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「NYの店で働く猫たち」写真集2冊目が9年ぶりに出版


ニューヨーク市内はいつの時代も多くの人が行き来し、たくさんの店が立ち並び、そして路上にはノラ猫が歩き回っている。
ノラとして外で一生を過ごす猫もいるが、幸運な猫は保護されてだれかに飼われる。なかには勤勉さを買われ、お店でスタッフとして活躍する猫だっている。

11歳のトラ猫ジョージーは、ロウアー・イースト・サイドのビーガン靴店「ムーシューズ」でほぼ10年にわたり勤勉に働いてきた。
店主のエリカさんが路上にいたジョージを保護して以来、ジョージは愛想よく客のお迎えをしたり、寒い日にはお客の膝の上にのって温めたりしている。レジ横にはジョージの特等席が用意されており、ファンの客から贈られたたくさんのおもちゃが山積みになっている。

ジョージは「Shop Cats of New York(ニューヨークの店猫たち)」という写真集に掲載されたのもあり、地元ではちょっとした有名猫だ。
この写真集は2016年に出版され、ジョージーのようにニューヨークの店で働く数十匹の猫たちが紹介されている。看板猫、セラピスト、ネズミ捕りなどの役割を担い、書店、薬局、レコード店、アートスタジオ、動物病院、さらには消防署でも猫が活躍している。

店で飼われている猫たちは、家猫とは扱いが違い、夜は店の中で1人で過ごすことが多いため、動物愛護の観点から批判する声もある。しかし、日中に多くの人と関わってかわいがってもらい、適切な世話と医療を与えてられている店猫は、日中ずっと家でお留守番をしている家猫よりも幸せなのではないかという意見もある。

写真集は人気を呼び、続編を望む声が多かったが、その後コロナパンデミックが起こり立ち消えとなっていた。
しかし今年、著者と写真家が復活させようとタッグを組み、ニューヨークの街へと猫探しを始めた。2016年の初版で掲載された猫たちの多くは他界していたものの、ジョージを含む数匹の猫たちはいまも活躍しており、新版にも登場しているそうだ。

「猫たちにありのままの姿をさせています。動物の最高の写真は、彼らがリラックスしているときに撮れます。だからまずは彼らと友達になれるように辛抱強く待つことが大事なの」と語る著者のマルティラさん。

新版は9月9日にアメリカアマゾンなどで発売される。
猫好きならぜひ手にとってほしい1冊だ。

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