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猫が寝たきりになる理由と介護の基本|床ずれ予防・食事・トイレの工夫

猫が高齢になったり病気を抱えたりすると、今まで当たり前にできていた「歩く・食べる・トイレに行く」が少しずつ難しくなることがあります。

寝ている時間が増えると「寝たきりかも」と不安になりますが、実は猫はもともとよく眠る動物。

大切なのは「眠っている時間の長さ」ではなく、「自分で動けるかどうか」です。

この記事では、寝たきりになる主な理由と床ずれ予防・食事・排泄など介護の基本を解説します。

介護が必要な猫の寝たきり状態とは

介護が必要な猫の寝たきり状態とは

猫はよく寝る動物なので、睡眠時間が長いだけでは寝たきりとは限りません。

以下のような状態が見られる場合は、「寝たきり状態」に近づいている可能性があります。

  • 自分で体勢を変えられない
  • 食事や水を自力でとれない
  • トイレまで移動できない
  • 同じ姿勢で長時間過ごしている

起きている時間が短くなり、自力で「歩く・食べる・トイレに行く」ができなくなってくると介護が必要になっていきます。

猫が寝たきりになる理由

猫が寝たきりになる理由

猫が寝たきりになる背景には、加齢による筋力低下・病気による体力低下・事故や手術後の麻痺・痛みなどが関係します。

原因が重なって進行することも多く、早めの気づきが大切です。

老化|筋力や感覚機能の低下

老化が進むと、筋力が落ちて立ち上がりにくくなったり、関節の痛みで動くのがつらくなったりします。

ふらつきや転びやすさが増え、「動く=怖い」体験が続くと、猫自身が動くことを避けてしまうこともあります。

さらに、感覚機能が低下すると、段差が分かりにくくなりがちです。

一日中のんびり寝ているように見えても、背景には体の衰えや痛みが隠れている場合があります。

病気|腎臓病や貧血など

腎臓病・貧血・心臓病・感染症・腫瘍など、さまざまな病気や体調不良で寝たきりに近づくことがあります。

食欲低下や脱水、体重減少が進むと、体力が落ちて起き上がるのが難しくなります。

ただし、老化と病気の境目はとても分かりにくく、「年だから仕方ない」と見過ごしてしまうこともあるでしょう。

元気・食欲・呼吸・排泄の変化が気になるときは、早めに動物病院で相談すると安心です。

麻痺|事故や術後など

転落や交通事故、ケンカによる外傷、脊椎や神経のトラブル、手術後の痛みや神経障害などが原因で、麻痺や運動障害が出ることがあります。

軽い麻痺であれば、リハビリや時間の経過で回復するケースもありますが、長期的に介護が必要になる場合も。

動けない状態が続くと、筋力低下や床ずれ、排泄トラブルが起こりやすくなるため、原因の把握と生活環境の見直しを早めに進めましょう。

急に寝たきりになった場合はすぐに電話で相談

じわじわ弱るのではなく「急に立てない」「突然後ろ足が動かない」など急変が起きた場合は要注意です。

血栓など緊急性の高い原因が隠れていることがあります。

無理に動かしたり、痛がる姿勢を変えようとしたりせず、まず動物病院に電話で状況を説明して指示を仰ぎましょう。

呼吸が荒い・意識がぼんやりしている・強い痛みがあるという場合も同様です。

迷ったら「電話で相談」が安全な第一歩になります。

寝たきり猫の介護の基本

寝たきり猫の介護の基本

寝たきり介護の柱は、①体位変換で床ずれを防ぐ、②排泄を支える、③爪・皮膚・口など清潔を保つ、④食事と水分を確保する、⑤寝床と環境を整えることの5つです。

できることから少しずつ行いましょう。

床ずれ予防|体位変換・マッサージ

床ずれは、同じ場所に圧がかかり続けて血流が悪くなることで起こります。

サインは「皮膚が赤い・毛が薄くなる・触ると熱い・じゅくじゅくする」などです。

早い段階なら、体位変換と寝具の見直しで悪化を防げます。

目安として2時間おきに姿勢を変え、左右どちらかに偏り続けないようにしましょう。

体圧分散マットや低反発の敷物も有効です。血行を促すやさしいマッサージ(痛がらない範囲)もプラスになります。

食事・水分補給|食べやすさ・誤嚥予防

寝たきりになると、一度に食べられる量が減りがちです。

カロリーが高めで柔らかいフード(ウェット・ふやかしたドライ・ペーストなど)を中心に与えましょう。

「完璧な栄養」にこだわるより「食べやすさ・おいしさ」を優先した方が良い場面もあります。

食べる姿勢は、上体を少し起こし、首が反りすぎない角度が目安です。

急いで食べさせたり、口に流し込んだりすると、誤嚥のリスクが高まるため注意しましょう。

飲水が少ない場合は、スープや水分の多いウェットフードも役立ちます。

排泄サポート|トイレの見直し・オムツ活用

「自力でトイレに行きたい」という気持ちを尊重できると、猫のストレスが減ります。

入口が低いトイレに変える・トイレの近くに寝床を移す・立ち上がる時に体を支えるなど、小さな工夫が効果的です。

足腰が弱くても、寝たきりになるギリギリまで自力でトイレでの排泄ができる猫も多くみられます。

どうしても間に合わない・移動が難しい・下痢で汚れが増えるなどの場合は、オムツを活用しましょう。

オムツは長時間つけっぱなしにせず、蒸れやかぶれをこまめにチェックしてください。

定期的な爪切り|巻き爪の防止

動けない期間が長くなると爪とぎができず、爪が伸び続けて巻き爪になりやすくなります。

巻いた爪が肉球に刺さると、痛みや感染の原因になることがあります。

後ろ足より前足の方が伸びやすい子もいるので、肉球周りを定期的に触ってチェックする習慣をつけましょう。

清潔ケア|ブラッシング・汚れの拭き取り

寝たきりになると毛づくろいが減り、被毛が絡んだり皮膚が蒸れたりしやすくなります。

毎日少しでもブラッシングして、皮膚の状態やしこり・傷がないかを確認しましょう。

排泄後は、お尻や足回りをぬるま湯で湿らせたガーゼやペット用ウェットシートでやさしく拭き取り、必要なら部分的に毛をカットして汚れをつきにくくします。

口腔ケアもできれば理想的ですが、嫌がる子には無理をせず、口周りを拭くことや飲水・食事を工夫するところから始めると長続きします。

快適な寝床|素材・環境の管理

寝床は「柔らかい・体圧が分散される・洗いやすい」素材がおすすめです。

トイレシートを挟んでタオルやブランケットを重ねると、汚れた部分だけ交換できて洗濯の負担が減ります。

寝床の設置場所は、飼い主さんの目が届きやすく、風が直接当たらない、適度に静かで暖かい場所が理想です。

冬は低温やけどに注意しつつ保温し、夏は蒸れないよう通気性を確保しましょう。

寝返りしにくい子ほど、温度・湿度と皮膚の状態が体調に直結します。

プリマヴェーラ

プリマヴェーラは、火災のリスクや空気の汚れを心配せず使える電気式床暖房システムです。

効率的な熱伝導で省エネ・電気代節約も期待でき、ペットと暮らす住まいに向いています。

足元からじんわり暖まる自然なぬくもりなので、老猫の身体への負担が少ないのも魅力です。

また、空気を対流させないため猫の毛やホコリが舞いにくく、室内の空気環境を保ちやすくなります。

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寝たきり猫を介護する時の注意点

寝たきり猫を介護する時の注意点

寝たきり猫の介護は、がんばるほど正解が分からなくなることがあります。

「延命だけを追いすぎない・無理やり食べさせない・飼い主さんが一人で背負い込まない」という3つを意識すると、愛猫のQOLと家族の心の余裕を守りやすくなります。

延命にこだわり過ぎない

手術や投薬、入院などの治療は、状況によっては大きな助けになります。

一方で、体力が落ちた老猫にとっては負担になり、結果的にQOLを下げてしまうこともあります。

「どこまで治療するか」は正解がひとつではありません。

大切なのは、愛猫の苦痛が少ないことや安心できる時間が増えることではないでしょうか。

最期を迎える場所(家/病院)や、やってあげたいこと(抱っこ・好きな食べ物・穏やかな環境)を、元気なうちから少しずつ考えておくと判断が楽になります。

食事は獣医師の指導を受ける

療養食の選び方・食事量の目安・強制給餌が必要なケース・誤嚥を避ける与え方などは、動物病院の指導を受けるのが安全です。

自己流だと、必要な栄養が足りなかったり、かえって苦しさを増やしてしまったりすることがあります。

ただし、老猫では「栄養素の完璧さ」よりも「食べられるものを食べる」ことを優先する考え方もあります。

治療方針と合わせて、愛猫の状態・性格に合う落としどころを獣医師と相談して決めましょう。

ひとりで気負い過ぎない

愛猫の介護は、想像以上に体力も気力も使います。

「自分がやらなきゃ」と抱え込みすぎると、飼い主さんの睡眠や仕事、生活が崩れて共倒れになりかねません。

「家族に具体的な役割を頼む・動物病院に相談してケアの優先順位を決める・必要に応じてペットシッターや介護施設などのサービスを検討する」というのも立派な選択です。

飼い主さんが落ち着いていることは、猫にとっても安心材料。しっかり休むことは、介護の一部です。

【まとめ】寝たきりの愛猫の介護は無理せず状態に合わせて行おう

【まとめ】寝たきりの愛猫の介護は無理せず状態に合わせて行おう

猫が寝たきりになる理由は、老化・病気・麻痺などさまざまですが、共通して大切なのは「早めに気づき、負担の少ない形に整える」ことです。

床ずれを防ぐ体位変換・食事と水分の工夫・排泄のサポート・爪や皮膚のケア・寝床の環境管理などは、全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。

できることから一つずつ積み重ねるだけで、愛猫の苦痛を減らし、穏やかな時間を増やせます。

迷ったら動物病院に相談しながら、愛猫の状態に合わせて無理なく続けていきましょう。

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
永楽陽子
    愛玩動物飼養管理士2級・行政書士・宅建士の資格保有者で、ペットと法律の知識が強み。(ミックス/男の子)




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