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散歩をしながら犬が種をまき、自然再生に貢献


リュックサックを背負った犬たちが、イギリスのイースト・サセックスの自然保護区の自然再生に役立っているようだ。
犬が腰につけている特製のポーチには野草の種が入っており、犬が歩くとポーチに空いた穴からポロポロと落ちるしくみになっている。

この試験的な自然再生計画は、レイルウェイ・ランド自然保護区と呼ばれる、鉄道線路とウーズ川に囲まれた25エーカーの小さな敷地で行われている。「レイルウェイ・ランド・ワイルドライフ・トラスト」社が主導となり、1760年頃に英国で絶滅する前にその地域を歩き回っていたオオカミの活動を再現することを目指している。
プロジェクト・マネージャーのディラン・ウォーカーによると、犬たちは人間の4倍の距離を歩き、自然保護区内の人間が行きにくい場所にも足を踏み入れるという。

「このプロジェクトは、犬やその飼い主を自然保護区の自然保護に参加させるものです。
1000年前にここでは、オオカミやクマが歩き回り、バイソンやイノシシ、野生の馬もいたかもしれない。それらはすべて、生態系に良い影響を与えていた。私たちは都会の小さな自然保護区なので、そのような動物を復活させることは非常に困難ですが、私たちの飼い犬がオオカミの代わりになることができます」と語るウォーカー氏。
かつて、オオカミやほかの動物たちは、毛皮に草花の種子をつけて移動し、多様な植物が育つ環境をつくってきた。

犬がまいた種の効果は来年の春に確認できるという。種が芽吹き、少しずつ豊かな自然に戻っていくことは、飼い主たちが住むコミュニティの繁栄にもつながっていくはずだ。

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