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改札に座って「いってらっしゃい」イギリスで話題の駅長猫


多くの乗客で賑わうイギリスのスティーブニッジ駅には、人々を笑顔にするモフモフの駅長猫がいる。

ナラという名前のその猫はのら猫ではなく、駅の近くに住むナターシャ・アンバーさんの飼い猫だが、ナラは通勤客や学生で混み合う朝と夕方にスティーブニッジ駅へ行くのが日課になっている。人に注目されるのが好きなナラはいつも改札のICカードをタッチするところに立ち、改札を通る人々に撫でてもらう。

ナターシャさんが立ち上げたナラのフェイスブックページは、ナラに出会った人々が自由に写真や動画を投稿して人気を集めている。
駅長は「ナラのおかげで人々の間の壁がなくなり、駅で働く人や利用客がひとつのコミュニティになった」と喜んでいる。ナラと触れ合うことで通勤や通学の苦痛やストレスが和らぐと感じている人もいるはずだ。

冒険好きなナラは駅のほかに、駅の隣にあるレジャーパークで過ごすのも好きで、かつては映画館のなかで寝てしまい友人に家に連れて帰ってもらったこともあるそうだ。
今では首輪に名前と飼い主の情報、そしてGPSもつけているのでナラがどこにいるのかがいつでも分かる。しかし、ナターシャさんの電話には毎日20回ほどの着信があり、「あなたの猫が迷子になっているじゃないかしら」と尋ねられるため、「迷子ではありません」と書かれたタグもつけるようにした。
ナターシャさんはナラはほとんど家にいないけれど、多くの人々に愛されてナラも幸せなので不満はないと言う。しかし、冒険好きな猫なのでいつか乗客と一緒に電車に乗ってしまうのではないかと心配することはあるようだ。

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