
オープンソースのソフトウェアで作られた、セリフのないラトビアのアニメーション映画『Flow』が、スクリーン越しに多くの犬や猫たちを釘付けにしている。
この映画は先日のアカデミー賞授賞式で、『インサイド・アウト2』や『ワイルド・ロボット』といったスタジオ作品にさしおいて、ラトビア初のオスカーを獲得した。
気候変動をテーマにした黒猫が主人公のアニメーションで、猫や犬などの動物が動物の目線で映し出されており、動物の動きの再現性も高く、音声には実際の動物の鳴き声が使われている。
Flowの映画としての内容の素晴らしさはもちろんだが、この映画がSNSで注目を浴びている理由は、ペットの犬や猫がその映画に夢中になってしまうからだ。
「うちの猫があんな風にショーに夢中になっているのを見たことがなかったから、本当に不思議だった。彼はテレビにまったく興味を示さなかったのに。今では間違いなく、彼のお気に入りの映画です」という男性。たしかに彼のTikTok動画では、愛猫のフィッシュボーンが映画の虜になってしまっている。
セリーヌ・オロスコさんも、愛犬のゴールデンレトリバーサムソンがFlowに夢中になっていることに気づいた。Flowはサムソンが最後まで観たはじめての映画で、とりわけストーリーのなかでラブラドールが登場するたびに興奮する。「彼は本当にあの犬が大好きなんです」とセリーヌさんは笑って話す。
私たち人間がこの映画を観ているときの感覚は、ペットの感じ方とは違うかもしれないが、Flowが飼い主とペットの距離を縮めてくれるのは間違いないだろう。