昔から犬は雪の中でも走り回るイメージがありましたが、室内飼いが主流となった今、寒さに弱くなる犬が多くなっています。
犬は暑さよりも寒さに強いとされていますが、一緒に暮らしている愛犬のこととなると「こんなに寒いのに外に出すのは大丈夫かな?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。
とはいえ、真冬であっても愛犬の健康のために散歩は欠かせません。
この記事では、真冬ならではの散歩の注意点や散歩後のケア、防寒対策、真冬の散歩に役立つアイテムについて紹介しています。
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真冬でも犬の散歩が必要な理由
暖かい部屋でぬくぬくしている愛犬を見ると「真冬に散歩は必要ないのでは?」と思うこともあるかもしれませんが、どんな季節でも犬にとって散歩は必要なものです。
ここでは、寒い真冬でも散歩が必要な理由について見ていきましょう。
運動不足解消のため
散歩に行かずに活動量が減ると、体重の増加に直結します。特に寒い冬は、体が寒さに備えて栄養を蓄えようとするため、太りやすい季節です。
肥満は関節に負担をかけ、病気のリスクを高めるため、寿命にも関わります。
運動不足によって筋肉の量も減り、代謝が落ちて寒がりになってしまう可能性も。
毎日の散歩は、適度に筋肉を動かし代謝を高めるため、健康維持に欠かせないものなのです。
ストレス解消のため
もともと犬は自然の中で季節に関係なく野山を駆け巡り、狩りをして暮らしていました。体力のある犬は室内飼いになっても、エネルギーを発散させてあげる必要があるのです。
特に大型犬や運動が大好きな活発な犬は、散歩に行けないとストレスが溜まり、いたずらをしたり吠え続けたりと問題行動の原因となってしまうことも。
ほぼ一日中家の中にいる犬にとって散歩は、外の新鮮な空気を吸って移り変わる景色や音を体験することができるため、感覚が刺激されリフレッシュになるのです。
人間の1日は犬にとって5日くらいだと言われているため、1日散歩に行かないのは5日間家を出ていないという感覚になるということを考えても、1日1回は散歩に行ってストレス解消してあげるとよいでしょう。
真冬に愛犬を散歩させる際の注意点
真冬に愛犬を散歩させるには、以下の点に注意しましょう。
温度差に注意
暖かい部屋から寒い外へと急に出ると、温度差によりヒートショックを起こす可能性があるため注意しましょう。急激な気温の変化が血圧に影響し、犬でも心筋梗塞や脳卒中になる可能性があるのです。
玄関に外気を入れて慣れさせる、防寒着を着せて急な気温差を感じにくくするなどの対策がおすすめです。
散歩の時間帯
真冬の散歩に適した時間帯としては、気温が高い日中がおすすめです。朝早くだと路面や雪が凍結していることがあり、すべったり肉球が傷んだりと足元が危険なことも。
路面温度が低いと、肉球がしもやけや凍傷になる可能性があるため注意が必要なのです。
日が差している午前中から正午前後であれば、路面温度が高くなり気温が低くても太陽光が心地よく感じられるはず。
夕方には早くに暗くなってしまうため、飼い主さんと愛犬の存在をアピールできるライトをつけて散歩しましょう。
ただし、日が落ちると急激に気温が下がり愛犬の体への負担が高まるため、しっかりとした防寒対策が必要です。
悪天候時は無理しない
大雪や吹雪など悪天候だと判断できる日は、無理をせずに散歩はお休みしましょう。無理やり散歩に行けば、事故に合ったりケガをしたりする可能性があります。
室内でも運動不足を解消できるような遊びを工夫し、愛犬がストレスをためないようにスキンシップやコミュニケーションをとることが大切です。
体力や年齢を考慮する
持病がある犬やシニア犬、子犬など体力がない犬は、体温調整が難しく寒さに弱いため、寒い中無理に散歩に行く必要はありません。持病が悪化したり体調が悪くなったりする可能性が高くなるため、注意が必要です。
昼間の暖かい時間帯に短時間で散歩を済ませ、室内で遊ぶ時間を増やすなどの工夫をしましょう。
真冬の散歩における愛犬の防寒対策
寒い真冬に人間がコートや手袋を着用して防寒対策するように、犬にも防寒対策が必要です。
暖かい防寒服を着せる
真冬の散歩には、愛犬にも防寒服を着せてあげましょう。気温が低い中散歩をするには、防寒服で体温が下がらないよう保温することが大切です。
保温性に優れたコートやセーターは、寒さを防いで体温を適切に保ってくれます。
また、雪が降る地域では防水加工が施されているレインコートなども防寒服として有効でしょう。
暖かい地域が原産の犬種(トイ・プードル、チワワなど)やシングルコートの犬種(ヨークシャー・テリア、マルチーズなど)、子犬やシニア犬などは、特に暖かくすることが大切です。
最近では防寒に特化した洋服もたくさん販売されているため、ダウンやセーターなど状況に応じて使い分けることをおすすめします。
雪の日には靴を履かせる
真冬の散歩における足元の保護としては、犬用の靴を履かせることが有効です。特に雪が降る地域では、雪の中に潜んでいる小石や小枝から足を守ることができ、凍結した道路でもすべらず安全に散歩ができます。
路面の凍結や雪の日には、肉球の損傷やしもやけ予防にも靴を履かせることがおすすめです。
最近では防水加工が施されている犬用ブーツや滑り止めがついている靴下など、路面の冷たさから愛犬の足を守るアイテムが販売されているため、TPOに合わせて活用しましょう。
散歩前の準備運動・マッサージ
真冬の散歩は室内と野外との温度差が大きいため、散歩に出る前には必ず準備運動をするようにしましょう。部屋よりも温度が低い廊下や玄関で「おすわり」「ふせ」を繰り返し行う、室内を歩き回らせるなどのちょっとした準備運動が有効です。
また、足の付け根や肩甲骨周りをマッサージして温めておくと血行が良くなり体温を維持しやすくなります。
真冬ならではの散歩後のケア
真冬の散歩のあとには、しっかりと愛犬をケアしてあげることが体調管理には必須です。
真冬の間の愛犬の健康のために、適切なケアをしましょう。
冷えた体を暖める
真冬の散歩から帰ったら、暖かい部屋で愛犬の冷えた体を温めてあげましょう。雨や雪で愛犬の体が濡れている場合は、タオルでしっかりと水分をとってからドライヤーで完璧に乾かします。
汚れや融雪剤の塩分がついた足は、ホットタオルでやさしく拭き、水分が残らないように乾いたタオルで仕上げることが大切です。
特に冷えやすい耳や足先、しっぽなどを撫でたり揉んだりとマッサージして血行をよくしてあげるとよいでしょう。
皮膚や肉球の保湿
人間の皮膚の1/4の薄さである犬の皮膚はとてもデリケートなため、真冬の乾燥から守るためには適切なケアが必要です。乾燥して痒みが出ると、かいてしまって炎症を起こす可能性も。
室内はもちろん、外の冷気からも乾燥の影響を受けやすいため、散歩から帰宅したら皮膚や被毛に潤いを与えてくれる保湿ローションやミストを使うことをおすすめします。
また、乾燥しやすい肉球もひび割れなどを起こすことがあるため、散歩後のケアとして保湿クリームを塗ってマッサージしてあげましょう。
被毛のケア
外の冷気からの乾燥の影響を受けた被毛は、パサついて切れ毛が増える状態になることがあります。散歩後はしっかりとブラッシングをして汚れをとりながら、毛並みを整えてあげましょう。
ブラッシングは、血行促進にもなるため体を温める効果もあります。
真冬の被毛は乾燥によって静電気を帯びやすくなっているため、静電気を抑えて毛艶が整えられるグルーミングスプレーを使うとよいでしょう。
真冬の散歩に役立つアイテム4選
愛犬に合わせた寒さに役立つアイテムを見つけ、真冬の散歩に活用しましょう。※愛犬の散歩に役立つアイテムを整理できる愛犬専用の収納として、ミリ単位で調整可能な家具「キュビオス」や組み合わせ自由な収納「MiSEL(ミセル)」がおすすめです。
また、愛犬の体やアイテムを洗うには、水道管の根元につけるだけで家中の水がナノバブル水になるナノバブル発生装置 Moist-NanoBubble “Beauty Aqua”がおすすめです。
超微細気泡ナノバブルが、グッズやアイテムの頑固な汚れやニオイを簡単に洗い流すだけでなく、愛犬の毛穴や皮脂の汚れもスッキリと落としてくれます。
さらに、底の深い洗面ボウル「メグ(MEG)」シリーズを設置すれば、泥や水の飛び散りを心配することなく洗うことができそうですね。
ドギーマン レインパーカー
レインパーカー ヴィンテージ
前足付きなので着崩れることなく、外出先の冷気から愛犬の体を守ります。
ライトが当たると光る反射プリントがついているので、暗い時間帯でも安全な散歩ができるでしょう。
防水生地を使用しているので、雨や雪の日でも安心です。
ミルアウトドアシューズ
ミルアウトドアシューズ
履き口が大きく開くため着脱しやすく、2本のベルトで足首からしっかりと固定できて雪道などでも安定した履き心地です。
軽量のネオプレーン生地を使っているので、愛犬への負担がありません。
底部分はラバー仕上げとなっており、肉球をしっかり保護してくれますよ。
ナチュラルエイジングケア パウケア オールインワンジェルクリーム
ナチュラルエイジングケア パウケア オールインワンジェルクリーム
馬油、ヒアルロン酸など天然保湿成分配合の肉球専用の保湿クリームです。
浸透力の高いジェルクリームが深部まで栄養を届けて、乾燥やひび割れを防いでもちもちの肉球を保てます。
フローリングのすべり止めにもなるため、毎日の肉球のお手入れに朝晩塗るのがおすすめです。
APDC グルーミングスプレー 250ml
APDC グルーミングスプレー 250ml
ブラッシング前にスプレーし、被毛を保護するスプレーです。
静電気を抑えてクシ通りをなめらかにし、被毛の毛艶を整えてくれるため、シャンプー前後のブラッシングにおすすめ。
サンスクリーン成分も配合されているため、日焼けによる被毛のダメージも防ぎます。
まとめ
室内飼いが主流の今、犬の中でもこたつから出ない、ヒーターの前で丸くなっているという子も多く、寒がりな犬が増えています。
愛犬が寒がっていたり嫌がっていたりする場合は、無理に散歩に行かずに室内で遊ぶなど、その日の寒さや愛犬の様子に応じて対処するのもいいかもしれませんね。
天候や気温、愛犬の様子に合わせた真冬の散歩に便利なアイテムをうまく活用して、寒い冬ならではの散歩を楽しんではいかがでしょうか。