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テキサスの動物園で相次ぐ希少動物の誘拐・傷害事件


白くて長いヒゲが特徴的なエンペラータマリン猿2匹がテキサス州ダラス動物園から突如姿を消した。
動物園は警察に通報し、その翌日に園から26キロ離れたランカスターの廃屋のクローゼットの中でサルたちが無事発見された。

サルがいなくなる前、監視カメラには1人の不審な男が園の周りをうろついている姿が映っていた。
警察は何者かがエンペラータマリンの檻の入り口を壊して開け、2匹のサルを連れ去ったと推測しており、カメラに映っていた男性が事件と関係している可能性が高い。

ダラス動物園での動物誘拐は今回がはじめてではない。ラングール猿やレオパードの檻も何者かによって穴を空けられて動物が失踪する騒ぎがあった。
さらに絶滅危惧種に指定されているミミヒダハゲワシが、普通ではありえないケガを負って園内で死亡している事件もあった。世界中に6500羽しかいないミミヒダハゲワシの1羽がそうした悲劇に遭い、動物園関係者や人々は大きな悲しみと怒りを感じている。

それらの事件の犯行者は見つかっておらず、エンペラータマリンを誘拐したとされる男性がこれまでの犯行にも関わっているのではないかと考えられる。警察は広く情報提供を求め、逮捕につながる情報提供者には1万ドルを支払うと発表した。

警察は失踪翌日にエンペラータマリンの居場所を突き止めたにも関わらず、そこに猿たちを隠した犯人の決定的な手がかりを見つけられない。謎の多い事件に世界が注目を集めているが、早く犯人が捕まって動物たちが安心して暮らせるようになってほしい。



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