遊びは、愛犬に楽しいことを認識してもらうために、愛犬が「もっと遊びたい」と思っているうちに終了するのがポイントです。愛犬が飽きてから遊びを終えると、「室内遊びはつまらない」と感じ、次回から楽しめなくなることがあります。愛犬の様子をみながら、室内遊びの時間を決めることをおすすめします。
室内遊びでの注意点
室内で安全に遊ぶためには、いくつか注意点があります。ここでは、室内遊びの注意点を4つ紹介します。
室内は片付けておく
室内で遊ぶ場合は、愛犬が当たったら危ないものや、飲み込んだら危険なものは片付けておきましょう。特に、ネジなどの小さな部品やアクセサリーは、愛犬がおやつと間違えて飲み込む危険があるため、注意が必要です。
また、角が鋭利な家具は、遊ぶスペースには置かないようにすることをおすすめします。片付けるのが難しい家具の場合、愛犬がぶつかっても痛くないように、角をクッション材などでカバーしておくと安心です。
滑り止め対策を行う
滑り止めの対策がなされていないフローリングは、愛犬が走ったときに滑ってケガをする恐れがあります。また、愛犬が走ることで、爪がフローリングに当たり、傷が付く可能性があります。フローリングの床には、滑り止め対策を行いましょう。
滑りにくい犬用のフローリングについては、こちらの記事をチェック
愛犬と遊ぶスペースには、滑りにくいようにカーペットやフロアマットなどの敷物を敷きます。クッション性の高い敷物であれば、犬の足腰への負担が軽減でき、防音対策にもなります。
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➤ペット用マットの選び方、おすすめマットを紹介【防滑・防音・使い勝手チェック】
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テンションを上げ過ぎない
犬はテンションが上がりすぎると、飼い主の指示が入らず、周りが見えなくなります。周りが見えなくなると、室内で暴れてケガをする恐れもあるため、テンションを上げ過ぎないように注意しましょう。
犬がヒートアップしてきたと感じたら、「お座り」や「待て」などの指示を出し、一度休ませます。動きが止まらない場合は、リードを付けて動きを静止します。または、おやつなどで興味を引いて指示を出しましょう。
一度、動きが止まると、犬も冷静になり、飼い主の指示を聞けるようになります。テンションの上がり過ぎは、犬自身がコントロールできなくなることもあるため、飼い主がコントロールしてあげることが重要です。
おやつをあげすぎない
室内で遊ぶとき、宝探しゲームをしたり、トリックを教えたりすると、どうしてもおやつを使うことが多くなります。おやつの食べ過ぎは、犬の健康によくないので、あげすぎには注意が必要です。
おやつが必要な場合、おやつを小分けにしてあげましょう。毎日食べているドライフードが好きな犬は、おやつの代わりにドライフードを使用することをおすすめします。ドライフードは、食べた分だけ夜のご飯から減らすことで、食べ過ぎを防止できます。
まとめ
今回は、おすすめの室内遊びや室内遊びをするうえでの注意点について紹介しました。
室内遊びには、宝探しゲームやトリックトレーニングなど、愛犬とのコミュニケーションをとりやすい遊びが多くあります。愛犬のストレス解消のためにも、散歩に出られない日は、30分~1時間ほど室内での遊びを取り入れましょう。
室内で遊ぶ際には、部屋を片付けて滑り止め対策をしっかりすることが大切です。テンションが上がりすぎて、ケガなどの事故に繋がらないためにも、飼い主がしっかりと愛犬をコントロールしましょう。
なお、雨の日に散歩に行く際には、犬用の靴を履かせることをおすすめします。犬用の靴についてはこちらをチェック!
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