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愛犬が安眠できる寝床のつくり方。犬がゆっくり寝られる場所は?

愛犬が心身ともに健康でいられるために、良質な睡眠はとても大切です。

 

犬はぐっすり眠っているように見えても浅い眠りを繰り返しているため、小刻みに睡眠をとって睡眠時間を確保しています。

 

愛犬の睡眠を良質なものにするためにも、飼い主は快適な寝床の環境を整えなければならないのです。

 

犬にはどのような寝床が好まれるのか、どのような環境が睡眠の質を高められるのか、この記事では、愛犬がゆっくり休める快適な寝床づくりについて紹介します。

犬にとって睡眠は健康維持に欠かせないもの

犬の睡眠時間は人間よりも多く、10時間以上になります。

【平均睡眠時間】

子犬:約16~18時間

成犬:約12~15時間

老犬:約12~18時間

 

以上のように一日の半分以上眠っている犬ですが、浅い眠りである「レム睡眠」が80%、深い眠りである「ノンレム睡眠」が20%であり、犬の睡眠はほとんどが浅い眠りなのです。

 

これは野生の名残であり、敵に襲われてもすぐに逃げられるためだと言われています。

 

実際、昼間愛犬が眠っているときでも、少しの物音に反応して起きますよね。

このように浅い睡眠を多く繰り返しているため、長い睡眠時間が必要となるのです。

 

また、睡眠時間は犬種によっても異なり、エネルギー消費量の多い大型犬の方が小型犬よりも睡眠時間が長い傾向にあります。

体が大きい犬ほどエネルギーの回復に睡眠が必要なのです。

 

飼い主さんの生活リズムに沿って過ごす飼い犬は、夜間に深い睡眠をとり昼間は浅い睡眠を繰り返していると言えます。

 

よって、飼い主さんの生活リズムが不規則だと愛犬の睡眠にも影響を及ぼすため、注意が必要です。

犬も人間と同様、健康維持に良質な睡眠は必要不可欠なのです。

犬の寝床に最適な環境とは?

犬にとって最適な寝床を整えるためにはどのようなことを心がけたらよいのか、犬の寝床に最適な環境について紹介します。

寝心地のよい温度

犬にとって温度管理はとても大切です。

犬が過ごしやすい温度である20度前後、湿度60%以下を目安に室温を調整しましょう。

 

犬は人間よりも体温調整する能力が劣っているため、特に夏場は注意が必要と言えます。

人間が「ちょっと暑い」と感じているとき、犬は「とても暑い」可能性があるのです。

 

よって、熱がこもりそうな場所や直射日光が当たるような場所は避け、夏は涼しく冬は暖かい環境を用意してあげましょう。

 

例えば、愛犬が多く過ごす場であるリビングの窓に内窓をつけて外気を遮断し暖かい空間をつくる、除湿器や加湿器を使って室内をちょうどよい湿度に保つなどの工夫が必要です。

 

遮熱・断熱・遮音・防音・消臭・空気質改善の効果がある住宅用塗料「ガイナ」は、外壁や内壁に塗布するだけで、犬と暮らしやすい住環境をもたらす効果があります。

 

詳しくは「ペット愛好家の悩みをまるごと解決! 住宅用塗料「ガイナ」が選ばれる理由」をご覧ください。

 

冷暖房やさまざまなアイテムを使って、愛犬に適した温度・湿度を保てる寝心地のよい空間をつくることが大切なのです。

孤立しない環境

縄張り意識が強い犬は、寝床は自分だけのスペースであることが理想ですが、家族から孤立しているような場所は避けなければいけません。

 

犬には集団生活をする習性があるため、家族と一緒にいることで安心感を得られるのです。

よって、リビングや家族の寝室など家族の気配を感じられる環境に寝床をつくってあげましょう。

静かな落ち着いた環境

家族の気配は感じられたとしても騒がしく明るい場所は、犬の寝床には不向きです。

犬は聴覚が発達しているため、人間がうるさいと感じていなくても犬にとってはうるさく感じることも。

 

窓や玄関の近くに寝床をつくると、人や車の往来、猫や鳥の気配などが気になって眠れなくなってしまう可能性があります。

 

静かな落ち着いた場所が用意できない場合は、寝床の周りの天井や側面を段ボールやタオルなどで覆って光や音を遮断するとよいでしょう。

 

犬はもともと狭くて暗い場所を好む習性があるため、静かな落ち着いた場所として四方を囲まれているクレートが寝床におすすめです。

クレートについては「愛犬の寝床にクレートを活用してもOK?メリットと寝床に最適なクレートの選び方」の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

衛生的な環境

犬は元来きれい好きなため、寝床は常に衛生的にしておきましょう。

ベッドやマット、ブランケットなど洗えるものはこまめに洗濯をし、ケージやクレート内もこまめに掃除をする必要があります。

 

また、犬は寝床で排泄するのを避けるため、寝床とトイレが近いとストレスがかかる可能性があります。

トイレトレーニングをした後は寝床とトイレは離れた場所にし、常に清潔な場所で眠れるようにしておきましょう。

犬の寝床としてNGな場所は?

犬の寝床に適していない場所は、人間でも安眠できない場所です。

以下の場所に寝床があれば、すぐに変えてあげましょう。

狭すぎる場所

犬がいくら暗くて狭い場所が好きな習性であっても、伸びや方向転換ができないような狭すぎる場所は、寝床には向いていません。

 

狭すぎる場所で寝ることが続くと、健康にリスクが生じる可能性が高まります。

健全な成長を妨げることにつながるため、十分なスペースを設けてあげましょう。

騒音のある場所

家の中のテレビやスピーカー、トイレがあるような騒がしい場所は、寝床としてNGです。

 

犬の聴覚は人間よりも優れているため、人間が思うよりも音に敏感なのです。

どうしても騒音のある場所に寝床を設置する場合は、防音シートなどで対策することをおすすめします。

直射日光が当たる場所

直射日光など長時間日差しを受けることで、熱中症になる可能性があります。

 

また、愛犬自らが体温調整しにくくなってしまったり暑さやまぶしさで眠れなくなってしまったりと体調不良につながることも。

湿気のある場所

浴室の近くなど湿気のある場所は、寝床としてNGです。

湿気のある場所は、カビやダニが繁殖しやすく不衛生になる可能性があります。

 

湿気のある場所は、愛犬の健康に害を及ぼすリスクがあることを忘れずに。

犬が安眠できる寝床づくりのポイント

人間と同じように質のよい睡眠は、犬にとっても健康に欠かせません。

ここでは、愛犬が安眠できる寝床づくりのポイントを紹介します。

犬が落ち着ける場所につくる

犬は一日に何度も浅い睡眠を繰り返し、その時々で寝る場所は変わります。

複数の寝床をつくる際には、以下の点に注意して犬が落ち着ける場所を探しましょう。

 

・家族の気配を感じられる場所

・家族の呼びかけに対応できる場所

・危険がなく安心して眠れる場所

 

愛犬と暮らしていれば、予想外の場所で寝ている場面に出くわすこともあるでしょう。

 

しかし、愛犬がいくら気に入っている場所でも、危険な場所であれば(例えば階段やイスなど)寝床には不向きであるため、寝床としては避けなければいけません。

トイレとは別の場所につくる

犬はとてもきれい好きで、寝床が汚れるのを嫌います。

巣穴で暮らしていたころの習性から、巣穴で排泄してしまうと虫や菌が繁殖してしまい衛生上よくないことだと知っているのです。

 

留守番等でケージ内に寝床とトイレを置かなければならない場合は、なるべく並びに置かずに寝床からなるべく離れた場所にトイレを置きましょう。

その際は入り口側にトイレ、奥側に寝床を置くことをおすすめします。

十分なスペースを設ける

寝床は犬が寝返りをしたり伸びをしたりするのに十分なスペースが必要です。

自由に動けるスペースがなければ、リラックスできずにストレスを感じてしまうことも。

 

また、狭い寝床で寝ることが続くと、筋肉や関節に負担をかけるリスクがあるため注意が必要です。

 

愛犬の大きさや活動量に合わせた十分なスペースを設けて、寝返りや伸びができる環境を整えましょう。

清潔に保つ

犬はきれい好きであるため、寝床は清潔に保つ必要があります。

洗濯がしやすいベッドや清掃がしやすいクレートなど、衛生的に保てる寝床をつくることが大切です。

 

不衛生な状態が続くと、寝床から悪臭が漂うようになったり細菌により病気にかかりやすくなったりするので注意しましょう。

夏場の寝床のつくり方

人間と同じように犬の寝床も季節に合わせて調整することが必要です。

愛犬の夏場の寝床は、冷房を使って部屋全体を快適な温度・湿度に保ちましょう。

 

【犬種による夏場の快適な温度】

シングルコ―トの犬種:22~25℃

ダブルコートの犬種:23~26℃

 

上記の快適な温度はあくまでも目安なので、愛犬の体調に合わせて調整しましょう。

その際エアコンの冷風が寝床に直接当たらないようにします。

 

また、夏仕様のベッドやクールマットを使うこともおすすめです。

夏用のベッドやマットは通気性がよく蒸れにくい素材を使っており、熱を外へ発散しやすく快適に過ごせるでしょう。

 

クールマットは寝床の一部に敷いておけば、好きなときにクールダウンでき自分で体温調節ができるのです。

 

周囲が囲われているドーム型のベッドやクレートは熱がこもりやすくなるので、夏場は夏仕様の寝床を用意するとよいでしょう。

冬場の寝床のつくり方

犬は暑さよりも寒さに強い動物ですが、室内で飼われることが多い現在、寒さ対策も必要です。

特に子犬やシニア犬は自ら寒さ対策ができないため要注意です。

 

夏に限らず冬場も温度管理は大切です。

暖房器具を使って以下の温度を目安に室内を温めましょう。

 

【犬種による冬場の快適な温度】

シングルコ―トの犬種:20~25℃

ダブルコートの犬種:19~23℃

 

冷たい風が通らないような場所に寝床を設置し、ケージやクレート周りを段ボールや板で囲んだり毛布をかぶせたりなど保温性を高める工夫をすることをおすすめします。

 

また、冬仕様のベッドやヒーターマットを使うこともおすすめです。

冬用のベッドは発熱素材や保温素材が使われており、素材もふわふわした生地で暖かく過ごせます。

一緒に寝たいけど、人間と寝るのはダメ?

愛犬と一緒の布団で寝たいと思う飼い主さんは多いでしょう。

実際に室内飼いが当たり前となっている現在、飼い主さんのベッドに愛犬がもぐりこんでくるなんてことも珍しくありません。

 

愛犬と一緒に眠ることは、飼い主さんも癒されて愛犬も安眠できるというメリットがある一方、一緒に寝ることで引き起こされる以下のリスクについても知っておく必要があります。

 

・睡眠の質の低下

・不衛生

・事故やケガ

・しつけへの悪影響

など

 

基本的には一緒に眠ることは問題はありませんが、リスクを把握した上できちんと対策をしておくことをおすすめします。

犬がゆっくり眠れるアイテムを活用しよう!

快適な寝床づくりに役立つ愛犬が安眠できるアイテムを紹介します。

クレート

犬はもともと暗くて狭い巣穴で暮らしていた習性を持っているため、屋根がついた箱形のハウスであるクレートは、程よい狭さで安心して眠ることができる寝床として最適です。

 

クレートについては、「愛犬の寝床にクレートを活用してもOK?メリットと寝床に最適なクレートの選び方」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

ベッド・マット

家にある毛布などで寝床をつくるよりも、耐圧分散が考えられた犬用のベッドやマットがおすすめです。

犬も人間と同じく固い床を感じる寝床よりもふかふかした感触の寝床の方が寝るのに快適だと感じます。

 

形状や素材もさまざまなものがあるため、愛犬の大きさや季節ごとに何個か用意しておくとよいでしょう。

 

犬のベッドやマットについては、「犬の寝床はどんなものがいいの?おすすめのベッド・ドーム・マットを紹介」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

ブランケット・ピロー

就寝時にあごや頭を乗せるピローやくるまるブランケットなどは必ず必要なものではありませんが、あれば気持ちがいい、体が楽など安眠につながる可能性はあります。

 

愛犬の好みや季節に合わせた素材のものを用意してあげましょう。

犬用寝具の除菌・消臭グッズ

愛犬のベッドや寝床周りの菌やダニの繁殖、臭いを防ぎ、犬も人間も快適に過ごすためには、除菌・消臭グッズは必須アイテムです。

 

洗えないベッドやマット、ブランケット、おもちゃなどに吹きかけて除菌・消臭するスプレータイプのものや掃除を兼ねたふき取りシートタイプのものなど、使う場所や臭いの原因に合わせて用意しましょう。

 

できるだけ化学物質が使われていない安全なものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

愛犬がすやすや安心して眠っている姿を見ると、こちらも幸せな嬉しい気持ちになりますよね。

そんなかけがえのない愛犬との穏やかな時間をこれからも過ごすためには、健康維持に欠かせない快適な寝床づくりが大切なのです。

 

快適な寝床づくりに必要なポイントをしっかりとチェックし、愛犬に合わせた我が家ならではの寝床を整えてあげましょう。





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