
愛猫が入院すると、飼い主さんも大変なストレスを感じるでしょう。
ほとんどの動物病院では、入院中の愛猫と面会することが可能です。
面会すると、再会の喜びが得られる反面、また離れ離れになる時には寂しさも生じます。
この記事では、猫が入院した時に面会することのメリット・デメリットや注意点について解説します。
愛猫と飼い主さんの両方が安心して入院期間を過ごせるよう、しっかりと説明を聞き、信頼できる動物病院を選びましょう。
猫が入院する時の注意点

猫が入院する時は、適切な動物病院を選び、安全かつ安心して預けられるように準備しましょう。
面会に関しては、動物病院の指示に従うことが重要です。
動物病院の業務を妨げたり、愛猫に刺激を与えたりしないように気をつけてください。
<関連記事>
猫が入院する時の持ち物・費用・注意点は?ケガや病気を防ぐ方法も解説
適切な動物病院を選ぶ
愛猫にとって、入院する動物病院の環境や治療方針は心身ともに大きな影響を受けます。しっかりと説明を受け、納得できたら入院させるようにしましょう。
少しでも疑念がわいたら、セカンドオピニオンを受けるという選択肢もあります。
費用に関しても動物病院ごとに差があるので、事前に確認することが大切です。
「こんなに高いなら入院させなければよかった」と後悔しないように、疑問や不安がある場合には遠慮なく質問しましょう。
持ち物を確認する
愛猫が入院する時は、キャリーバッグが必要です。日頃からリビングなどに置いておき、キャリーバッグの存在に慣れさせましょう。
慣れない場所での入院生活は緊張するので、自分のニオイがついたお気に入りのタオルなどを用意するのがおすすめです。
トイレ砂やオモチャは、持ち込みの可否について動物病院に確認しましょう。
タオルやオモチャなどは、排泄物や嘔吐物などで汚れてしまった場合、飼い主さんへの確認無しで捨てられる可能性があります。
<関連記事>
おすすめの猫用キャリーバッグ(ケース)の選び方・外出の注意点・洗い方
面会の説明を受ける
ほとんどの動物病院では面会ができます。入院前に、面会時間や回数について説明を受けましょう。
緊急の手術や他の入院動物の体調によっては、面会を断られることもあります。
業務を妨げないためにも、その都度、動物病院の指示に従ってください。
また、愛猫の性格によっては、面会することで逆に不安になることがあります。
面会にはメリットとデメリットがありますので、様子を見ながら面会するかしないかを決めましょう。
猫が入院した時の面会のメリット

愛猫にとって、入院はとてもストレスが大きく、不安なものです。
大好きな飼い主さんと少しの時間でも触れ合えば、元気がわいてくるでしょう。
面会の際に獣医さんや動物看護師さんと話をすれば、安心感を得ることができます。
猫が喜ぶ
入院中、愛猫は慣れない場所で緊張し、病気やケガによる体調不良で苦しんでいます。大好きな飼い主さんに会えると、ゴロゴロと喉を鳴らして喜ぶかもしれません。
撫でることができなくても、目と目が合えば、それだけで安心する猫もいます。
「忘れられていない」と感じることで安心感と幸福感が得られ、回復の手助けになるとも言われています。
飼い主さんのニオイや声は、愛猫にとって最高のお薬になることがあります。
いつも通りの声でたくさん話しかけてあげましょう。
飼い主さんが安心する
面会をして、愛猫が回復している様子を確認できた飼い主さんは安心するでしょう。面会をしないと、嫌な想像ばかりが膨らんで余計に不安になることがあります。
動物病院に足を運べば、獣医さんや動物看護師さんと話ができ、疑問や不安を解消できます。
辛い状況にある愛猫を励ますことによって、飼い主さんの精神的な安定に繋がり、愛猫との絆を再確認する機会にもなるでしょう。
動物病院が安心する
飼い主さんが面会に来てくれると、猫が安心するので治療や給餌がしやすくなります。近くに飼い主さんがいると、声がけや触れ合いによって処置中の猫のストレスが減少すると言われています。
直接見てもらった上で現在の状況を説明することで、治療方針への理解と協力を得やすくなります。
また、動物病院は、常に支払い拒否やお迎え拒否のリスクを抱えています。
しかし、面会があれば、安心して治療を継続することが可能です。
猫が入院した時の面会のデメリット

猫の性格や病状によっては、面会が悪い影響を及ぼすことがあります。
メリットだけでなく、デメリットについても知っておきましょう。
状況に合わせて、面会をしないという選択肢をとることも必要です。
猫が悲しむことがある
猫の性格によっては、面会すると不安を感じたり、飼い主さんが帰る時に悲しくなったりします。来てくれた喜びよりも、また置いて行かれる不安の方が大きくなると、ストレスが増加します。
精神的に不安定な猫の場合、飼い主さんがいる間に興奮しすぎて、面会後に体調が急変してしまうことがあるそうです。
また、飼い主さんが帰った後、飼い主さんを呼ぶために鳴き続けて、疲れ果ててグッタリする猫もいます。
獣医さんから面会しないように言われたら、指示に従いましょう。
飼い主さんの不安が増すことがある
入院中の猫は、点滴の管を繋がれていたり、呼びかけても反応がなかったりすることがあります。いつもと大きく異なる愛猫の姿を見ると、飼い主さんはショックを受け、不安が増すかもしれません。
飼い主さんの不安は、愛猫に伝わりやすいです。
面会することによって、愛猫と飼い主さんの双方に悪い影響が出る可能性もあります。
面会が辛ければ、面会の代わりに、動物病院に電話したり受付で話を聞いたりするのに留めると良いでしょう。
動物病院の業務を妨げることがある
ほとんどの動物病院では、手術中や夜間の面会はできません。業務や入院動物の体調管理を妨げる恐れがあるためです。
面会する時には事前に連絡し、決められた時間や頻度を守りましょう。
また、面会中は勝手にケージのドアを開けないようにしてください。
面会中は常にスタッフが側にいるとも限らないので、脱走の可能性があります。
確認無しにオヤツをあげるのも危険です。
検査や処置のために絶食していたり、食べてはいけない物があったりします。
猫が入院した時の面会の注意点

面会には、メリットだけでなくデメリットもあります。
治療をするのは動物病院ですが、愛猫の精神的な支えとなれるのは飼い主さんだけです。
面会のメリットを最大限に活かし、デメリットをできるだけ少なくするために必要な注意点を解説します。
猫の性格や体調を考慮する
面会の影響は、愛猫の性格によって異なります。飼い主さんが会いに行って喜ぶのか悲しむのか、愛猫の性格を考慮しましょう。
また、愛猫の体調に関して、飼い主さんが一喜一憂しないようにすることが大切です。
重い病気の場合、完治が難しいこともあります。
症状が悪い時にも、あまり落ち込まず、愛猫を励ませると良いですね。
入院は、愛猫にとっても飼い主さんにとっても辛いものです。
性格や体調を考慮しつつ、お互いにストレスが少ない形で面会しましょう。
動物病院のルールに従う
面会の時間帯や頻度などのルールを守ることが非常に重要です。事前に動物病院に連絡をし、予約した時間を守りましょう。
また、勝手に愛猫に触らないようにし、無断でオヤツをあげないようにしてください。
日によっては、急な手術が入ったり、他に預かっている動物の体調が優れなかったりして、面会をキャンセルされることもあります。
動物病院の業務が安全に行われることが最優先なので、突然のキャンセルにも腹を立てないようにしましょう。
【まとめ】猫の入院時の面会は慎重に!

愛猫だけでなく、飼い主さんにとっても、入院は辛いことが多いです。
心配し過ぎて、夜も眠れず食事も喉を通らないという飼い主さんもいらっしゃいます。
そんな時は、愛猫と面会しましょう。
獣医さんや動物看護師さんと話をしたり、愛猫の姿を見たりすることで、安心できます。
時には面会を断られることもありますが、愛猫のためと思って、我慢しましょう。
面会は、動物病院の指示に従い、愛猫の性格を踏まえて慎重に行うことが大切です。