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歴史に残る偉業を遂げた超優秀警察犬レックスが勇退


ペンシルベニア州の警察犬部隊(K-9)で活躍した黒のジャーマンシェパード「レックス」が、8年の任務を終えてリタイアしたとアメリカFOXニュースが伝えた。

レックスは8年間で100人以上の容疑者の逮捕、数百ポンドのマリファナ、コカイン、メス、ヘロインなどの麻薬押収に貢献した。さらに総額271,647ドルの通貨を押収し、61丁の銃器を回収した。
最近では、8月31日にチェスター郡刑務所から脱走した殺人犯ダネロ・カヴァルカンテの捜索に役だったという敏腕警察犬だ。

レックスは地域社会の安全や犯罪防止、薬物阻止はもちろん、同じ部隊の若い警察犬の安全確保にも尽力した。
レックスとともに訓練、任務をともにしたチャド・ミラー警部補は、「1匹の犬がこの地域の犯罪防止、犯罪者逮捕、薬物阻止などに貢献し、警察署のあらゆる能力を高めてくれた」とレックスの功績を称えた。
警察犬として類稀な能力を備えたレックスは部隊で働くのが好きで、ミラーさんもレックスとチームを組んで任務を行うのが楽しかったと振り返る。
「人は目で見ているので、必ずしもすべての感覚を使っているわけではありません。犬は通常、まず嗅覚を使い、その後に他のすべての感覚を使う。だから私たちは彼らを助け、私たちの役割を果たすことができたのです」。さまざまな現場経験から、ミラーさんは犬は人間よりずっと素早く、効率的に働くと実感したそうだ。

9歳半になったレックスは引退が決まり、10月頭に厳かに退任セレモニーが行われた。
レックスは余生をミラーさんの家でペットとして暮らすことになり、ミラーさんの奥さんと3人の子どもたちと一緒に新しい生活を始めたばかりだ。少しずつ慣れてきているようだが、ミラーさんが制服を着て新しい警察犬と職場に向かうのを窓越しに見ると、怒りはしないが「俺を置いて、よくもそんなことができるな!」と言わんばかりの目でにらんでくるそうだ。

ミラーさんの新しい仕事の相棒は生後18ヶ月のベルジアン・マリノアの「Six (シックス)」。軍用語である「Watching your six. (あなたの相棒の背中を見ている)」、つまり「目に見えない背後をちゃんと見て相棒を敵から守る」という言葉に由来した名前である。
シックスは主に銃探知、パトロール犬として任務にあたる予定だ。レックスの背中も見てきたシックスが、これからさらなる活躍を遂げることを期待したい。

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