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7年間ジャンクフードを食べさせられたペットのブタ


イギリスのマンチェスターにある小さなアパートから、165キロの巨大なブタが救出された。

ポーティアという名前のそのブタは、生まれて7年間ずっと飼い主からジャンクフードと炭酸ジュースを与えられて育った。お腹には大きな脂肪のかたまりがぶら下がり、重みと痛みでひとりで歩くこともできない状態。精神的にも病んでいて鬱症状が見られ、ときには48時間近くずっとベッドで寝たきりになることもあった。

ポーティアは家畜動物の保護をしているサンクチュアリーに引き取られ、時間をかけてブタらしい生活に慣れさせることにした。
ブタは本能的に藁(ワラ)を集めて寝るが、藁が何かすらも分ないポーティアは自分のベッドを作ることができなかった。

さらに、健康を取り戻して歩けるようになるためには肥満の改善が急務で、サンクチュアリーのスタッフはポーティアの食事を厳しく管理した。中毒性の強いジャンクフードを食べて育ったポーティアにとっては辛かっただろうが、食事制限の効果は日を追うごとにはっきりと表れ、今では減量に成功してスムーズに歩けるようになった。
体の変化はポーティアの精神面にも良い変化をもたらし、完全に心を閉ざし、うつ状態だったのが嘘のように明るくなり、ほかのブタや人と積極的にかかわるようになったそうだ。

しかしこれは人間のダイエットストーリーとは違う。無責任な人間のもとで、狭い場所に閉じ込められ、ジャンクフードしか与えられなかったポーティアには選択肢すらなかった。
苦しみの7年間を乗り越え、残りの人生をブタとして思い切り楽しんでほしいものだ。

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