
チワワとダックスフンドのミックス犬である「チワックス」。
愛くるしい見た目で初めて犬を飼う人にも人気の犬種です。
しかし、「どんな性格なの?」「飼いやすいの?」などとチワックスについてより詳しく知りたいという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、チワックスの基本的な性格から、飼いやすさ、しつけのポイントまでを徹底解説します。
これからチワックスを家族に迎えようと考えている人や、すでに一緒に暮らしている人も必見です。
チワックスの基本情報

チワックスの性格を確認する前に、まずはチワックスの基本情報を見ていきましょう。
チワックスとは?
チワックスは、チワワとダックスフンドの間に生まれたミックス犬です。それぞれの犬種の特徴を受け継いでおり、飼育しやすい小型犬として人気があります。
同じチワックスでも、チワワとダックスフンドどちらに似るかによって性格や外形的特徴が異なるのが特徴です。
どのように成長するかわからない点は、ミックス犬の魅力の1つといえるでしょう。
チワックスの体の大きさと外見的特徴
チワックスの平均的な体高(地面から肩までの高さ)は約20cm前後、体重は平均3~5kg前後とされています。親犬が「スタンダード・ダックスフンド」「ミニチュア・ダックスフンド」「カニーンヘン・ダックスフンド」の中のどの種類なのかによっても、チワックスの大きさが異なるでしょう。
チワックスの外見は、チワワの大きな瞳と、ダックスフンドの長い胴に短い足が遺伝することが多いといわれています。
耳は垂れている犬が多いようですが、片方の耳だけ立っていたり、両耳がチワワのように立っていたりすることもあります。
同じチワックスでも大きさや外見は、どちらの親に似るかによって大きく異なります。
チワックスの被毛と毛色の種類
チワックスの多くは、ダブルコートの被毛です。そのため、抜け毛が比較的多いといえます。
特に、春や秋などの季節の変わり目には換毛期があるため、より抜け毛が多くなるでしょう。
チワワもダックスフンドも真っ直ぐな被毛なので、チワックスの被毛も直毛です。
被毛の長さは個体差があり、短毛の場合と長毛の場合があります。
また、チワックスの毛色は、種類が豊富です。
チワックスの毛色の一例は、以下のとおりです。
- クリームホワイト
- ブラックタン
- ブルータン
- チョコダップル
- チョコマール
チワックスの歴史
チワックスは、1990年代から2000年代にアメリカで誕生した犬種とされています。日本では2015年頃からチワックスが知られるようになり、まだまだ歴史が浅い犬種です。
現在では、人気犬種であるチワワとダックスフンドの特徴を兼ね備えた犬種として、世界中で人気があります。
チワックスの性格の特徴

次に、チワックスの性格について詳しく解説します。
オスとメスの性格の違いや飼いやすさについても紹介するので、チワックスのお迎えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
チワックスの基本的な性格とは?
チワックスは、やんちゃで甘え上手な性格が多いとされています。飼い主さんのそばにいることを好み、抱っこなどのスキンシップが大好きです。
ただし、チワワとダックスフンドは、気の強さと警戒心の高さを持ち合わせています。
そのため、家族に対しては深い愛情を示しますが、家族以外の人に対して警戒心が強い一面が見られることがあるでしょう。
警戒心が強いチワックスは、警戒吠えや攻撃的になることがあるので注意が必要です。
オスとメスの性格の違い
チワックスのオスとメスでは、それほど性格に違いがありません。しかし、チワワとダックスフンドは、オスとメスでやや性格に違いがあります。
チワワの場合は、メスが大人しく、オスが自己主張が強いのが特徴です。
ダックスフンドの場合は、メスは穏やかで、オスは縄張り意識が強いけれども甘え上手な一面があります。
そのため、チワックスの場合も、メスは大人しく穏やかな性格で、オスは縄張り意識が強くて甘え上手な性格になる可能性があるでしょう。
チワックスは初心者でも飼いやすい?
結論からいうと、チワックスの性格を理解し、適切に接することができれば飼いやすい犬種といえるでしょう。なぜなら、チワックスは信頼した相手には従順で、しつけがしやすいためです。
正しくしつけを行うことで、飼い主さんのよいパートナーとなるでしょう。
ただし、チワックスは頑固で警戒心が強い一面があります。
しつけをきちんと行わないと、無駄吠えや攻撃性などの問題行動を起こす可能性があるので注意しましょう。
チワックスの性格に合ったしつけ方法

ここからは、チワックスの性格に合わせたしつけ方法を解説します。
- 無駄吠えを防ぐ方法
- 警戒心の強さへの対処法
- 甘えん坊な性格との向き合い方
- 留守番が苦手?ストレスを減らす対策
無駄吠えを防ぐ方法
チワックスは警戒心が強く、知らない人や犬に向かって警戒吠えをしやすいと考えられます。警戒吠えを放置すると、吠えることが癖になってしまい、ますます吠えが酷くなる可能性が高いでしょう。
警戒吠えを防ぐには、吠えないように対策をすることが大切です。
たとえば、窓から見えた人に向かって吠える場合は、窓にカーテンを取り付けたり、飼育スペースを移動したりして窓の外が見えないように工夫しましょう。
また、来客のときに吠える場合は、来客がくる前に愛犬が安心して過ごせるケージやクレートの中で待機させると、警戒吠えが軽減できる可能性があります。
吠えてしまった場合は、反応しないことがポイントです。
吠えて興奮しているときに「ダメ」や「いけない」などと叱ると、ますます興奮して吠えが酷くなります。
吠えるのをやめて、愛犬が落ち着いたら「お座り」などの簡単な指示を出して、褒めるのを繰り返しましょう。
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警戒心の強さへの対応方法
上記でも説明した通り、チワックスは、警戒心が強い場合があります。警戒心の強さを少しでも軽減するには、社会化が大事です。
社会化とは、愛犬にさまざまな経験をさせて、人や犬社会のルールを学ばせることです。
生後3週~12週までは社会化期と呼ばれ、さまざまな刺激に慣れやすい時期とされています。
小さい頃から、さまざまな音を聞いたり、いろいろな人や犬と交流したりすると、警戒心の強さが軽減できる可能性があります。
たとえば、抱っこの状態で屋外に連れていき、車の走行音・信号機の音などを聞かせたり、ご近所のワンちゃんに会わせたり、飼い主さんの友達に触れあってもらったりするとよい経験になります。
チワックスを迎えたら、社会化を意識して、さまざまな経験をさせましょう。
甘えん坊な性格との向き合い方
チワックスは、チワワとダックスフンドの甘えん坊な性格を受け継いでいる可能性が高いといえます。しかし、甘えん坊な性格がゆえに、飼い主さんに依存し、「分離不安症」になる場合があります。
分離不安症とは、飼い主さんの姿が見えなくなると、体調を崩したり、吠え続けたりする精神的な病気です。
分離不安症を防ぐには、愛犬だけで過ごす時間を意識して作ることが大切です。
始めは2~3分だけ飼い主さんが愛犬の前からいなくなり、愛犬が大人しく過ごせていたらよく褒めることを繰り返します。
徐々に愛犬だけで過ごす時間を長くしていき、飼い主さんがいなくても問題なく過ごせるように練習していきましょう。
留守番が苦手?ストレスを減らす対策
上記でも紹介した通り、チワックスは、甘えん坊な性格をしており、留守番が苦手な犬が多いでしょう。そのため、留守番も短時間から練習をしていくことがポイントです。
5分ほどの留守番から始めて、徐々に時間を伸ばしていきます。
また、留守番の前に散歩に行ったり、愛犬に長時間遊べるおもちゃを与えたりすると、愛犬のストレス軽減につながります。
チワックスの飼育のポイント

最後にチワックスを飼育する際のポイントを4つ紹介します。
- ケガをしにくい環境を整える
- ケージまたはクレートを用意する
- 適度に運動させる
- 抱っこの仕方に注意する
ケガをしにくい環境を整える
チワックスは、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼になりやすい犬種とされています。そのため、足や腰に負担をかけない飼育環境を用意することが不可欠です。
たとえば、フローリングや大理石などの滑りやすい床には、敷物を敷いたり、滑りにくい床材に張り替えたりと滑り止め対策をしましょう。
また、飼育スペースに背の高いソファやベッドがある場合は、スロープを設置したり、柵をつけたりして、段差を極力なくすことも大切です。
「ワンラブフロアV」(大建工業)
愛犬の足腰への負担を考えて作られたペット用フローリングです。
特殊表面仕上げが施されており、愛犬の足元に適度なグリップを生み出し、安定した歩行をサポート。
擦り傷やへこみ傷が付きにくく、目立ちにくいのも嬉しいポイントです。
カラーバリエーションも豊富なので、おしゃれな見た目のペット用フローリングを探している人におすすめです。
「ドッグライフコート プレミアム」(グッドライフ)
独自配合したグリップ材を採用しているフロアコーティングです。
元々滑り止め効果のあるUVコーティングに特殊なグリップ材を配合。
表面に人が気にならないほどの凹凸が生まれ、愛犬の滑り止め効果を期待できます。
硬度が高く、愛犬が走り回っても傷つきにくいのが魅力です。
<参考記事>
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ケージまたはクレートを用意する
チワックスを飼育する際には、ケージまたはクレートを用意することをおすすめします。犬はもともと、斜面に穴を掘って寝床にする習性があり、四方を囲まれた暗い場所であれば、安心しやすいとされています。
ケージやクレートを寝床として使用することで、精神的に安定し、警戒吠えなどが軽減する可能性があるでしょう。
また、ケージやクレートは、災害時の移動や避難所生活で活躍します。
日頃からケージやクレートに慣れておくと、災害時にも大きなストレスなく過ごすことができます。
<関連記事>
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適度に運動させる
チワックスはそれほど多くの運動量を必要としません。しかし、適度に運動させないと肥満やケガの原因となるため、散歩は1日2回、1回15分以上を目安に行いましょう。
また、ダックスフンドは、小型犬の中で比較的活発な性格です。
ダックスフンドの活発さを受け継いでいるチワックスであれば、多くの運動量が必要になります。
散歩にボール遊びや引っ張りっこ遊びなどアイテムを活用した遊びをプラスして、運動量を確保しましょう。