
ある米国人夫婦がフロリダ州インターラチェンにある別荘を訪れていたところ、家の裏手にある森から奇妙なうなり声が響いてくるのを耳にした。
すでに日が沈んでおり、周囲がよく見えなかったため、2人はそれがクマだと思ったようだ。
翌朝、2人が再び森を捜索すると、そのうなり声の正体がクマではないことに気づいた。なんとそれは、飢えに苦しむブラック・ラブラドールと、生まれたばかりの11匹の子犬たちだった。子犬たちは森のあちこちに、いくつかのグループに分かれて散らばっていた。
専門家の助けが必要だと判断した夫妻は、地元のいくつかの保護団体に連絡を取り始めた。
救助隊員たちは現場に急行し、おやつで母犬を誘い出して抱き上げた。そのとき母犬がどれほど痩せ細っているかを目の当たりにし、救助隊員たちは胸が張り裂ける思いだった。
「彼女が長い間、1人で過ごしてきたことは明らかでした」と保護団体「ナラ・サンクチュアリ」のケルさんは語った。「後ろ足の1本にケガをしていましたが、とても優しい性格でした。当然のことながら、私たちをあまり信用してくれませんでした」。
チームメンバーは、母犬と子犬たちを、休息と回復ができる近くの暖かい納屋へと移動させた。チームは里親探しを始め、すぐにほかの保護団体「ムーンシャイン・ケネル」のジュディさんと連絡が取れ、彼女が犬たちを引き取ることに同意してくれた。
「母犬は子犬たちと一緒に横になり、ほっとした様子がはっきりと見て取れた」とケルは語った。「子犬たちが乳を飲んでいる間、彼女はしっぽを振ったまま眠りについたのです」。
救助隊員たちは、母犬の名前を「サラ」と名づけた。現在、サラと子犬たちは犬舎で安全に過ごしており、子犬たちが成長したら里親のもとへと巣立っていくことになる。
夫妻が森でサラの声に気づき、行動を起こさなければ12匹の命は助からなかった。助かった犬たちが、これから多くの人々に希望と愛を与えてくれるはずだ。