季節の変わり目になると、愛猫の体調が心配になりますよね。特に、まだまだ夏の疲れが残っている「秋」は、猫にとって不調が出やすい時期でもあります。
愛猫の健康を守るには、適切な室温を管理してあげることが大切です。寒さに弱いイメージのある猫ですが、暖かくしすぎるのも良くありません。
この記事では、猫が快適に過ごせる室温や湿度、寒くなる時期に向けた対策や注意点について解説します。愛猫と一緒に秋を健やかに過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。
猫にとって「秋」はどんな季節?
秋は猫にとって過ごしやすい季節と言えます。日本の夏は高温多湿で猫にとっても負担が大きいですが、秋は温度も湿度も適度に落ち着き、猫が安心して過ごせる時期です。
しかし、秋は季節の変わり目でもあり、気温が急に下がることがあるため、体調管理には要注意。秋の半ばから晩秋にかけて気温が急に低くなることが多く、特に寒さに弱い猫には適切なケアが必要です。
秋に見られる猫の変化
秋になると、猫にはいくつかの変化が見られます。まず、夏の間に食欲が落ちていた猫でも、秋になると食欲が戻り、旺盛になることが多いです。この時期に栄養をしっかり摂ることで、冬に向けて体力をつけることができます。ただし、食べ過ぎて太りすぎないように注意しましょう。また、秋には夏毛が抜け落ちて、冬毛が生えてくる「換毛期」があります。ブラッシングをこまめに行い、抜け毛を取り除いてあげることで、毛が消化器官に溜まって吐き戻すことを防げます。
さらに、寒さを感じると猫は丸くなってくっついてくることが増えます。これは自然な反応ですが、あまりに寒がる場合は暖かい寝床を用意してあげると良いでしょう。
飼い主さんは、秋の気温変化に対応しながら、猫が快適に過ごせる環境を整えてあげることが大切です。愛猫が健康に秋を楽しみ、冬に備えられるよう、細やかな配慮を心がけてください。
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猫が快適に過ごせる室温は何度?
猫の祖先は砂漠に生息していたと言われており、基本的に暑さに強く・寒さに弱い子が多いです。そんな猫にとって、一年を通して快適に過ごせる室温は21〜28℃とされています。人間にとって快適と感じる室温よりやや高めですが、猫にとっては適温です。
特に夏場は26〜28℃、冬場は20〜23℃を目安にし、季節によって外気との温度差が少なくなるよう室温を保ちましょう。温度計を用いてこまめにチェックしながら、猫がストレスを感じないよう工夫することが大切です。エアコンの設定温度も見直し、外出時にも猫が快適に過ごせるように心がけましょう。
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子猫・シニア猫は適温が異なる
猫の適温は、年齢によっても異なります。一般的な目安は、以下の通りです。- 子猫:30℃前後
- 成猫:21〜28℃
- シニア猫:28℃前後
体力のない子猫やシニア猫は寒さが命に関わることもあるため、温度管理には一層の注意が必要です。愛猫の年齢に合わせた環境づくりを心がけましょう。
猫種によって寒さの感じ方もさまざま
また、猫種によっても寒さの感じ方が異なります。たとえば、寒い国が原産であるメインクーンやノルウェージャン・フォレストキャット、サイベリアンといった長毛種は比較的寒さに強いです。一方で、スフィンクスやシャム、シンガプーラのような短毛種や無毛種は寒さに弱いため、保温が必要です。また、温度の感じ方には「筋肉量」も関係していると言われています。筋肉が少ない猫は寒がりの場合が多く、筋肉が多い猫は暑がりであることが一般的です。これは基礎代謝による発熱量が関係していて、人間にも同じことが当てはまります。
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室温と同じくらい、「湿度」にも気を配ろう
秋冬には、エアコンやヒーターなどの暖房器具を使うことが多くなりますが、その際に気をつけたいのが「湿度」です。暖房器具を使うと室内が乾燥しやすくなるため、湿度管理にも気を配る必要があります。
乾燥が続くと皮膚から水分が蒸発しやすくなり、猫の体感温度が低く感じられると言われています。また、皮膚が乾燥して肌荒れやかゆみが生じたり、口・鼻・目の粘膜が乾燥してウイルスや細菌に感染しやすくなることも。そのため、猫に適した湿度を保つことが大切です。
猫にとって適した湿度は50%〜60%と言われています。冬場には加湿器などを活用し、適度な湿度を保ちましょう。湿度が管理されていると、ウイルスの生存率も低下し、感染予防にもつながります。
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寒さ対策を始める目安とポイント
暑くも寒くもなる秋は、室温の調整が難しいですよね。寒くなる冬に向けて、いつから対策を始めればいいのでしょうか。ここでは、その目安とポイントをご紹介します。
室温が20℃を下回ったら暖房をつける
秋から冬にかけて、暖房器具は猫にとっても必要です。猫が快適に感じる温度は人間とあまり変わりません。飼い主さんと同じ部屋で生活しているなら、基本的に人間の感覚で暖房をつけても大丈夫です。ただし、猫には個体差があるため、猫の仕草を観察しながら調整しましょう。目安として、室温が20℃を下回ると猫には寒く感じるため、暖房をつけると良いでしょう。猫は自分で快適な場所を見つけるのが得意なので、少し寒いくらいなら暖かい場所に移動しますが、寒さに敏感な猫や子猫、シニア猫は特に注意が必要です。
地域によって寒さの感じ方は異なりますが、関東地方では10月後半から11月初旬にかけて暖房が必要になることが多いです。窓の近くや床で過ごす猫は寒さを感じやすいため、猫がよく過ごす場所に温湿度計を設置し、快適な環境を整えてあげてください。
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部屋全体を暖める必要はない
秋冬の寒さ対策として、猫が過ごしやすい環境を作るには、必ずしも部屋全体を暖める必要はありません。成猫の場合は「暖かい居場所」を用意するだけで十分です。たとえば、毛布や暖かい寝床を用意してあげると、猫は自分で快適な場所を見つけられます。暖房をつけっぱなしにすると暑くなりすぎることもあるため、猫が自由に移動できるように部屋のドアを少し開けておくと良いでしょう。暖房に頼りすぎないよう、窓に防寒シートや断熱シートを貼る方法もおすすめです。外気の影響を受けにくくなり、暖かい環境を保てます。
他にも、窓自体を「真空ガラス スペーシア」などの断熱性能の高いものに変える方法や、既存の窓に後から取り付けられる「プラマードU」や「インプラス」などの内窓もおすすめです。
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乾燥対策も忘れずに
室温を保つために暖房器具を使用すると、どうしてもお部屋の空気が乾燥しがちになるため、加湿器はあった方がいいです。猫に適した湿度50%〜60%を保つために、乾燥対策も忘れないようにしましょう。しかし、猫が加湿器の蒸気に興味を持って、追いかけたり舐めたりすることもありますよね。そこで、猫がいたずらしにくいタイプの加湿器や、いたずらしても安全なものを選ぶことが大切です。加湿器を上手に使って、愛猫の健康を守りつつ、快適な室内環境を整えてあげてください。
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寒がっている・暑がっているサインを見逃さない
猫が寒がっている場合もあれば、暖房のつけすぎで暑がっている場合もあるかもしれません。猫に適した室温はあくまでも目安で、実際には愛猫の様子を観察しながら調整することが大切です。以下のサインを見逃さず、愛猫の適温を探りましょう。猫が寒がっている時のサイン
- 体を小さく丸めている
- ブランケットや毛布にもぐりこんで出てこない
- 人間の膝に乗りたがり、そばから離れない
- 毛を逆立てて膨らませている
- 小刻みに震えている
- 舌を出して呼吸している
- お腹を出して寝ている
- 食欲がない
愛猫に適した暖房器具を使用する
猫は人間より体温が高く、寒さに敏感なので、猫に適した暖房器具を選ぶことが大切です。エアコンやストーブなどの暖房器具も有効ですが、猫にとっては適さない場合もあります。おすすめなのは「猫用ヒーター」。猫用ヒーターは、猫に適した温度に設定できるため、寒さからしっかり守ることができます。小型で省エネ設計が多く、電気代の心配も入りません。また、安全機能が充実しており、コードを噛む癖のある猫でも安心して使える点が魅力です。
また、猫と暮らすご家庭の室温調整には、住宅用塗料「ガイナ」がおすすめです。壁や天井に塗るだけで、遮熱・断熱・遮音・防音・消臭・空気質改善など、多くの効果を得られます。
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暑くも寒くもなる秋は室温・湿度管理に要注意
秋は気温が安定せず、猫の体調管理が特に重要な季節です。急な寒暖差が愛猫にストレスを与えないよう、室温は21〜28度、湿度は40〜60%を目安に管理しましょう。特に子猫やシニア猫は温度変化に敏感なので、室温管理にはより敏感になる必要があります。ただし、猫にとっての適温はあくまでも目安で、愛猫の様子をしっかりチェックし、小さな変化にも気づくことが大切です。寒がっていたり、暑
がっていたりしないか確認し、不快を感じているサインを見逃さないようにしましょう。
また、エアコンや加湿器を使って適度な湿度を保つことも大切です。愛猫が快適に過ごせる環境を整え、健康を守りましょう。