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欧米諸国ではペットの犬や猫のDNA検査へのニーズが年々高まっている。ホリデーシーズンにペットへの「プレゼント」としてDNA検査キットが薦められるほどで、単に血統のルーツを知るだけでなく、健康のためのメリットもたくさんあるようだ。
試してみるべき理由をいくつか挙げてみたい。
まず1つ目はやはり、自分のペットのルーツがはっきりすることだ。毛の長さ、模様、体格などに関する「なぜ？」は、どういった種のDNAが組み込まれているかによって明らかになる。アメリカのペットDNA検査の会社「Basepaws」は21種以上の猫、200種以上の犬のデータベースがあり、想像していたのとは違う結果に驚く飼い主も少なくないようだ。
DNA検査はペットの病気の予防にも役立てることができる。「Basepaws」は、猫は45種以上の猫、犬は280種以上の健康マーカーを用いて、ペットが遺伝子的にかかりやすい病気や健康状態についての詳細を教えてくれる。歯の健康も遺伝子の影響を受けるため、ペットのデンタルヘルスに関する情報やアドバイスも網羅している。
DNAの検査はとても簡単で、ペットへのストレスも少ない。オンラインで注文するとキットが自宅に送られ、キットに入っている綿棒でペットの歯茎と歯をこすって口腔上皮のサンプルを採取。それを会社に送ると4〜6週間後に結果が返ってくるという流れだ。
価格帯は70ドルから150ドル程で、「Basepaws」のほか「Orivet」やアマゾンでもキットを注文できる。「Orivet」は日本にも支社があり、日本の犬種のデータベースも含まれているので安心だ。
「DNA検査はブリーダーだけがやるもの」という考えはもう古く、自身のペットを深く理解し、健康を維持するために個人の飼い主が行う時代になってきている。
