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飼いやすい猫の特徴とは?初心者に向いている猫種や愛猫を迎える前に知っておきたいことを解説

これから猫を迎えようと考える人にとって、「飼いやすさ」は最も気になるポイントの一つではないでしょうか?マイペースで気ままなイメージのある猫ですが、猫種によっても性格の傾向があり、初心者に向いている猫種もいればそうでない猫種もいます。

この記事では、飼いやすい猫の特徴や初心者でも迎えやすい猫種についてご紹介します。猫が快適に暮らせる住環境のポイントや猫を飼う前に確認しておきたいポイントにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

飼いやすい猫の特徴を知ろう



猫の飼いやすさには個体差があり、一般に言われている情報がすべての猫に当てはまるわけではありません。それでも、飼いやすい猫を見つけるために押さえておきたいポイントがあります。

性格が大人しい・人懐っこい

大人しい性格で、人懐っこい猫は初めて飼う方にも向いています。性格が穏やかで人間に対しても警戒心が強くない猫は、新しい環境や飼い主さんにも慣れやすく、家庭内でもストレスを感じにくい傾向があります。

一方、気性が荒い猫や警戒心の強い猫は、人間との距離を保とうとし、飼い主さんに心を開くまで時間がかかることがあります。こうした猫は、猫に不慣れな家族や小さな子どもがいる家庭では、コミュニケーションが取りにくいため注意が必要です。

お手入れの手間が少ない短毛種

短毛種の猫は、長毛種に比べてブラッシングやシャンプーの頻度が少なくて済むため、初心者にとっては扱いやすいと言えるでしょう。抜け毛の量も比較的少なく、部屋を清潔に保つ手間も軽減されます。

とは言え、短毛種でも定期的なブラッシングは必要で、健康な被毛を保つために適切なお手入れを心がけなければなりません。毛のお手入れをしないまま放置してしまうと、毛玉ができて皮膚が引っ張られたり、舐めとった毛が猫の体内に詰まったりするリスクがあります。

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自立心が高い

猫は自立心が高い動物として知られていますが、特に自立心の高い猫種は、日中に家を空ける飼い主さんにとって理想的です。こうした猫は、一人でいる時間を楽しみ、飼い主さんが不在でも安心して過ごせる傾向にあります。

一方で、家で過ごす時間が多く、猫と積極的に遊びたい飼い主さんには、人懐っこく遊び好きな性格の猫が向いているかもしれません。どんな猫種であっても、長時間留守にする際は愛猫の安全を考えましょう。

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遺伝病にかかりにくい

猫の品種によっては、特定の遺伝病にかかりやすいことがあります。例えば、スコティッシュフォールドは骨や軟骨の異常を引き起こしやすく、メインクーンキャットやラグドールは心臓の病気のリスクが高いとされています。そのため、初めから遺伝病のリスクが高いと分かっている猫は、医療費や適切なケアが必要になることを念頭に置かなければなりません。

雑種猫は一般的に遺伝病の発症率が低く、健康で長生きしやすい傾向があります。しかし、雑種でも注意が必要な病気はあるため、定期的な健康チェックを怠らないようにしましょう。

初心者にも飼いやすい猫種



それぞれの猫種には異なる性格や特性があり、飼育しやすい猫種を選ぶことで、安心して新しい家族を迎えられます。ここでは、初心者にも飼いやすい猫種について解説します。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、その愛らしい垂れ耳と穏やかな性格が特徴的です。人懐っこく、初めて猫を飼う方にもよく馴染むと言われています。穏やかでおっとりした性格のため、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して迎え入れられるでしょう。

また、スコティッシュフォールドは比較的静かで、大きな声で鳴かないことが多いため、集合住宅でも飼いやすいです。ただし、遺伝的に骨や関節に問題が起こりやすい場合があるため、定期的な健康チェックが必要です。

マンチカン

マンチカンは、その短い足と愛らしい外見が特徴です。好奇心旺盛で遊び好きな性格のため、飼い主さんとのコミュニケーションを楽しめます。また、人懐っこく社交的なため、他のペットとも仲良くなれることが多いです。

マンチカンは毛色のバリエーションがさまざまで、短毛種と長毛種が存在します。初心者の方には、お手入れの手間を減らせる短毛種が適しているでしょう。運動も大好きですが、短足のため足腰に負担がかからないよう工夫が必要です。

アメリカン・ショートヘア

アメリカン・ショートヘアは、がっしりとした体格とくりっとしたアーモンド型の瞳が魅力です。性格は明るく社交的で、人間とのコミュニケーションを楽しむことも得意とされます。ストレスに強いとされ、遺伝的な病気のリスクも低いため、初心者にも飼いやすいです。

短毛種であるためお手入れは比較的簡単ですが、硬い毛質の被毛が密生しているため、特に換毛期はこまめなブラッシングが必須です。身体能力も高く、高さのある場所から飛び下りてもケガをしにくいといった特徴も持ちます。

ロシアンブルー

ロシアンブルーは、美しいブルー(灰色)の被毛と緑色の瞳が特徴です。猫の中でもトップクラスに従順で、飼い主さんに対して強い忠誠心を持ちます。静かで控えめな性格のため、騒音が気になる集合住宅でも安心して飼えるでしょう。

さらに、ロシアンブルーは猫アレルギーの原因となるタンパク質の生成量が少ないことや、抜け毛が少ないことから、アレルギーが心配な方にもおすすめです。

ラグドール

ラグドールは、その大きな体とふわふわの被毛が特徴です。穏やかで人懐っこい性格のため、初めて猫を飼う方も受け入れやすいでしょう。しっかりとした体格でありながら、とても温和で、抱っこされることを喜ぶ傾向があります。

ラグドールは長毛種ですが、アンダーコートがそれほど密生していないため、毛が絡まりにくく、ブラッシングもそれほど手間がかかりません。ただし、こまめなブラッシングを続けることで、美しい被毛を保つことができます。

オス猫とメス猫ではどちらが飼いやすい?


一般的に、オス猫は甘えん坊でやんちゃな性格が多く、飼い主さんに対して愛情深いことが特徴です。そのため、活発で一緒に遊びたい方には向いていると言えるかもしれません。しかし、遊び好きなオス猫は、時には騒音や家の中でのいたずらが気になる場合もあるため、賃貸住宅などでは注意が必要です。

一方、メス猫は警戒心が強く、自立していることが多いとされています。穏やかで静かな性格のメス猫は、落ち着いた環境を好む飼い主さんに向いています。一般的におとなしく、飼い主さんが留守にしている時間が長くても自立して過ごせると言われています。

ただし、性格には個体差があるため、一概には言えません。猫との暮らしをより良いものにするためには、性別だけでなく、猫自身の性格や特性をよく理解し、猫との相性を見極めることが大切です。

雑種の猫は飼いやすい?



雑種の猫とは「2種類以上の猫種が掛け合わされて生まれた猫」のことを指します。親同士の猫種が異なることで遺伝子が多様化し、健康で長寿な猫が多いとされています。また、雑種は一般的に遺伝病にかかりにくいとされており、病気のリスクを減らせるのも大きなメリットです。

性格に関しては、個体差が大きいものの、雑種だから飼い主さん従順ではないということはありません。多くの雑種の猫には、人懐っこい傾向があります。さらに、短毛種が多く、お手入れが比較的簡単である点も初心者にとって魅力的です。

見た目や性格が多種多様で、自分好みの猫を選びやすいことも、雑種の魅力の一つです。初めて猫を飼う方は、雑種も選択肢に入れてみると良いでしょう。

猫の飼いやすさは住環境でも変わる!


猫を飼う際には、猫も快適に暮らせる住まいづくりの工夫も大切です。ここでは、猫の飼いやすさにもつながる、住環境を整えるためのポイントを紹介します。

安心できる場所を複数用意する

猫は自分のテリトリー内に安心できる場所があることで、ストレスを軽減し、リラックスできます。ただし、飼い主さんが用意した場所を必ず気に入るとは限りません。気まぐれな猫のためにも、隠れ家のような場所や、柔らかいベッドをいくつか用意してあげると良いでしょう。

また、爪とぎ用のアイテムを設置することで、猫が好きな場所で爪とぎできる環境を整えましょう。爪とぎは猫の本能的な行動ですが、爪とぎできるアイテムがあることで家具や壁を傷つけることも防げます。

高く上れる場所を作ってあげる

猫は高い場所を好む習性があります。高いところから周囲を見渡すことで安心感を得るため、キャットタワーやキャットウォークを設置してあげると良いでしょう。

高く上れる場所があることで、上下の運動ができ、運動不足を防ぐことにもつながります。スペースが限られている場合は、家具を組み合わせて階段状にするなど、工夫して高低差を作ることも効果的です。

外が見えるよう工夫をする

窓際に猫が外を見られるスペースを確保することも大切です。外の風景を眺めることで、窓の外の世界に興味を持ち、室内でも刺激を受けることができます。

特に鳥や虫が飛んでいる様子を見るのが好きなので、窓辺に猫用のベッドやマットを置いてあげると良いでしょう。ただし、窓からは外気が伝わって冬場は寒くなることもあるため、既存の窓に後から取り付けられる「プラマードU」や「インプラス」などの内窓の設置がおすすめです。

整理整頓を心がける

好奇心旺盛な猫は、部屋にあるものに興味を持ちます。お部屋が散らかっていると、誤って危険なものを飲み込んでしまったり、ケガをしてしまう可能性も。

そのため、お部屋は常に整理整頓を心がけ、猫が安全に過ごせる環境を整えることが大切です。特に小さな部品や電源コードなどは、愛猫の手の届かない場所に保管するようにしましょう。

初心者が猫を迎える前に確認しておきたいこと


猫だけに限らず、動物を飼うことには、その命を預かる責任が伴います。単に「猫との暮らしに憧れるから」という理由だけで飼うのは、覚悟が十分ではありません。猫の命を預かる重さを理解し、適切な準備と心構えが必要です。

ライフスタイルにあった猫種かどうか

活発で遊び好きな猫種や、おっとりしていて静かな猫種など、猫にはさまざまな性格があります。自分の生活スタイルや日常のスケジュールを考慮し、どのような特徴を持つ猫が最適かを検討しましょう。

また、長毛種や短毛種によってもお手入れの頻度が異なるため、自分がどれだけ猫のお世話に時間を割けるかも考慮に入れてください。あなたや家族のライフスタイルを考え、無理なく飼える猫種を選ぶことが大切です。

猫にあった飼育環境を用意できるか

昔は放し飼いが一般的でしたが、現在では室内飼いが基本となっています。活発な猫はもちろん、どの猫にも適度な運動が必要です。そのため、家の中に猫が十分に動き回れるスペースがあるかを確認しましょう。

また、留守中や目を離した時の脱走や事故を防ぐために、ケージやサークルを設置するスペースを確保することも大切です。猫が安心して過ごせる環境を整えることで、健康で幸せな生活を送ることができます。

猫を家族の一員として迎える心構えができているか

猫を迎える前に、一生をかけて面倒を見る覚悟ができているかを確認しましょう。猫は比較的長寿で、20年前後生きることもあります。そのため、食事やトイレの処理、健康管理など、日々のケアが欠かせません。

また、病気やケガをした際の治療費なども考慮に入れ、経済的な準備もしておくことも大切です。一度飼い始めると家族の一員となりますので、最期まで責任を持って世話をする覚悟が必要です。

「飼いやすい」という理由だけでなく家族の一員として愛猫を迎えよう

猫を飼う際には、「飼いやすい」というだけでなく、家族の一員として迎え入れることが大切です。猫との生活は喜びや癒しをもたらしますが、それと同時に責任も伴います。

特に、子猫のうちは飼い主さんの行動が命に関わる場合もあります。猫のお世話に関する適切な知識を身につけることも必要です。

愛猫が健康で幸せに過ごせるよう、愛情と時間を注ぎ、最期まで面倒を見る覚悟を持たなければなりません。その先には、愛猫との絆を深め、共に素晴らしい日々が待っているでしょう。
 



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