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冬の嵐のなか5匹の捨て犬の命を救ったホームレス男性


寒波による嵐に見舞われたノースカロライナ州フェイエットヴィルで、匿名の男性が瀕死の状態だった5匹の子犬の命を救った。

生後2ヶ月にも満たないその子犬たちは「フェイエットヴィル・アニマル・プロテクション・ソサイエティ」という動物保護シェルターのドアの前で見つかり、箱の中には男性が書いた手紙が添えられていた。
その手紙によると、男性は野外で暮らしながら5匹の子犬の母犬の世話をしていたが、不運なことに母犬は交通事故で死んでしまった。男性は母犬が子犬たちをどこかに隠していたことを知っていたので懸命になって探し、見つけた子犬を自ら施設に持っていったようだ。
手紙には「子犬たちをここに置いていくことを許してください。私はホームレスで子犬たちを育てられません」と綴られていた。

厳しい寒さのなかで暖をとる家もないその男性は、自分が生きていくのも精一杯であろうに、苦しんでいる子犬たちを見殺しにできずシェルターに託した。
彼の勇気ある愛の行動にシェルターのスタッフも心打たれ、フェイスブックを通じて「彼の行動は私たちに希望と励ましを与えてくれました」と感謝の気持ちをあらわした。そして、彼が望むならいつでも5匹の様子を見にきてほしいと伝えた。

それから男性からは何の連絡もないが、シェルターは命拾いした5匹の幸運な子犬たちをフォーチュン、チャンス、フェイト(運命)、セレンディピティ(偶然がもたらす偶然)、キスメット(宿命)と名付けた。
黒いラブラドールの血の入った可愛らしい子犬たち。栄養失調のためまだ小さいが、もう少し成長したら広く里親を募集するそうだ。ホームレスの男性はもう二度と現れないかもしれないが、彼の優しさは子犬たちを通して語り継がれていくだろう。

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