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猫の低温やけどに注意!ホットカーペットの正しい使い方と選び方


猫が苦手な寒い季節には、足元を温めてくれる「ホットカーペット」が重宝します。
人間はもちろん、猫にとっても魅力的なスペースです。

ストーブのように火や燃料を使わないホットカーペットは、火事のリスクが少なく、空気を乾燥させないため、猫や小さなお子さんがいるご家庭に最適です。

ただし、使い方を間違えると「低温やけど」などのケガのリスクがあります。

本記事では、ホットカーペットを使用する際の注意点と、猫のためのホットカーペットの選び方、おすすめのホットカーペットをご紹介します。

ホットカーペットは危険?猫の健康をおびやかす3つのリスク

猫のためにホットカーペットを使用する場合、健康面でのリスクがあります。

「低温やけど」と「脱水症状」「電源コードの事故」の3つです。

低温やけど

猫は「熱さ」や「痛み」に鈍感な子が多く、低温やけどになるリスクが高い傾向があります。
低温やけどとは、44~50℃程度の比較的低い温度の熱源に、長時間触れることで引き起こされるやけどを指します。
低温やけどを引き起こす温度と熱源に触れている時間の目安は、次のとおりです。
 
熱源の温度 熱源に触れている時間
44℃ 約3~4時間
46℃ 約30分~1時間
50℃ 約2~3分

高温のものに触れば、反射的に手や足を引っ込めて熱さから逃れようとしますが、熱源が低温の場合は本人(本猫)の自覚症状がないまま皮膚が損傷し、低温やけどを発症してしまいます。

<参照>
消費者庁|ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう! -低温やけど、過熱

脱水症状

猫がホットカーペットで長時間過ごすと過度に体温が上がってしまい、体内の水分が失われて、脱水症状を引き起こす恐れがあります。

特にシニア猫は身動きが取りにくく、水分補給が不足しがちなので、若い猫よりも脱水状態に陥りやすいです。

ホットカーペットを使用する際は、近くに新鮮な水を常に用意しておき、こまめに水を飲める環境を作りましょう。

電源コードによる事故

電源コードが視界に入ると、ついじゃれたくなってしまうのが、好奇心旺盛な猫の性(さが)です。

噛んだり引っ張ったりすると、コードが破損して感電する危険があるだけでなく、ショートして、最悪の場合火災につながる恐れもあります。

さらに、電源コードに絡まると窒息などの重大なケガを負うリスクもあるため、コードはしっかりと隠すか、保護カバーを使用するなどの対策が不可欠です。

ホットカーペットの正しい使い方と注意点

今現在、ご自宅でホットカーペットを使用されている方に向けて、安全な使い方や注意点について解説します。
主に次の7つのポイントが挙げられます。

温度は低めに設定する

低温やけどを防ぐために、ホットカーペットの設定温度は「弱」か「中」(38度程度)にしましょう。

猫の平熱(正常体温)は、約38~39℃前後と人間よりも高めです。

そのため、人が快適に感じる温度でも、猫にとっては暑すぎる可能性があります。

「最高温度」での長時間の使用は避けましょう。

設置場所には「逃げ場」をつくる

ホットカーペットは、猫が自由に行き来できる場所に設置します。
狭い場所など、猫の行動が制限されてしまう場所での使用は避けましょう。

猫は体温が上がりすぎると、自ら涼しい場所を求めて移動します。

ホットカーペットの周囲に、クールダウンできる涼しい場所(逃げ場)を確保し、猫がいつでも好きな方で休憩できる工夫をしてあげましょう。

ホットカーペットの種類によっては、カーペットの一部を「非加熱エリア」にできるタイプもあるので、うまく活用してみてください。

電源コードに保護カバーを取り付ける


画像引用:WJSD ペット コードカバー 猫 3M 内径9*13MM

猫がホットカーペットの電源コードに噛みついてケガをしたり事故を起こしたりしないために、コードには耐久性のある保護カバーを取り付けましょう。

猫は好奇心から、電源コードを噛んだり引っ張ったりすることがありますが、これは感電や火災のリスクが伴います。

電源コードを家具の後ろに隠したり、壁際に沿わせたりと、猫の目に触れないように配線する工夫をしましょう。

長時間の連続使用は避ける

ホットカーペットを長時間連続で使用すると、低温やけどのリスクが高まります。

ホットカーペットの種類によっては、タイマー機能がついた商品もあるため、有効的に活用したいですね。

室温をこまめにチェックして、必要以上に部屋を暖めすぎないことも大切です。

特に猫を留守番させている間は、ホットカーペットの電源はOFFにして、長時間の使用を避けましょう。

猫の様子をこまめにチェックする

ホットカーペットを使用している間、猫の様子を注意深く観察することが大切です。

猫の体調や年齢に応じて、使い方を調整しましょう。

皮膚感覚が鈍くなっているシニア猫は、特に注意が必要です。

定期的に「やけどをしていないか」など、猫の皮膚の状態を確認してください。

体調に異変があれば、ホットカーペットの使用を中断し、速やかに動物病院へ連れていきましょう。

耐用年数を超えて使用しない

ホットカーペットの耐用年数は、約6年です。

古いホットカーペットは、熱線の劣化によって火災を引き起こす恐れがあります。

耐用年数を超えたものや、コードの傷みや異臭などの不具合が出ているホットカーペットは、新しいものに買い替えましょう。

<参照>
Panasonic|補修用性能部品の保有期間 | Panasonic

ホットカーペットだけに頼らない

ホットカーペットに長時間いなくても、寒がりな猫が快適に過ごせる環境づくりを心掛けましょう。

猫は自分で居心地の良い場所を見つけるのが得意です。

日当たりのよい窓際に寝床を設けたり、毛布やふわふわのクッションを置いたりして、自然な温もりが感じられる環境を用意してあげれば、猫自身が気分に合わせて居場所を選べます。

ホットカーペットなどの暖房器具だけに頼らない工夫は、暖めすぎたり乾燥しすぎたりといったリスクの軽減につながります。

猫が安心して使えるホットカーペットの選び方

ここからは、ホットカーペットを選ぶ際に押さえたいポイントを4つご紹介します。

サイズ

ホットカーペットのサイズは、猫が全身を伸ばしてくつろげるスペースが理想的です。

特に多頭飼いの場合、猫たちがカーペットの場所取り争いをしないために、それぞれの猫がゆったり使えるサイズを選びましょう。

ケージや猫用ベッドにホットカーペットを使用する際は、設置スペースの半分以下のサイズが適切です。

素材と触り心地

猫のためのホットカーペットは、防水・防汚性のある素材がおすすめです。

丸洗いできるタイプなら、猫の吐き戻しや粗相にも対応でき、清潔に使用できます。

愛猫が快適に過ごせるよう「ふわふわ」や「サラサラ」など、愛猫が好む肌ざわりの素材を選ぶことも大切です。

温度調整機能

猫の低温やけどや脱水症状を防ぐために「自動温度調整機能」や「過熱防止機能」など、安全に配慮された商品を選びましょう。

適温を保つため「低温」「中温」「高温」など、複数の温度調整モードがあると便利です。

また「加熱エリア」と「非加熱エリア」を設定できる機能があれば、猫がクールダウンするためのスペースを確保できます。

安全性能

ホットカーペットは、安全基準を満たした「安全認証マーク」があるものを選びましょう。

安全性に配慮し、一定時間経過すると自動的に電源が切れる「自動OFF機能」がある製品だと、過熱や低温やけどのリスクを軽減でき、安心です。

また、噛みつきによる電源コードの破損を予防するため、あらかじめコードが保護されているタイプだとより安全に使用できるでしょう。

ただし、電源コードが保護されているものは、人間用よりも「ペット専用」に多いです。

おすすめのホットカーペット2選

ここからは、人間用とペット専用それぞれのおすすめのホットカーペットをご紹介します。

※表示価格は、2024年12月現在のものです。

画像引用:ホットカーペット Panasonic パナソニック 3畳相当 グレージュ DC-3HAC3-C
 
Panasonic DC-3HAC3-C                              
価格 42,900円(税込)
メーカー パナソニック
素材 表面:マイクロファイバー(フェルト)
サイズ カバー部:約248cm×197cm
ヒーター部:約241cm×190cm

▶購入はこちらから

暖房面3面を個別にON/OFFでき、7通りの切り換えに対応しています。

切タイマー機能や切り忘れ防止機能(8時間)も搭載されており、手洗い可能です。

ペット専用ホットカーペット


画像引用:ペキュート Pecute ペット用 ホットカーペット 
 
Pecute ペット用ホットカーペット Mサイズ
価格 2,379円(税込)                       
メーカー ペキュート
素材 表面:フランネル
サイズ Mサイズ:50cm×40cm

▶購入はこちらから

電源コードはUL認定のアップグレードケーブルで、耐噛み・引き裂き設計の丈夫なABS製固定クランプを採用しています。

耐久性や防水性に優れている点も、ペット専用ならではの特長です。

過熱保護装置や自動電源OFF機能も搭載されており、低温やけどや脱水症状を防止します。

また、38℃を下回ると自動的に加熱を開始し、猫や犬にとって一番快適な温度に保つ機能もあります。

カバーは取り外して洗濯機で丸洗いできるため、いつでも清潔な状態で使用できますね。

まとめ:ホットカーペットを正しく使って、冬の寒さを乗り切ろう

ホットカーペットはエアコンや電気ストーブに比べて電気代が安く、冬場に重宝する暖房器具です。

ただし、使い方を間違えると、猫の低温やけどや脱水症状などの危険が伴います。

愛猫の健康を損なわないために、ホットカーペットのタイマー機能や温度調整機能の活用がポイントです。

また、夏場と同様、ホットカーペットを使用する際は水分補給も大切です。

ホットカーペットの機能を上手に使いながら、寒がりな猫のために快適な環境を整えてあげましょう。



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