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「一緒にお家に連れてって」バスに乗ったら子猫がついてきた


毎日利用している駅やバス停が、人生を変える運命的な出会いの場になることもある。
数ヶ月前、アメリカに住むケイティー・カードさんは仕事帰りにバス停で子猫を見つけた。聞きなれない鳴き声に気づいて辺りを見回すが、何も見当たらない。植木のなかから声が聞こえるので、植木に向かって「ミャー」と猫の声マネをしてみると、すぐに子猫が出てきてケイティーさんの足もとにすり寄ってきた。

もうすぐ母親猫が戻ってくるかもしれない。あるいは誰かの飼い猫かもしれないと思い、猫をあとにしてバスに乗り込み帰宅した。
翌日、またあの子猫に会えるかもしれないと淡い期待を持ってバス停に行くと、猫は同じ場所でケイティーさんを待ち構えていた。バスに乗ろうとすると猫も一緒に乗り込んできたので、「この子は私を選んでるみたい。引き取るしかないわね」と悟り、猫を膝に乗せて家路についた。

今まで犬しか飼ったことのないケイティーさんは、猫の飼育については何もしらなかった。近所の人たちに助けてもらいながら餌やトイレなどを急いで用意し、猫に「ジャスパー」という名前をつけた。
最初は怖がっていたジャスパーだが、すぐに好奇心旺盛でやんちゃな性格を惜しみなく見せるようになった。部屋の隅でかくれんぼをし、ケイティーさんが入ると待ち伏せ攻撃をするのが日課になっている。

ケイティーさんの家にきて数ヶ月が経ち、身寄りのない小さな子猫だったジャスパーはひとまわり大きな男の子に成長した。あのとき勇気を出してケイティーさんについて行かなかったら、今の幸せは実現しなかっただろう。犬派だったケイティーさんは、ジャスパーとのバス停での出会いをきっかけに猫派に変わってしまったと笑っている。

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