
シカゴ郊外に住む夫婦は2歳になる犬のチャーリーを飼っていたが、ある日、目を離した隙にチャーリーが逃げて行方不明になってしまった。
夫妻は迷子犬のチラシを近所に貼り、SNSでも情報を呼びかけたが手がかりとなる情報は得られなかった。
3、4日が経過し、「チャーリーは誰かに盗まれたんじゃないか」「ケガを負って動けないんじゃないか」と、飼い主の頭のなかは不安でいっぱいで眠れなかった。
そんなとき、facebookである人から提案のメッセージが届いた。それは、ドローンを使ってペット捜索をするプロに声をかけてみたらどうかというものだった。夫妻は藁をもすがる思いで会社に助けを求めた。
捜索チームは非常に高性能のドローンを使っており、赤外線カメラで体温のある動物を感知できるのはもちろん、20倍のズームイン機能によって木々のなかに隠れている動物も探し当てることができる。
ドローンによる捜索を開始してまもなく、住宅地から離れた荒野のなかでたたずむチャーリーを見つけ出すことに成功した。リアルタイムでビデオに映るチャーリーを観て、飼い主は安堵で涙を流していた。
このように、ドローンによるペット捜索はアメリカ国内で広まっており、たとえ5万、10万円と費用が掛かろうと、大切な家族であるペットを見つけられるなら利用したいと考える飼い主が多いようだ。人が手探りで探すよりもはるかに効率的で広範囲なサーチができるので、今後このビジネスはさらに拡大していくだろう。