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シェットランド・シープドッグ(シェルティ)の性格とは?特徴からしつけのコツまで解説

優雅な被毛と知的な表情が魅力の「シェットランド・シープドッグ」(以下、シェルティ)。

「家族に迎えたいけれど、実際の性格は?」「初心者でも飼えるかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シェルティの性格からしつけのコツ、日々のお世話のポイントまでご紹介します。

シェットランド・シープドッグの基本情報

シェットランド・シープドッグの基本情報

シェルティの性格を知る前に、まずは大きさや被毛の特徴などの基本情報を見ていきましょう。

大きさ・外見の特徴

シェルティは、体高(地面から背中までの高さ)が約35.5~37cm、体重は7~11kgの大きさになる犬種です。

小型犬に分類されることが多いですが個体差が大きく、中型犬のように大きく成長する場合もあります。

外見の最大の魅力は、優雅で豊かな被毛とすっきりとした美しい顔立ちです。

ピンと立った耳と、アーモンド形の目が、知的で優しい印象を与えます。

被毛と毛色の種類

シェルティの被毛は、寒さから身を守るための柔らかい下毛と、体を保護する硬い上毛の二層構造になった「ダブルコート」です。

毛量が非常に豊富で、換毛期には多くの毛が抜けるため、日々のお手入れが欠かせません。

シェルティの代表的な毛色は以下の通りです。

  • セーブル: 明るいブラウンを基調とした、定番カラー
  • トライカラー: ブラック・ホワイト・タン(茶色)の3色で構成される
  • ブルーマール: ベースのブルーの被毛にブラックの模様が入ったカラー
  • ブラック&ホワイト/ブラック&タン: ブラックをベースに、ホワイトやタンが入る

平均寿命と注意したい病気・ケガ

シェルティの平均寿命は12~13歳とされ、小型犬の中では短め、中型犬としては平均的です。

飼育する上で、特に注意したい病気やケガは以下の通りです。

  • コリーアイ症候群
  • 甲状腺機能低下症
  • 皮膚炎
  • 外耳炎

皮膚炎や外耳炎などは、日々のケアで予防が可能です。

健康を守るためにも、定期的なお手入れを心がけましょう。

シェットランド・シープドッグの歴史

シェルティのルーツは、イギリス・スコットランドの北方に位置するシェトランド諸島で、家畜の群れを誘導・管理する牧羊犬として活躍していました。

荒れた土地と寒冷な気候で働くために、豊富なスタミナと高い知能を兼ね備えるようになったといわれています。

その後、イギリス本土に渡ってボーダー・コリーやラフ・コリーなどと交配が重ねられ、現在のコンパクトで上品な姿になりました。

ラフ・コリーとの違いは?

シェルティは、その姿からラフ・コリーを小さくした犬種と思われがちですが、まったく異なる犬種です。

ラフ・コリーとシェルティの主な違いは以下の通りです。

シェットランド・シープドッグ ラフ・コリー
大きさ 小型よりの中型 大型
マズルが短く、目が大きい マズルが長く、目は小さめ
性格 慎重で警戒心が強い 穏やかで社交的

シェットランド・シープドッグの基本的な性格

シェットランド・シープドッグの基本的な性格

シェットランド・シープドッグは、優雅な見た目通り、穏やかで知的な性格です。

しかし、牧羊犬だった頃の名残である「繊細で警戒心が強い」一面も持ち合わせています。

ここでは、シェルティの基本的な性格と、オスとメスの性格の違いについて解説します。

穏やかで優しく甘えん坊

シェルティは人懐っこく、優しい性格が多いとされています。

特に飼い主さんや家族に対しては深い愛情を持ち、小さなお子さんやほかの犬とも上手に接することができます。

常に飼い主の行動をよく観察し、そばに静かに寄り添うことを好むため、「べったりな甘えん坊」と表現されることも少なくありません。

繊細で警戒心が強い

家族には深い愛情を示す一方で、初対面の人や慣れない環境に対しては慎重になり、強い警戒心を見せることがあります。

叱りつけたり無理に慣れさせようとしたりせず、まずは安心できる距離感を保ちながら、少しずつ人や環境に慣らしていくことが大切です。

牧羊犬ゆずりの賢さと観察力の高さ

シェルティは牧羊犬として、自分で状況を判断し、行動することが求められていたため、観察力と理解力に優れた犬種です。

しつけの飲み込みが非常に早く、飼い主さんの指示や気持ちを敏感に察知します。

ルールを明確にし、家族内で一貫した対応を心がけることが、しつけを成功させるポイントです。

オスとメスの性格の傾向に違いはある?

一般的に、オスとメスで性格に違いが見られることがあります。

オスは甘えん坊で、メスに比べて活発で遊び好きな傾向があります。

そのため、愛犬と一緒に出かけたり、ドッグスポーツなどの運動を積極的に楽しみたい方にはオスが向いているかもしれません。

一方、メスはオスに比べて落ち着きがあり、やや自立心が高い傾向です。

飼い主さんにべったりというよりは、適度な距離感を保ちながら静かに寄り添うことを好む子が多く、愛犬とゆったりとした時間を過ごしたい方には、メスが適しているといえるでしょう。

ただし、これらはあくまで一般的な傾向です。

実際には個体差が大きく、育った家庭環境によっても性格は大きく変わると認識しておきましょう。

シェットランド・シープドッグは飼いにくい?向いている人の特徴と注意点

シェットランド・シープドッグは飼いにくい?向いている人の特徴と注意点

賢く愛情深いシェルティですが、その繊細さや豊富な運動量から「初心者には飼いにくい」と言われることもあります。

ただし、シェルティが持つ性格や能力を理解し、犬種に合った環境を用意できれば、初心者でも飼育できます。

ここでは、シェルティの飼育にどのような人が向いているのか、また、どのような場合は飼育が難しいのか、具体的な特徴を解説します。

飼育に向いている人

まずは、シェルティの飼育に向いている人の特徴を紹介します。

  • 愛犬としっかり時間を過ごせる人
  • 毎日の散歩や知育遊びができる人
  • 優しく丁寧にしつけができる人

シェルティは家族と過ごすことを喜び、豊富な運動量を必要とするため、コミュニケーションや運動の時間を十分に確保できる家庭に向いています。

また、その繊細さから、優しく褒めて伸ばすしつけができる人には最高のパートナーとなるでしょう。

飼育に向いていない人

次に、シェルティの飼育に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 留守番が多い人
  • 運動やケアの時間を確保できない人
  • 怒鳴ったり感情的に叱りがちな人

家族との絆が深いシェルティにとって、長時間の留守番は大きなストレスとなり、問題行動の原因になることもあります。

また、豊富な運動量とこまめな被毛ケアの時間を確保できない場合も飼育は難しいでしょう。

さらに、感情的に叱るようなしつけをする人は、シェルティの繊細な性格を考えると、しつけが難しい場合もあります。

シェットランド・シープドッグの性格に合わせたしつけ方法

シェットランド・シープドッグの性格に合わせたしつけ方法

シェルティは非常に賢く、飼い主の指示をよく理解しますが、繊細でプライドが高い一面も持ち合わせています。

そのため、高圧的なしつけは逆効果になる可能性が高いでしょう。

ここでは、シェルティの性格に合わせたしつけ方法を紹介します。

褒めて伸ばすしつけを意識する

シェルティは強い口調で叱られると萎縮してしまい、トレーニングそのものに恐怖心を抱いてしまうことがあります。

失敗したことを責めるのではなく、少しでもできたらその瞬間に「よくできたね!」としっかり褒めてあげるしつけが効果的です。

なにかを要求して吠える場合、吠えている最中は応えず、静かになった瞬間に褒めて要求に応える、といった対応を繰り返します。

こうした対応で「吠えなくても要求は伝わる」と学習させます。

飼い主さんとの信頼関係を第一に考え、楽しくルールを覚えさせていきましょう。

社会化トレーニングをする

警戒心が強い一面を持つシェルティは、子犬期に社会化を行わないと、見知らぬ人や犬、車やインターホンの音などに過敏に反応し、吠えや恐怖心に繋がります。

社会化とは、生後3ヵ月頃までに様々な人、音、環境に触れさせ「世の中には怖くないものがたくさんある」という経験を積ませてあげることです。

最初は遠くから様子を見るだけにするなど、愛犬が安心できる距離感を保ちながら、おやつなどを使い「楽しい経験」として少しずつ慣らしていきましょう。

無駄吠え対策をする

牧羊犬は、家畜の群れを声でコントロールしたり、外敵の接近を知らせたりするために「吠える」という仕事を担っていました。

そのため、動くものや見知らぬものに反応して吠えるのは、シェルティの本能的な行動ともいえます。

吠えている最中に「うるさい!」と叱っても、犬は「飼い主も一緒に騒いでいる」と勘違いし、余計に興奮するケースもあります。

無駄吠えをやめさせるには、「吠えなくていい状況」を根気強く教えることが大切です。

吠えている間は反応しないようにして、吠えるのをやめて落ち着いたらすかさず褒めましょう。

また、無駄吠えの騒音対策には「パーフェクトバリア吸音パネル」の活用もおすすめです。

パーフェクトバリア吸音パネル

パーフェクトバリア吸音パネルは、接着剤を使用せず、ポリエステル100%で作られています。

柔らかく有害物質が出る心配もないため、愛犬が触れても安全。

犬の鳴き声が壁や天井に反射して響くのを防止し、設置も簡単なので、部屋の中の騒音対策におすすめです。

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シェットランド・シープドッグの飼育のポイント

シェットランド・シープドッグの飼育のポイント

シェルティと暮らすには、その犬種が持つ特性を理解し、適切にお世話をすることが大切です。

ここでは、日々の生活で特に意識したい暑さ対策や運動、そして美しい被毛のケアについて解説します。

暑さ対策をする

シェルティは、イギリスの寒い地域の出身で、厚いダブルコートの被毛に覆われており、日本の高温多湿な夏は非常に苦手です。

夏場はエアコンを活用し、室内を常に涼しく快適な温度(25℃前後が目安)に保ちましょう。

また、日中の暑い時間帯の散歩は避け、涼しい早朝や日が沈んだ夜間に行うなどの暑さ対策も不可欠です。

室内の暑さ対策に、おすすめの建材を紹介します。

ユカリラ

「ユカリラ」は、エアコンの風を床下に送り、室内を自然な涼しさに保つ空調システムです。

強い風が直接当たることはなく、体に優しいのが魅力。ほこりや抜け毛を巻き上げにくいため、掃除の負担も軽減できます。

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しっかりと運動させる

牧羊犬としての歴史を持つシェルティは、スタミナがあり、多くの運動量を必要とします。

毎日の散歩だけでなくドッグランなどで自由に走り回らせたり、ボール遊びを取り入れたりして、有り余る体力を発散させてあげましょう。

散歩は1日に2回、それぞれ30分以上を目安に、しっかりと時間を確保することが理想です。

「知育遊び」や「指示遊び」で作業意欲を満たす

シェルティは体を動かすだけでなく、頭を使うことも得意な犬種です。

運動だけでは満足できない場合もあるため、芸を教えたり、隠したおやつを探させるノーズワークのような「知育遊び」を取り入れたりすると、作業意欲が満たされストレス軽減に繋がります。

定期的にブラッシングする

シェルティの被毛は、ダブルコートになっており、抜け毛が非常に多いのが特徴です。

お手入れを怠ると毛玉になり、通気性が悪くなることで皮膚炎などの原因となります。

1日1回を目安に、スリッカーブラシやコームで丁寧にブラッシングしましょう。

ブラッシングは、皮膚の健康を保つだけでなく、愛犬との大切なスキンシップの時間にもなります。

シェットランド・シープドッグの性格を理解して信頼関係を築こう

シェットランド・シープドッグの性格を理解して信頼関係を築こう

賢く、家族に深い愛情を示すシェルティですが、その一方で繊細な一面も持ち合わせています。

豊富な運動や定期的な被毛ケアが必要になるため、お世話に時間をかけられる人であれば、初心者でも比較的飼いやすい犬種です。

シェルティの性格を理解し、日々のコミュニケーションとケアを大切にして愛犬との暮らしを楽しみましょう。

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
さかもとはるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。




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