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愛犬と飛行機に乗るには?国内線と国際線の違い&ルールや注意点について解説

愛犬を家族の一員として考える人が多い現在、お留守番やペットホテルに預けるのではなく、愛犬と一緒に旅行する飼い主さんが増えています。

飛行機が移動手段として候補に挙がることもあるかもしれません。

しかし、飛行機移動には制限が多く、不安を感じることもあるのではないでしょうか。

この記事では、愛犬と飛行機に乗る際のルールや必要な準備、注意点などをわかりやすく解説しています。

犬は飛行機に乗れる?基本ルールと国内線と国際線の違い

犬は飛行機に乗れるのか、国際線と国内線での違いや、航空会社ごとのルールや対応などを紹介します。

基本的に犬は飛行機に乗れる

基本的に犬は飼い主さんと一緒に客室に入ることはできませんが、荷物として飛行機に乗せることができます。

その際には健康であることが条件で、獣医師発行の健康証明書や狂犬病予防接種証明、混合ワクチンの接種記録などの書類の提出が必要です。

ただし、ジェットスターやピーチなどのLCC各社は、ペット全般の輸送を行っていないため気をつけましょう。

※補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)は、どの航空会社でも客室に同伴可能です。

犬種による対応の違い

多くの航空会社では、犬種やサイズによって飛行機に乗せる方法が異なります。

キャリーケースの重さ込みの5~8kg以下の小型犬は、機内持ち込みができる航空会社がありますが、多くの航空会社では犬は荷物として貨物室に預けなければなりません。

また、飛行機に乗ると呼吸しにくくなるリスクがあるパグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、季節によって搭乗できない航空会社があります。

そのほかには、生後4ヶ月未満の子犬や妊娠している犬、心疾患や呼吸器疾患の犬、ストレスを感じやすい犬などは搭乗できない航空会社があるため、事前に確認しておきましょう。

国内線と国際線の対応の違い

航空会社や到着国により諸条件が異なりますが、国内線と国際線での犬の搭乗に関する基本的な対応の違いをまとめました。
国内線 国際線
予約と手続き
  • 事前にペット輸送の予約をする
  • 事前にペット輸送の予約をする
  • 国内線より詳細な書類や輸入許可、検疫手続きが必要
必要書類
  • 健康証明書やワクチン接種記録などの提示のみが多い
  • 健康証明書やワクチン接種記録のほか、輸入許可証など多くの書類が必要
キャリーケース・輸送方法
  • サイズや重量制限は各航空会社によって異なるが、比較的柔軟な対応
  • 犬種や航空会社により機内持ち込みも可能な場合も
  • サイズや重量制限は厳しい
  • ほぼ貨物室での輸送
料金
  • 比較的安価
  • 比較的高価
入国手続き
  • 検疫・検疫はほぼ不要
  • 入国審査や検疫が必要な国が多い
  • 一定期間隔離される検疫期間がある場合が多い
  • 到着国の規則に従う

【主要航空会社別】条件と対応を徹底比較!

【主要航空会社別】条件と対応を徹底比較!
航空会社によって異なる条件や対応を以下の表にまとめました。
 
航空会社

機内への
持ち込み

貨物室への
預け入れ
キャリーケース
のサイズ
料金 その他
JAL 63×67×90cm以内
ペットとの総重量32kg 以内
5,500~7700円 専用のペットカウンター
ANA

3辺の合計が292cm 未満
ペットとの総重量45kg 未満

6,500円(一部路線:4,500円)
※2026年5月19日から6,600円(一部路線:4,400円)
夏季の預け入れ制限あり
スカイマーク 51×69×48cm以内
ペットとの総重量32kg以内
5,000円 専用ケージはレンタル無料
スターフライヤー 【機内】
75×43×55cm以内
【貨物室】
61×91×66cm以内
ペットとの総重量32kg以内
【機内】50,000円
【貨物室】6,500円
専用ケージはレンタル無料
LCC
事前に利用する航空会社の最新情報を確認しましょう。

愛犬を飛行機に乗せる際の注意点

愛犬を飛行機に乗せる際の注意点
愛犬と安心して飛行機に乗るには、準備と配慮が欠かせません。

ここでは、愛犬と飛行機移動する際の注意すべきポイントを紹介します。

搭乗する飛行機の規定を確認

各航空会社でペットの搭乗ルールは異なるため、搭乗予定の航空会社の規定を事前に確認しておきましょう。

ペットの預け入れ条件や必要な書類、当日の手続き手順など、国内線と国際線でルールが変わることもあるため、予約前に公式サイトで確認します。

その際疑問に思ったことは、早めに問い合わせて解決しておきましょう。

季節ごとの注意点

季節によって気温、湿度、輸送環境が大きく異なるため、愛犬の輸送にはそれぞれの季節に合った配慮が必要となります。

夏は、地上で待機中の貨物室は高温になるリスクが高く、熱中症になる可能性が高まります。

そのため、夏場は朝や夜などの気温が低い時間帯の便を選び、キャリーケースの中に冷却マットや保冷剤を入れるなどの対策が必要です。

キャリーケースに設置可能な給水器をつけて十分な水分補給ができるようにしておきましょう。

冬は、機内と異なり貨物室は非常に気温が低くなります。

よって、なるべく気温の高い日中の時間帯の便を選び、保温性の高い毛布や防寒服を着せるなどの対策が必要です。

キャリーケースの側面を毛布で覆って冷気を防ぐなどの配慮をしてあげましょう。

搭乗当日の注意点

犬連れの搭乗は通常よりも時間がかかるため、早めに空港に到着してトイレと散歩を済ませ、リラックスした状態にしておくとよいです。

空腹や満腹の状態だと乗り物酔いする可能性があるため、食事は搭乗時間の4〜6時間前に済ませておきましょう。

預け入れ直前まで愛犬の体調を観察し、「大丈夫だよ」「すぐ会えるからね」とやさしく声かけをして不安をやわらげてあげることが大切です。

預けたら到着するまで会えない

搭乗手続きを終えて愛犬を預けたら、到着空港まで会うことはできません。

もちろん、フードや水もあげることはできないため、食事は預け入れ前に済ませておき、水は航空会社の規定にならいキャリーケースにセットしておきましょう。

愛犬を飛行機に乗せるための準備

愛犬を飛行機に乗せるための準備
愛犬を安心して飛行機に乗せるためには、さまざまな準備が必要です。

搭乗当日慌てることがないように、事前にしっかりと準備をしておきましょう。

愛犬の健康管理

気圧の変化や長時間の慣れない環境での移動は犬にとって大きな負担となるため、体調を万全に整えておく必要があります。

飛行機に乗る1週間から数日前までに獣医師の健康診断を受け、健康証明書を発行してもらいましょう。

狂犬病予防接種や混合ワクチン、ノミ・ダニ・フィラリア対策などは最新の状態にする必要があります。

特に、国際線利用時はワクチン証明書が必須で、国によって形式が異なるため確認が必要です。

神経質な犬や怖がりな犬の場合は、外出の練習やキャリーケースでの移動の練習をして精神面の健康にも配慮しましょう。

キャリーケース選びと慣らし方

キャリーケースは、国際航空運送協会が定めたIATA基準に準拠したものを選ばなければなりません。

硬いプラスティックや金属でできた丈夫なもので、偶発的に扉が開くことがないよう鍵がかかるタイプのものとされています。

各航空会社のサイトでサイズなどの詳細を確認しておきましょう。

また、日ごろからキャリーケースで寝かせたり出かけたりして、慣れさせることも大切です。

キャリーケースを安心できる場所にしておけば、飼い主さんと離れた貨物室の中でも安心して過ごすことができるでしょう。

無駄吠えをしないようにしつける

機内に愛犬を同伴できる場合は、ほかの乗客に迷惑をかけないためにも無駄吠え対策が必要です。

また、貨物室でも無駄吠えをすることで体力消耗や精神的ストレスにつながり、同乗する犬同士の吠えの連鎖につながる可能性も。

無駄吠えをしないようにするには、愛犬をキャリーケースに慣れさせ安心感を持たせることと普段からのしつけがカギとなります。

犬が吠えたときには無視し静かになったら褒めるを繰り返し、「静かに」のコマンドを覚えさせましょう。

吠え癖のある犬は、普段から吠える環境をつくらないことも大切です。

例えば、宅配ボックスイーコンボライトを使えば、ピンポンが鳴ることなく荷物を受け取ることができるため、無駄吠え防止に役立ちます。

必要な書類の準備

各航空会社でのペットの搭乗ルールは異なるため、搭乗する予定の航空会社の預け入れ条件を事前に確認し、必要書類を準備しておきましょう。

期限が決まっているものや国際線の場合は到着国によって必要な書類が異なるため、注意が必要です。

書類の不備で搭乗できなくなることもあるため、余裕を持って準備しておきましょう。

飛行機に乗った愛犬がリラックスして過ごすには

飛行機に乗った愛犬がリラックスして過ごすには
フライト中の愛犬がリラックスして過ごすために、飼い主さんができることを紹介します。

搭乗前にたくさん遊ばせておく

搭乗前に近くの公園などでたくさん遊ばせてエネルギーを発散させてあげれば、フライト中はぐっすりと眠れる可能性があります。

また、運動することによって排泄が促され、フライト中の排泄トラブルを防ぐことにもつながるでしょう。

ただし、激しすぎる運動は搭乗後の呼吸困難や吐き戻しの原因になることもあるため、あまり興奮させすぎないように注意が必要です。

キャリーケースに入れるべきアイテム

キャリーケースの中は、一番下にペットシーツ、その上に滑りにくく柔らかい素材のマットやタオルを敷いておくとよいでしょう。
吸水性のある素材であれば、オシッコ対策にもなります。

また、お気に入りのブランケットやおもちゃ、飼い主さんのニオイがついたタオルなどを入れておくとフライト中も安心して過ごせるでしょう。

給水器の設置が許可されている航空会社であれば、キャリーケースに取り付けられるタイプのものを設置し、普段から使って慣れさせる必要があります。

フライト中の温度や音の対策

犬がフライト中過ごす貨物室は、客室よりも外気の影響を受けやすく、エンジン音や荷物の移動音、振動など普段聞き慣れない音も飛び交っています。

そのため、キャリーケースにタオルをかぶせて通気に配慮した遮音・遮光対策や、振動を吸収しやすい厚めのマットやクッションを敷く対策が有効でしょう。

また、夏は朝晩の便を選んで保冷材を活用する、冬は日中の便を選んで防寒対策をするなど季節ごとの対策が必須です。

搭乗する航空会社の貨物室の空調設備や温度管理が適切に行われているかを事前に確認することをおすすめします。

実際に利用した愛犬家のSNSを参考にするのもよいでしょう。

【国内線】搭乗当日の流れ

国内線の飛行機に愛犬を乗せる際の当日の流れをまとめました。

出発空港での手続き

出発する空港に到着したら、通常の搭乗手続きに加えて愛犬の搭乗手続きを行います。

事前に用意していた必要書類をチェックインカウンターで提出し、ペット輸送の料金を支払います。

搭乗の1時間前にはカウンターに着くように余裕を持って家を出ましょう。

愛犬の預け入れ

各航空会社の指定時間までに荷物を預けるのと同時に、キャリーケースに入れた愛犬を預けます。

キャリーケースが既定サイズに当てはまらない場合は、搭乗できなくなってしまうため注意しましょう。

到着後の受け取り

到着後は、空港スタッフが飼い主さんに直接愛犬を手渡しするため、荷物受け取りエリアにて申し出ましょう。

まとめ

まとめ
愛犬と飛行機に乗るには、十分な準備と下調べが必要です。

初めての飛行機は、愛犬にとっても飼い主さんにとっても不安と緊張が入り混じることでしょう。

しかし、事前にしっかり準備ができていれば、愛犬のストレスを大きく減らすことができ、飼い主さんも安心して搭乗することができるのです。

飛行機での移動が決まったら最新情報を確認し、心配や不安を排除して安全で快適な空の旅を実現しましょう。

 
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
中村貴子
    宅地建物取引士、アロマ検定1級、ヨガインストラクターの資格を取得。(黒柴/男の子)




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