愛犬愛猫との暮らしって
何かと散らかりやすいですよね。
おもちゃ、トイレ用品、掃除用品など、
必要な物も多くゴチャツキがち。
スッキリさせたくて
「えーい!しまっちゃえ!」と
むやみに収納へ詰め込んでしまうと、
何がどこにあるか分からず
「ストックがあるのにまた買ってしまう」
なんてことも。
「隠す収納」を活用して
愛犬愛猫とスッキリ快適に暮らしたい!
今回は
整理収納アドバイザーの岸上さんに
「隠す収納」について
詳しくアドバイスをいただきました!
整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
岸上 のぞみ さん
1988年生まれ、兵庫県神戸市在住。新築注文住宅・インテリア販売の仕事を経験し「家ができる前の段階からインテリアを楽しむまで」という多くのプロセスに携わる。出産後、整理収納アドバイザー・ルームスタイリストプロの資格を取得。自分の心の声や感覚に気づき、行動することを大切にしたお片づけレッスンを開催。毎月部屋づくりにまつわるコラム執筆なども担当。小さな土地の3階建て・2階リビングのおうちで、夫と長男の3人、時々ボランティアで保護猫と暮らす。
「隠す収納」のメリットとデメリット
メリット1:お部屋のスッキリ感
扉を閉める・引き出しにしまうなど、物を隠してしまうことで目から入る情報量を一気に減らすことができ、居住空間がすっきりして見えることが「隠す収納」のメリットです。飼い主さんにとっては、おうちの中がスッキリしていると気持ちがよいですよね。
さらに、床に物を置かないようにすると日々の床掃除がグッとしやすくなります。
愛犬愛猫にとっても、スッキリと片付いたおうちの方が思いっきり遊ぶスペースができますね。
メリット2:イタズラ・誤飲誤食の防止
ペットと暮らすご家庭にとってのメリットとして「イタズラや誤飲誤食の防止」につながることでしょう。輪ゴム・綿棒・つまようじ・紐類など、おうちの中には愛犬愛猫が誤って口にしてしまうと危険なものがたくさんあります。
誤飲誤食は必ずしも「おいしいから」している訳ではなく「おもしろそう」と興味を持って遊んでいるうちに食べてしまう、という場合もあります。
誤飲誤食すると危険なものを隠して収納することで愛犬愛猫の興味をひかないようにでき、手が届かなくなることで誤飲誤食を防ぐことができます。
デメリット1:管理のしにくさ
扉を開ける・引き出しを開ける・物を出し入れするなどの動作の数を「アクション数」と言います。隠す収納はアクション数が増えるため、手間がかかるということがデメリットとして挙げられます。
物を隠しているため、何がどこにあるか分かりづらいこともありますね。
また、隠しているのでスッキリして見えても「実は収納内が散らかっている」ということもあるでしょう。
デメリット2:場所によっては適切に保管しづらい
場所によっては空気や湿度がこもるため、保管が適切にできない場合もあります。ドライフード・ペットシーツ・猫砂など、湿気を含むとよくないものの保管場所には注意が必要です。
隠しても出し入れしやすくするコツ
整理収納アドバイザー岸上さんに
「隠す収納を快適に活用するポイント」
を2つ教えていただきました!
ポイント1:中身は隠さない
不透明でピッタリサイズなボックスを並べて収納する方法は、見た目がパシっと揃っていて気持ちがよいですよね。しかし、収納の扉を開けても収納ボックス内に何が入っているか分かりづらいと「あれはどこだったっけ?」と探すアクション数が増えてしまいます。
ご自身はわかっていても、ご家族には分からないことが多くみなさんの快適性が向上されません。
隠す収納内に収納ボックスを使用する場合、中身が目視しやすいものを使用して「中身は隠さない」ことがおすすめです。
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ポイント2:家族みんなが使いやすくする
中身が分かりやすいように半透明なボックスを使うことのほか、家族みんなが使いやすくなるよう意識することも大切です。・収納ボックス上に手を出し入れできる余白をつくる
・取手付きの収納ボックスを使う
・中身のラベルを貼る
・使う場所の近くに収納する
など、家族みんなが出し入れしやすく、どこに何がしまってあるのかを分かりやすくすることがポイントです。
岸上さん:隠す収納においては「見えやすい・分かりやすい・出し入れしやすい」を意識してみましょう!
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アイテム別「収納のコツ」5つ
スプレー容器・ペットシーツ・猫砂といった
ペットとの暮らしでよく使うアイテムや、
愛犬愛猫のイタズラや誤飲誤食を防ぎたい
「小さいもの」をしまっておくコツをご紹介します。
出しっぱなしにすると心配な
「猫じゃらし」の収納も聞きました!
1. 掃除や消臭のスプレー容器
よく使うスプレーはサッと取り出せるように、手の届きやすいところにかけたり置いたりすると快適です。「今使っているもの」と「ストック」をそれぞれしっかり必要数を把握して収納場所を用意してあげると散らかりにくいと思います。
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2. トイレシーツ
トイレシーツはサイズ展開も豊富で、メーカーによってもサイズの違いがあります。使用しているトイレシーツの「畳まれている状態」のサイズを把握し、それにピッタリな収納を選ぶと便利です。
トイレシーツの感触が好きで遊んでしまう子もいますので、トイレシーツのストックは愛犬の手と口が届かないようしまっておくと安心ですね。
お使いのシーツとサイズが合えば、赤ちゃん用のおむつ収納を活用するのもよいかと思います。
3. 猫砂
猫砂は全量交換するだけでなく、少量ずつ足していくことも多いですよね。継ぎ足していく分は袋から出して、容器やボックスなどに詰め替えて猫トイレの近くに置いておくのもアリだと思います。
※引き出しタイプだと、重量が重すぎると引き出しの開閉がしづらくなる恐れがありますので注意が必要です。
猫砂のストックも猫トイレの近くに収納できるとベストです。
特に重たい猫砂は、おうちの中で移動するのが大変ですよね。
岸上さん:一緒に暮らしている猫さんの頭数や猫砂を変える頻度、収納スペースの状況などから「ストックをいくつ持っておくのがちょうどよいか」を把握しておくことも大事です。
ストック管理は災害時のためにも重要
災害時にはペット用のアイテムは入手が難しくなる恐れがあります。常にストックがある状態にする「ローリングストック」を心がけると、万が一の際にもしばらく耐えられて安心です。
ストックを管理することはスッキリ暮らすためだけでなく、災害時にも安心して生活し続けるためにも大切です。
4. 小さいものは「仕切り」でスッキリ収納
愛犬愛猫が開け閉めできないよう、簡単に開けられない蓋がついた収納や、引き出しなどに収納するのが安心かと思います。
小さいものを収納する際は隣り合う別種類のものと混ざりやすいので、そのものに合わせた「部屋」を作ってあげるイメージで、小さめのボックスなどを使って収納の中を仕切ると快適になります。
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5. 猫じゃらし
愛猫が猫じゃらしをくわえて闊歩している姿を見ると、微笑ましくもありつつ「喉につっかえちゃったらどうしよう」と心配になることがあります。愛猫から見える場所にしまっておくと、勝手に取り出して遊んでしまう子もいますよね。
心配なようであれば、猫じゃらしも隠す収納にするのがよいかと思います。
岸上さん:収納の扉裏など磁石がつく場合は、マグネットの傘立てアイテムを使うのもいいかもしれませんね。100円ショップにも売っていることがありますのでぜひチェックしてみてください。
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まとめ:「隠しても管理する」が肝!
たとえ収納に隠したとしても「物の位置が変わっただけ」ではもったいないですよね。何がどこにあるのか、ストックはどのくらいあるのか、隠す収納には「物の管理」が大変重要であることがわかりました。収納の中に隠したとしても、その中は隠さない方が物の管理がしやすく快適性が上がりそうです。愛犬愛猫との暮らしにおいて、隠す収納はイタズラや誤飲誤食などの事故を防ぐというメリットもあります。みなさんもぜひ「まずは引き出し1つ」からでも、おうちの隠す収納について見直してみてはいかがでしょうか。
岸上さん:「ペット」「犬」「猫」と一言でまとめられないほど、その子によって性格がさまざまです。隠す収納によって、愛犬愛猫それぞれに合わせた安全対策ができるとよいですね!
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