猫は、高いところを好む習性があります。
見晴らしが良く安心して過ごせる場所を用意してあげると、限られた空間で暮らす完全室内飼いの猫もストレスがたまりにくくなります。
しかし、家の中で猫が登れる場所は多くありません。そこで役に立つのが、キャットタワーです。
キャットタワーは、運動不足やストレスを解消できる遊び場であり、安心で快適な寝床となります。
この記事では、賃貸でも気兼ねなく置けるキャットタワーの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
賃貸でキャットタワーを置く時の注意点
キャットタワーがあると愛猫の満足度が上がります。しかし、賃貸物件にお住まいの場合は、壁や天井を傷つけないように注意しなければいけません。
ペット飼育可物件では、あらかじめ敷金を多めに払うことが多いです。また、それに加えて、大きな傷やひどい汚れがついた場合には、退去時に修繕費用を請求される可能性があります。
賃貸物件の借主には「善良なる管理者の注意義務」があります。猫と暮らす飼い主さんは、部屋の管理者として注意を払いながら室内を使用しなければならないことを意味します。
キャットタワーを設置する際には、壁や天井を傷つけない置き方をし、善管注意義務違反にならないように注意しましょう。
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賃貸には据え置き式キャットタワーがおすすめな理由
キャットタワーには2つのタイプがあります。天井と床で支える「突っ張り式」と床のみで支える「据え置き式」です。
賃貸におすすめなのは、据え置き式のキャットタワーです。構造上、据え置き式の方が室内を傷つける心配が少ないからです。
天井を傷つけないから
据え置き式のキャットタワーは、床との接地面だけで本体を支えるので天井を傷つけません。
高さは突っ張り式のキャットタワーにかないませんが、低めでも猫にとって満足できる工夫がなされています。
階段状に配置されたステップを上り下りすることで、天井近くまでいかなくても十分に運動ができます。
倒れにくいから
据え置き式のキャットタワーは、低めで重心が下にあるので倒れにくいです。体格が大きく活発な成猫が飛び乗っても、倒れる心配はほとんどありません。
一方、突っ張り式はスリムで天井近くまでステップがあるので、天井にしっかり固定できないと倒れやすくなります。
キャットタワーが愛猫や飼い主さんの上に倒れると大変危険ですし、床を傷つける可能性もあります。
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引っ越しがしやすいから
据え置き式のキャットタワーは、持ち上げるだけなので運びやすいです。ただし、大型のものは簡単に移動できません。分解して安全に移動しましょう。
一方、突っ張り式のキャットタワーは天井で固定するので、同じ室内で移動するのも一苦労です。パーツも多く、分解には時間がかかります。
賃貸物件には契約の更新がありますので、その都度引っ越しをされる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。引っ越しが多い方には、据え置き式のキャットタワーがおすすめです。
据え置き式キャットタワーを選ぶ時のポイント
据え置き式のキャットタワーを選ぶ時は、「耐荷重・安定性・素材・付属品・デザイン・猫の体格や年齢」を考慮しましょう。
賃貸物件を傷つけることなく使用でき、愛猫が満足できるキャットタワーを選ぶことが大切です。
見た目や値段だけではなく、商品の説明文や口コミを参考にして、安全性の高いものを購入しましょう。
耐荷重
愛猫の体重や頭数を考慮して、耐荷重が十分なキャットタワーを選びましょう。
多頭飼いの場合、1つのステップやハンモックに複数の猫が集まることがあるため、合計体重を把握する必要があります。
また、猫は1歳を過ぎると成長がゆっくりになりますが、子猫の場合はどれくらいまで大きくなるかわかりません。
一般的な中型猫の体重は約3〜4キロですが、大型猫であるメインクーンのオスは6〜8キロほどにもなります。
猫種や性別も考慮して、耐荷重には余裕を持たせましょう。
安定性
据え置き式のキャットタワーは、安定性が高いデザインの製品を選びましょう。
猫は同じ場所で長時間の昼寝をしたり、突然ダッシュして飛び乗ったりするため、キャットタワーの安定性はとても大切です。
床との接地面が大きく、ボックスやハンモックなどの付属品が下の方についていると安定性が高くなります。逆に、支えが細くて付属品が上部についている製品は不安定です。
愛猫が活発な場合は特に、重心が低くグラグラしない設計になっているかを確認しましょう。
素材
キャットタワーには、木製と布(ファブリック)製の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、愛猫の毛の抜け具合や好みを考慮して選びましょう。
木製のキャットタワーは、どんなインテリアにもなじみやすく掃除がしやすいというメリットがあります。しかし、滑りやすいのがデメリットなので、滑り止めがついていると安全です。
布製のキャットタワーは、フワフワしていて暖かいというメリットがあります。しかし、抜け毛や汚れがつきやすいのがデメリットなので、丸洗いできると衛生的です。
付属品
愛猫の年齢や性格を考慮して、必要な付属品がついたキャットタワーを選びましょう。
1日のほとんどを寝て過ごす子猫やシニア猫には、ハンモックやベッドがついたキャットタワーが最適です。また、爪とぎ器がついていればストレスの発散ができます。
活発な猫の場合はステップが多く、たくさん上下運動ができるキャットタワーがおすすめです。臆病で来客時などにストレスを感じてしまう猫の場合は、ボックスがあると安心して過ごせるでしょう。
デザイン
ワンルーム賃貸のように限られた室内面積の場合、省スペースで空間を活かせるデザインのキャットタワーを選びましょう。
スリムな商品は、突っ張り式のキャットタワーの方が多いです。しかし、天井への負担を考えると、やはり賃貸では据え置き式をおすすめします。
近年、少しずつですがペット飼育可の賃貸物件が増えてきて、ワンルームに対応した省スペースの据え置き式キャットタワーを目にするようになってきました。
多頭飼いでなければ、そんなに大きくなくても満足できるでしょう。
猫の体型や年齢
猫の体型や年齢によって、安全なキャットタワーは違います。愛猫の特徴に合わせて、適切な製品を選びましょう。
子猫やシニア猫は運動能力が低いので、ステップが低めで上り下りがしやすいキャットタワーが安全です。
また、マンチカンなどの足が短い猫種の場合、ジャンプは苦手でも活動量は多めです。足腰や関節に負担がかかりやすいので、落下しても大ケガをしないような低めのキャットタワーを選び、広めのスペースを用意してあげましょう。
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賃貸におすすめの据え置き式キャットタワー5選
ネットショップでは、さまざまなキャットタワーを比較することができます。しかし、数が多すぎて、選ぶのが大変かもしれませんね。
賃貸のお部屋にキャットタワーを設置するなら、天井に傷がつかない据え置き式がおすすめです。ここでは、安全性に配慮した据え置き式のキャットタワーを5つご紹介します。
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moftech にゃんこタワー
画像出典:Amazon公式サイト
この商品は、子猫・成猫・シニア猫のステージに合わせて自由に形を変えられるキャットタワーです。
耐久性と衛生面に優れた木製で、掃除がしやすくダニも発生しません。あらゆるインテリアになじむデザインで、一生涯使えるので経済的にもお得です。
耐荷重は全体で25キロ、パネル1枚あたり10キロです。猫2匹程度を対象としています。「クリアパネル・にゃんこカプセル・モフモフ」という3種類のパーツをオプションで購入できます。
Mwpo キャットタワー
画像出典:Amazon公式サイト
この商品は高さ162センチで、ハンモックなどの付属品が豊富なキャットタワーです。
厚み15ミリの高品質なラバーウッド材を使用しており、耐久性と安定性に優れています。ハウスとハンモックの素材は、毛が付きにくく柔らかいです。
子猫やシニア猫のためにスロープが設置され、安全に上り下りがしやすくなっています。また、展望台は2つ、爪とぎポールは7本もあるため、多頭飼いでもケンカになりにくいでしょう。
AIFY キャットタワー
画像出典:Amazon公式サイト
この商品は高さ140センチで、付属品が豊富なフワフワの布製キャットタワーです。
サイザル麻が巻かれた爪とぎポールは、力強く爪とぎしても破損しにくくなっています。また、大きなベッドやハンモックでは、ゆっくりと寛ぐことができます。
力学的原理に基づいた設計で、とても安定性が高いです。
下の台座がしっかりと上部の構造を支えるため、猫が元気に飛び乗ってもグラつきません。
付属の転倒防止用ベルトを使用すれば、さらに安心です。
Umi 木製キャットタワー
画像出典:Amazon公式サイト
この商品は、滑り止めマット付きで丸型のキャットタワーです。
シンプルさにこだわったAmazonブランドの製品で、あらゆるインテリアになじみます。高さは124.5センチと低めで、省スペースなデザインです。
爪とぎポールはコットン製で、カスが出にくく掃除がしやすいです。ステップはスムーズに上り下りができる配置になっています。最上部の台座は寝心地の良いカーブで、猫の体にフィットします。
necoco キャットタワー
画像出典:あにまるキャンパス公式サイト
この商品は、シンプルでスリムなキャットタワーです。
高さ107センチで、体重8キロまでの全猫種に対応しています。背面に出っ張りがないので、部屋の壁際にぴったりくっつけて置くことができる省スペース設計です。
交換可能なペティオの爪とぎ器もしくは爪磨きを設置でき、ストレスの解消に役立ちます。滑り止めマットは水洗いが可能なので衛生的です。隠れ家スペースには、別売りのベッドを置くこともできます。
【まとめ】賃貸には据え置き式キャットタワーがおすすめ!
一般的にペット飼育可の賃貸物件では、敷金を多めに支払って入居します。
もし部屋の中をひどく汚したり傷つけた場合には、退去時に修繕費用を請求される可能性もあります。
キャットタワーは、愛猫の生活の質をぐんと上げてくれます。賃貸物件では、天井を傷つけない「据え置き式のキャットタワー」がおすすめです。
床置きするだけなので引っ越す際にも移動しやすく、省スペースの製品を選べばワンルームでも圧迫感がありませんよ。