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猫の室内飼いでのストレスサインとその対策 ずっと家の中で、過ごしていても大丈夫?



外でのんびりと過ごしているイメージがある猫ですが、外での生活はいろいろな危険が潜んでいます。例えば、交通事故につながったり、野良猫とのグルーミングやケンカで感染症にかかったり、道端に落ちている異物を食べてしまうなど、猫にとっては多くの危険があります。

その危険を回避して守ってあげられる手段として、猫の完全室内飼いが近年、推奨されています。

しかし飼い主さんとしては、「ずっと、家の中で過ごすことでのストレスは大丈夫?」と心配になりますよね。
 

今回は、猫のストレスサインとその対策について、愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・臨床栄養指導認定動物看護師1級の資格を持つライターの佐藤が紹介します。

 

 室内飼い猫の5つのストレスサインとは?

猫がストレスを感じて行動に変化がでることをストレスサインと言います。

そのストレスサインは様々ですので、愛情の様子をしっかりと確認して早めに気付いてあげられるようにしましょう。 

食欲低下や一般状態の変化

  • 食べ慣れているごはんを残すようになったり、全く食べない日が数日続く
  • 水を飲む回数が減る
  • いつもに比べて元気がなかったり、嘔吐や下痢の症状がある

排泄の失敗やいつもと様子が違う

  • 数日間、排尿しない
  • 排尿時、トイレを何度も行き来きしている
  • トイレ以外の場所で、粗相してしまう
  • しっぽを高くあげて、壁や物に濃い排尿をしてしまう(スプレー行為)

グルーミング回数が多くなる

  • 体毛が多く抜けてしまうくらい、常にグルーミングをしている
  • 過度なグルーミングにより、皮膚から出血したり自傷行為がみられる

性格の変化

  • 家族が集まる場所で過ごしていたが、隠れたりすることが多くなってきた
  • 怒りやすくなった

活動性の低下

  • いつも遊んでいる時間に、寝ていることが多くなってきた
  • こちらから遊びに誘っても、興味を示さない
  • 運動できない環境による活動性の低下

愛猫のストレスサインにおける対策

愛猫のストレスサインを少しでも軽減してあげるために、工夫できることはたくさんあります。

快適に過ごせるように、まずは実践できる対策をしてあげましょう。

愛猫へのごはんの工夫や場所を確認する

まずは、ごはんを食べている場所は落ち着いて食べる場所なのか確認しましょう。

愛猫にとって静かで、落ち着いて食べれる場所や、目隠しのための仕切りをつくったりして安心できる場所でごはんをあげてみましょう。

 

また、深皿の食器にヒゲが当たることを不快に感じる子もいるので、愛猫の食器は浅く広口タイプを使用するのもおすすめです。

 

↓ライターおすすめの食器

Classy Bowl(クラッシーボウル)

 

食欲低下の場合、いつもと違うごはんをあげてみたり、ごはんの形状をドライフードからウエットフードに変更したり、魚や鶏肉などのトッピングをしてあげましょう。

また、人肌程度に温めてあげると、香りや風味も増して食べやすくなります。

 

飲水量が減った場合は、水を飲む場所を1箇所ではなく数カ所設置したり、新鮮な水がいつでも飲める給水機を導入したり、ごはんをウエットフードやスープタイプのものに変更し、飲水量を少しでも多く確保できるようにしてあげましょう。

 

愛猫のごはんや水を工夫しても食欲が戻らない場合は、早めにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

 

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愛猫の排泄の環境を見直す

猫にとって、排泄環境はとても重要です。

理想のトイレの数は、「猫1頭に対して、1つ以上のトイレ」になります。

トイレの数を多くする理由としては、愛猫が1つのトイレに排泄しても、他に清潔なトイレ環境があることにより、留守番時でも排泄を我慢する必要がなくなるためです。

 

トイレを置く場所に関しても、ごはんの場所と同様に落ち着いて排泄ができる場所に置いてあげてください。

また、ストレスを強く感じると壁や物にマーキングすることもあります。

 

現在は、さまざまなタイプのトイレがありますが、猫は排泄後に自分で砂をかける習性があり、猫砂は排泄後に砂で隠せるようになるべく多く入れてあげましょう。砂をかいて隠せないほどの少量の猫砂では、ストレスを感じ粗相をしてしまうこともあります。

 

また、ペットシーツはなるべく無香料で色付きではなく白色のものを選ぶと、排尿の色や量もわかりやすくなります。

 

猫は生活環境の変化や他の要因でストレスがかかると、血尿(排尿の色がピンク〜赤色)、頻尿(何度もトイレにいくが、まとまって排尿できない)、排尿痛、粗相などの症状が現れる特発性(とくはつせい)膀胱炎という病気にかかりやすい動物です。

特発性膀胱炎の予防としては、いつでも清潔なトイレで排泄できる環境を整えてあげることが重要になりますので、毎日排泄チェックをしてあげましょう。

 

また、数日間全く排尿しない場合は命に関わりますので、すぐにかかりつけの動物病院に受診してください。

安心できる場所を確保

わたしたち人間も、おうちの中でホッとできる場所があるように、猫もひとりでのんびり過ごせる場所をつくってあげましょう。

猫は、日向ぼっこが大好きなので陽が差し込み、外が見渡せる窓がある場所はおすすめです。

ひとり時間をゆっくり過ごすことにより、過度なグルーミングや性格の変化を軽減できますので、ぜひ安心できる場所を提供してあげてください。
 

運動できる環境を整える

猫は、本来狩りをする動物であり狩猟本能があるので、室内飼いでも運動できる環境を整えてあげましょう。

床よりも高い場所を好むので、上下運動できるキャットタワーの活用、猫じゃらしやおもちゃを使って遊んであげましょう。

 

キャットタワーを置く際は、安全性が重要になりますので、滑りにくい床の上や周りに障害物がなく、広い場所に設置してあげましょう。

また、体重過多や加齢・遺伝が関与している関節炎の症状などで足腰に負担がかかってしまう子には不向きですので、猫の年齢や身体に合わせて設置するかを考えてあげましょう。

 

↓キャットタワーに関する記事もありますので、ぜひ参考にしてください!

猫が喜ぶキャットタワーの置き場所はどこ?NGな場所や注意点も解説!

子猫・シニア猫におすすめのロー(低め)タイプのキャットタワー10選!

コミュニケーションを大切にする

猫は、生活環境の変化によりストレスを感じやすいので日頃からコミュニケーションを大切にしてあげましょう。

 

愛猫とのコミュニケーションはその子の性格によってさまざまではありますが、毎日声をかけて話をしたり、甘えてきたときは存分に甘えさせてあげましょう。

また、愛猫が好きなおやつをあげる時間を作ったり、撫でられるとリラックスできるところをマッサージしてあげたりしましょう。

毎日のコミュニケーションを大切にすることで、愛猫の健康も管理できます。

普段の様子がわかるので、いつもと少し様子が違うことにも気付いてあげることができ、病気の早期発見予防にもつながります。
 

まとめ

今回は、猫の室内飼いにおけるストレスサインとその対策についてまとめてみました。

猫はストレスを敏感に感じる子が多いので、今回紹介したストレスサイン以外のケースもあるかもしれません。

愛猫のストレスを少しでも軽減してあげられるように、愛猫の生活環境を見直したり、飼い主さんとの日々のコミュニケーションを大切にしてあげましょう。

 

お互いが快適に過ごせるように、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。





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