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【初心者向け】子猫を飼うときに必要なグッズ一覧。実際にかかる費用は?

捨て猫や野良猫を拾ったり、譲渡会で出会ったり、知人から譲り受けたりと、子猫との出会いはさまざま。

今まで全く猫を飼ったことがない場合、何が必要でどんなことに気を付けたら良いのか分からない……という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、そんな猫飼い初心者さんに向けて

・生後2ヶ月以降の子猫を迎えるときの心構え
・準備するグッズ
・初期費用

についてご紹介します。

猫ってどんな生き物?


「猫」に対し、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「孤高」「気まぐれ」「ツンデレ」などの印象があるかもしれません。

筆者も幼少期に実家で猫を飼っていましたが、それも遠い昔の記憶なので、漠然と「猫=ツンデレ」なイメージを抱いていました。

でも実際はイメージを覆すことばかり。
3年前、約20年ぶりに子猫を飼うことになり「猫ってこんな性格だったの!?」と驚いたものです。

子猫は好奇心旺盛

とにかく子猫は好奇心の塊です。
家の中の至るところに冒険に出かけ、跳んだり跳ねたり大忙し。

その姿はとても可愛らしく、見ていて飽きることがありません。

好奇心ゆえにさまざまなモノを噛んでしまうので、誤飲にも気をつけなければいけません。

性格は「十“猫”十色」

「ツンデレ」のイメージが強い猫ですが、実はかなり甘えん坊な子も多いのです。

我が家の小次郎(男の子)も、毎日スリスリと甘えたり遊んで欲しいとねだったり、構ってくれない時はいたずらしたりと、「この子は犬かな?」と思ってしまうほど。

対して女の子の小町は、甘えたい時とそうでない時がはっきりしています。

猫の数だけ個性があり、その性格もさまざま。そこが猫の魅力なのです。

外出は苦手。お留守番は比較的得意

猫は自分の縄張りの外に出ることにかなり強いストレスを感じます。

中には旅行に一緒についていく外交的な猫もいますが、一般的に家の中でお留守番している方が得意です。

「高い」「狭い」「暗い」場所が好き

野生時代の猫は、外敵に見つかりにくい岩穴などの暗くて狭い場所を寝床にしていました。
ダンボールやカゴなどを見るとつい入ってしまうのも、この習性のなごりです。

また、狩りの際には広範囲を見渡せるよう、木の上など高い場所から獲物を探していました。
地上を歩く外敵から身を守るためでもあったようです。

現代の猫も、高い場所から部屋の中や飼い主の様子を確認しているのです。

キャットタワーや猫ちぐらなど、猫が好む居場所をつくってあげましょう。

猫の平均寿命は約15歳

猫の平均寿命は、15.66歳です。

出典:ペットフード協会 2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果

長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、猫を飼うからには最後まで責任を持って育てる覚悟が必要です。

初めて飼うなら生後2ヶ月経ってから

子猫は順応しやすく飼い主にもすぐなついてくれるので、小さいうちから飼うとより絆が深まります。

猫を飼うこと自体が初めての場合、「社会化」が済んでいる子猫が良いでしょう。
目安は生後2ヶ月を過ぎた頃です。

「社会化」とは、猫が人間や他の動物との適切な社会行動を学習し、周囲の環境に適応していくこと。

社会化期は生後2週から7週までとされており、この期間に人や親猫・きょうだい猫とかかわることで情緒が安定し、人間社会に適応しやすくなります。

出典:環境省 子犬と子猫の適正譲渡ガイド

この社会化の時期にどのように過ごしたかで、その後の性格に大きく影響するともいわれます。

独りぼっちで過ごしてしまうと、飼い主や他の動物とのかかわり方が分からず、攻撃的になったり臆病な性格になったりと、コミュニケーションが苦手になってしまう可能性があります。

譲渡会や知人などから猫を譲り受ける場合、親猫の元できょうだいたちと共にコミュニケーション技術を習得させてあげ、時期を見てから引き取る方が良いでしょう。

それ以前の週齢の子猫とのご縁があれば、ぜひこの社会化期に存分に刺激を与え、信頼関係を育んでおきましょう。

野良猫を拾ったら

野良猫は、親から遺伝した病気があったり、お腹に寄生虫がいたりする場合があります。

野良猫を保護したらできるだけ早く動物病院に連れていき診察してもらいましょう。

また、生まれてからほとんど家の外に出たことのない猫であれば、家の中が縄張りだと認識するのであまり外に出たがらないのですが(猫の性格にもよります)、野良猫出身の子猫を飼う場合、元々住んでいた外の世界への憧れが強い傾向があります。

そういう猫は脱走したがることがあるため、おうちの中では脱走防止策が必要となってくるでしょう。

【関連記事】猫の「脱走防止扉」を選ぶポイントは?おすすめアイテムもご紹介!

室内飼いが基本

ひと昔前は猫の外飼いも当たり前でしたが、現在は猫のためにも完全室内飼いが主流です。

交通事故や感染症などのトラブルを防ぎ、猫が安心・安全な環境で健やかに育つために、おうちの中を整えてあげましょう。

出典:環境省「猫は室内で飼おう」

猫を迎えるまでのお部屋の準備

子猫を迎えるために、まず一番初めにやらなければならないことは部屋の環境を整えること。

ケージや給餌器・給水器、トイレのレイアウトを決めます。
あまり騒がしくならず、落ち着ける場所に寝床を設置してあげましょう。

子猫はいろいろなものに興味を持ち、まだまだ怖いもの知らずな時期なので、誤飲するようなものや危険物は排除しておきます。

例えば
・ケーブル
・植物(特にユリの花は猫にとって毒になります)
・アロマオイル
などが挙げられます。

我が家の猫たちは、ダイニングチェアについていたボルトカバーを片っぱしから咥えておもちゃにしたり、電子ピアノやテレビのケーブルを噛んだりとやりたい放題でした。

慌ててホームセンターへケーブル保護カバーを買いに走った記憶があります。

また、子猫の体重は(個体差がありますが)生後2ヶ月で約550g〜700gほどで片手の掌に乗るほどの小ささ。

あらゆる隙間に入り込んでしまう恐れがあるので注意しましょう。

最初に揃えておきたいグッズ一覧


子猫を飼う時に、必要最低限揃えておきたいグッズをまとめました。

トイレ

猫は砂(またはチップ)がある場所で排泄する習性があるため、トイレのしつけは特にしなくても大丈夫です。

しかしまだまだ身体の小さい子猫は、大人用のトイレだと使いにくいこともあるので、子猫用のものを用意してあげると良いでしょう。

【関連記事】猫トイレの場所はどこが正解?移動する方法とおすすめトイレも紹介

ケージ

子猫のうちは、安全面からケージを利用することをおすすめします。

居心地の良い寝床をケージの中につくってあげれば、猫にとってそこが安らぎの場所になるでしょう。

特に子猫を迎え入れた直後は、新しい環境に慣れるまで不安でいっぱいです。
そんな時に身を守れる安全な場所としてケージがあれば、猫も落ち着いて過ごせます。

我が家の兄妹猫たちも、家に連れ帰った当日はケージの中で身を寄せ合っていました。

キャットフード

猫のごはんは年齢や健康状態により適したフードがあります。

子猫の年齢にあった種類を選んであげましょう。

給餌器

まだ小さい頃は、100円ショップで手に入るような器でも十分でしょう。

成長に合わせ、高さのあるものや自動給餌器などの導入を検討します。

給水器

給餌器同様、給水器も初めのうちは飲みやすいよう小さな器で大丈夫です。

ケージで過ごすことが多い子猫の時期は、ケージに取り付けるタイプがあれば転倒防止にもなります。

リッチェル ウォーターディッシュMボトル付き

寝床

猫が居心地よく眠れるよう、寝床を準備してあげます。

毛布などを敷いてあげるのも良いですし、ケージに吊り下げるハンモックタイプもおすすめです。

キャリーバッグ

猫を引き取る時や、病院に連れていく時、災害時にもキャリーバッグは役立ちます。

洗濯ネットでも代用可能ですが、キャリーバッグをひとつ準備しておくと成長して体重が重くなっても移動が楽です。

爪とぎ

爪とぎは猫の本能。
壁や家具を傷めないためにも、猫を迎えるときに準備しておきましょう。

爪切り

子猫の段階で引き取った場合、爪は伸び放題の状態であることが多いです。
筆者も、猫たちのじゃれ合いで膝や腕がひっかき傷だらけになりました。

猫の健康のために、そして飼い主のためにも、爪切りは必須。
爪切りを嫌がる猫も多いため、小さいうちから慣れさせておきましょう。

おもちゃ

筆者が「後日買えばいいかな」と後回しにして後悔したのが、意外にも猫用のおもちゃです。

警戒心の強い子猫の緊張を和らげ、飼い主との距離を縮めるきっかけ作りとして、猫じゃらしなどのおもちゃは最初から用意しておくことをおすすめします。

ただし中には誤飲してしまうほどの小さなおもちゃもありますので、その点は十分に注意してください。

シャンプーセット

子猫を引き取った時の状態にもよりますが、野良猫や捨て猫、外飼いされていた猫には必ずノミ・ダニが寄生しています。

猫用のシャンプーセットを準備しておき、できるだけ早い段階でキレイにしてあげましょう。
(先に動物病院でノミ・ダニ駆除の薬を処方された場合は、シャンプーは約1週間できません)

猫用ブラシ

長毛の猫や換毛期には、大量に毛が抜けます。
子猫の頃からブラッシングに慣れさせましょう。

今後買い足していくもの

次に、猫の成長に応じて買い足していくグッズを紹介します。

キャットタワー

猫の運動不足・ストレス発散のためにも、キャットタワー(もしくはそれに代わるもの)を設置してあげます。

しかし、成長未発達な子猫の段階ですぐに準備する必要はありません。
猫が成長し、高いところにジャンプできるようになってからでも良いでしょう。
 

空気清浄機

猫に限らず、ペットを飼う場合あると便利なのが空気清浄機です。
トイレの近くなどに置くと良いでしょう。

【関連記事】愛犬向けの加湿器・加湿空気清浄機おすすめ8選!ペットの臭い対策も万全

ペット見守りカメラ

独りでお留守番ができるようになったら、カメラを導入してみましょう。
外出先から猫の様子を確認できます。

【関連記事】
「ペット見守りカメラ」を選ぶならココをチェック!おすすめカメラ4つもご紹介♪

【実例】子猫を迎えるときの初期費用

筆者が子猫を飼い始めた時にかかった初期費用についてご紹介します。
2019年7月時点での価格になりますが、予算立ての参考になれば幸いです。

子猫用トイレ

1,497円

うんちが臭わない袋

1,512円

ペットシート・チップ

1,488円

給水器・給餌器(100円ショップ)

216円

ケージ用給水器

1,880円

ケージ

15,091円

ハンモック×2つ

2,360円

ペットベッド

1,011円

キャリーケース

3,748円

爪とぎ

785円

爪切り

1,840円

おもちゃ

1,399円

猫用ブラシ

1,380円

シャンプー

1,170円

吸水タオル

899円

混合ワクチン(2頭分)※健康診断含む

9,450円

ノミ・ダニ駆除(2頭分)

2,500円

合計

48,226円

※フード代を除く
※子猫2頭の場合

我が家は子猫2匹を同時に迎えたので1匹より若干高い部分もありますが、子猫を迎えるときにはおおよそ4〜5万円ほどかかると思って良いでしょう。

子猫を迎えたら

お迎え当日

子猫を迎えに行く時には、電車であれ車であれキャリーバッグは必須です。

子猫の体調次第では当日に動物病院で診てもらう必要もあるので、できたら午前中にお迎えにいくと良いでしょう。

まずは新しい環境に慣れさせる

子猫は新しい環境に連れてこられて、知らない人間に囲まれ不安と緊張でいっぱいのはずです。
しばらくはケージの中で過ごさせてあげましょう。

キャットフードは、元の家で食べていたものと同じものを用意します。

そして大事なのが「あまり構わない」こと。

可愛い子猫が家にやってきたのですから、なでたり遊んだりしたくなるでしょうがここはグッと我慢。
まずは環境に慣れてもらうことが大切です。

猫のペースに合わせて、そっと様子を見守る程度にとどめましょう。

夜は落ち着ける場所で眠れるように

夜もケージの中で過ごします。
ペットベッドやハンモックなどを設置し、猫がくつろげる環境をつくってあげましょう。

翌日以降

すでに健康診断などが済んでいる場合を除き、早い段階で病院に連れていき健康状態をチェックしてもらいましょう。

その際に、ワクチン接種、ノミ・ダニの除去を済ませます。

そして、しばらく様子をみて慣れてきたら部屋の中を自由に探索させてあげましょう。

一緒に遊んだり、なでてあげたり、少しずつ距離を縮めていきます。
その時に名前をたくさん呼んであげると良いですね。

子猫は順応が早いので、きっとすぐに仲良くなれるはずです。

たくさんの愛情でスキンシップやコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていきましょう。

まとめ:万全の準備で子猫を迎えよう

筆者が子猫を迎えた時、しばらくは毎日ずっと猫のことばかり考えていました。

自分の手で一から十までお世話するのは初めてのことだったので、些細なこともネット検索し、猫関連の書籍を買って勉強したことを覚えています。

この記事を読んでいただいたあなたも、きっと今そんな境遇かもしれませんね。

子猫の時期はあっという間です。
猫の一生の土台となる大切な時期でもあります。

万全の準備で、可愛い子猫をお迎えしましょう!



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