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帰省に猫を連れて行くか留守番させるかを判断するポイントについて解説

猫と暮らし始めてから、めっきり旅行に行かなくなったという飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
しかし、お正月やお盆には帰省を考える方も多いかもしれません。

1泊2日程度であれば猫だけで留守番させることもできますが、数日間の帰省になる場合には一緒に連れて帰るかプロにお世話を依頼する必要があります。

この記事では、帰省に愛猫を連れて行く方が良いか、留守番をさせた方が良いのかを判断するためのポイントを解説します。

猫はいつから留守番できる?


生まれたての子猫は、母猫と一緒であっても日々の健康チェックが必要です。母猫がいない場合は、できるだけ目を離さないようにしましょう。

生後2ヵ月を過ぎて離乳したら、3時間程度の留守番ができるようになります。
徐々に留守番の時間を長くしていき、生後3〜4ヵ月になると半日の留守番が可能です。

生後6〜8ヵ月を過ぎれば、1泊2日の留守番ができるようになります。
ただし、体調が良くない場合は予定をキャンセルして、愛猫と一緒に過ごしましょう。

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猫はどれくらい留守番できる?


健康な成猫でも3日の留守番が限界と言われています。できれば1泊2日までにしましょう。

一日のほとんどを寝て過ごし単独行動をする猫は、ゴハン・水・トイレが用意してあれば、いつも通りのルーティンを淡々とこなします。

しかし、寂しがり屋の猫の場合は、飼い主さんの不在にストレスや不安を感じる可能性があります。
急に長時間の留守番をさせるのではなく、徐々に留守番の時間を長くしながら慣れさせておきましょう。

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帰省で猫を連れて行く方が良いケース


長期間の帰省をする場合や子猫またはシニア猫と暮らしている場合には、一緒に連れて行く方が安心です。

3日以上になる場合

3日以上の帰省では、一緒に連れて行くかキャットシッターやペットホテルなどを利用する必要があります。
プロにお世話を依頼すると相当のコストがかかるので、長く帰省する場合は連れて行くのがおすすめです。

自動給餌器や自動給水器を利用するとしても、停電や故障などでゴハンや水を摂れなくなる可能性を考えましょう。

また、留守番が長くなるほどトイレが汚れてくるので、清潔好きな猫はトイレを使いたがらなくなります。

子猫・シニア猫の場合

子猫やシニア猫は体調を崩しやすく、留守番には注意が必要です。異変に気づくのに時間がかかると、手遅れになる恐れもあります。

シニア猫は順応性が低く、環境の変化に弱いと言われています。

年をとってから初めて一緒に帰省するのではなく、若い時から帰省に連れて行き、慣れさせておくのがおすすめです。

帰省そのものが大きなストレスになりやすいので、長時間の移動や実家の猫との相性などの要因を考慮して、帰省の計画を立てましょう。

帰省で猫を留守番させた方が良いケース


猫は縄張りを出るのが苦手なので、一緒に帰省するよりも留守番する方がストレスが少ないです。

実家が遠い場合

猫と一緒に飛行機や新幹線を利用することは可能です。
しかし、ほとんどの飛行機で猫は貨物として扱われ、電車や新幹線ではキャリーバッグに閉じ込めっぱなしになります。

飛行機でしか帰省できなかったり、電車や新幹線を利用して半日以上かかるような遠い実家の場合は、留守番させた方が愛猫への負担が少ないです。

長距離移動に最もおすすめなのは自家用車です。
途中でキャリーバッグから出して休憩をし、水分補給や気分転換をしましょう。ただし、脱走には注意が必要です。

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持病がある猫の場合

移動や環境変化のストレスによって体調を崩す恐れがあるため、持病がある猫の場合はプロにお世話を依頼して留守番させる方が安心です。

体調に異変があった時に動物病院に連れて行ってほしい場合は、診察券を用意し、持病についての情報を共有しておきます。

かかりつけの動物病院が運営するペットホテルに預ければ、適切な対処が迅速に行われやすく安心です。

実家がペット不可物件の場合

実家がペット飼育禁止のアパートやマンションの場合は、愛猫と一緒に帰省するのは避けましょう。
アレルギーなどの理由でペット不可の物件を選んでいる居住者へ配慮することが大切です。

大きなトラブルが発生しなくても、大家さんや管理事務所に居住者からの苦情が入った場合、実家の家族に迷惑をかける恐れがあります。

猫アレルギーの人がいる場合

お正月やお盆は、実家に親戚が集まることもあるでしょう。
実家の家族は大丈夫でも、お客さんの中に猫アレルギーの方がいらっしゃる場合には、愛猫と帰省しないという選択も必要です。

どうしても一緒に帰省しなければならない事情がある場合は、愛猫を別の部屋で隔離して過ごしましょう。

猫と一緒に帰省する場合の注意点


一緒に帰省するということは、猫にとってストレスになりがちです。体調や環境を整え、余裕を持って帰省できるように準備しましょう。

体調をしっかり管理する

食欲不振や下痢など、愛猫の体調に不安がある時は早めに動物病院で診てもらいましょう。
帰省を予定していても、愛猫の体調が悪い時はキャンセルする方が安心です。これは、留守番をさせる時も同じです。

一緒に帰省したら、実家での健康管理も行いましょう。環境の変化によって、体調が崩れる可能性があります。

フードはもちろん、いつもの食器も持参するのがおすすめです。
自家用車で帰省する場合は、使い慣れたトイレも持って行きましょう。

キャリーバッグに慣れさせる

移動手段が何であっても、帰省する時にはキャリーバッグが必須です。
帰省の日に初めて使用するのではなく、日頃からキャリーバッグに慣れさせておくことが大切です。

キャリーバッグで移動する時は、脱走に注意しましょう。脱走防止ベルトつきのキャリーバッグを選ぶのもおすすめです。

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ルートや休憩を計画する

帰省先までのルートが複数ある場合、できるだけ移動時間が短いルートを探したり、人が少ない休憩場所を調べておくと、愛猫も飼い主さんも疲れにくくなります。

移動手段は、一般の人との接触が少なく自由度が高い自家用車がおすすめです。
夏場に帰省する時は、短時間でもエアコンを切った車内で愛猫を過ごさせてはいけません。

実家の猫との相性に気をつける

帰省先に猫がいる場合、お互いにストレスになる可能性があります。相性に気をつけ、ケンカする時には別々の部屋で過ごさせるなどの配慮が必要です。

もともと仲の良かった兄弟や親子であっても、成猫になってから離れて暮らすと、縄張りを荒らすライバルとしてみなされることがあります。

まずは、お気に入りのブランケットなどをお互いにかがせて、ニオイ交換するのがおすすめです。

実家の脱走対策をする

「犬は人につくが、猫は家につく」と言われます。慣れない場所(実家)に連れて行かれた猫は、たとえ飼い主さんが側にいても不安を感じがちです。

自分の家に戻ろうとして、窓や玄関から脱走する猫もいます。
外は危険がいっぱいです。愛猫が脱走しないように、しっかり対策してください。

猫に慣れていない家族にも注意事項を伝え、戸締りを徹底してもらいましょう。
ケージは脱走防止に役立つので、レンタルしたり、自宅から持って行ったりするのがおすすめです。
持ち運びが楽!おすすめのポータブル猫用ケージ

猫を留守番させる場合の注意点


当然ですが、猫は自分で室温を調節したり、トイレを掃除したりすることができません。
帰省する時に愛猫を留守番させる場合は、万全の環境を整えましょう。

部屋の温度管理をする

猫は暑さや寒さに弱いので、室温を管理しましょう。
扇風機だけでは涼しくならず、ストーブは火事の危険性があるため、エアコンが最適です。

夏場は熱中症に対して注意する必要があります。室温が26〜28℃に保たれるようにしましょう。直射日光が当たらないように、レースのカーテンは閉めっぱなしにするのがおすすめです。

冬場は20〜23℃を目安にし、箱や猫ちぐらの中にふわふわの毛布やブランケットを敷いておくと暖が取れます。

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適切な量のゴハンを用意する

留守番中のゴハンをすべてまとめてお皿に入れておくのはやめましょう。

猫はちょこちょこと数回に分けて食べる習性があるものの、一気食いをする可能性も考えられます。

一度にたくさんのゴハンを食べると、吐き戻してしまう心配があります。
留守番には、自動給餌器を活用するのがおすすめです。

腐敗しやすいウェットフードは避け、ドライフードのみにしてください。
自動給餌器は、量と時間(回数)を設定することができて非常に便利です。

清潔な水を用意する

猫は泌尿器系の病気になりやすく、予防するには毎日しっかりと水を飲むことが重要です。
留守番中でも清潔な水が飲めるように工夫しましょう。

飼い主さんが不在だと水を交換することができないため、自動給水器があると便利です。
ろ過フィルターを通った水が循環するので、いつでも清潔な水を飲むことができます。

自動給水器がない場合は、複数の水場を用意しましょう。
温まると腐りやすくなるため、水場は直射日光が当たらない所に設置してください。

多めにトイレを用意する

留守中はトイレ掃除ができないため、いつもより多めにトイレを用意しましょう。
自動掃除機能つきのトイレを使うなら、慣れさせておく必要があります。

猫のトイレは、「頭数+1」個が理想的と言われています。
猫1頭が1泊2日の留守番をする場合、最低でも2個のトイレは必要です。

猫のトイレの回数は、平均して1日2〜3回です。
オシッコは1日1〜3回、ウンチは1日0〜2回が目安なので、トイレが1個だけだとすぐに汚れてしまいます。

誤飲やケガを予防する

愛猫に留守番をさせる時は、いつも以上にキレイに部屋を片付けておきましょう。
誤飲やケガをした場合、飼い主さんが不在の状況では処置ができず命に関わる恐れも考えられます。

ヒモのついたオモチャは誤飲しやすく、危険なので出しっぱなしにしてはいけません。
また、観葉植物の中には猫が口にすると危険な種類もあるため、愛猫が入れない部屋に隠しておきましょう。

電源コードを噛む場合は注意が必要です。使わない充電コードなどは収納しておくと安全です。

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キャットシッターやペットホテルを予約する

3日以上の長い留守番になる場合や体調に不安がある猫の場合、飼い主さんと一緒に帰省しないのであれば、キャットシッターやペットホテルを利用する必要があります。

年末年始やお盆の時期には予約が取りづらいので、早めに予約するようにしましょう。
信頼できるプロにお世話を依頼するためには、ホームページを見るだけでなく、実際に会って話をすることも大切です。

キャットシッターやペットホテルを利用する際は、事前に疑問点や不安なことについて相談しておきましょう。

【まとめ】愛猫優先で帰省プランを考えよう!


帰省はお正月やお盆の時期に集中し、高速道路や公共交通機関は非常に混雑します。
愛猫と一緒に帰省をする際には、飼い主さんも大きなストレスを抱えがちです。

留守番させた方が良いと判断した場合は、ゴハン・水・トイレ・部屋の温度管理を万全にしてから帰省しましょう。
帰省したせいで愛猫の健康を損ねてしまっては、せっかくの楽しい思い出も台無しです。

しっかり備えれば、一緒に帰省することも、留守番させることもできます。
愛猫の体調を整えて、無理のないスケジュールで帰省しましょう。

 



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