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子猫のケージはいつまで必要?卒業の目安・注意点とステップを徹底解説

子猫を初めて迎える時、「ケージはいつまで必要?」「鳴いたら出してあげた方がいいの?」と、悩む飼い主さんは多いでしょう。

ケージは子猫の安全を守ると同時に、生活リズムを整える役割もあります。

しかし、使い方を誤ると、運動不足やストレスの原因にもなるため注意が必要です。

この記事では、子猫のケージ卒業の目安やステップ、注意点をわかりやすく解説し、さらに卒業後も安心して暮らせる工夫やおすすめケージまで詳しくご紹介します。

子猫のケージ卒業の目安

子猫のケージ卒業の目安

子猫のケージ卒業は、生後4〜5か月頃が目安とされています。

ただし、子猫の性格や発達スピード、先住猫との相性によっても大きく変わります。

また、子猫と添い寝をしたいと考える飼い主さんも多いですが、ある程度体が大きくなる生後3か月までは避けるのが安全です。

理由は、飼い主さんの寝返りによる圧死や窒息事故を防ぐためです。

まずはケージを「安心できる寝床」として活用し、少しずつ外で過ごす時間を増やしていくことが、スムーズな卒業につながります。

子猫をケージに入れるメリット

子猫をケージに入れるメリット

子猫をケージに入れると、安全性や安心感を確保するだけでなく、トイレや睡眠などの生活リズムを整えることができます。

安全を確保できる

飼い主さんが留守の時や夜間に自由にさせておくと、誤飲や転落、感電、家具の隙間への入り込みなど、さまざまな事故のリスクが高まります。

しかし、ケージに入れておけば、そうしたリスクを大幅に減らせます。

また、先住猫と新入り子猫を隔離する際にも便利です。

初対面からすぐに一緒にするとケンカやストレスの原因になりやすいですが、ケージ越しに少しずつ慣れさせることで安全に関係を築けます。

共働き家庭で留守が多い場合や病気・ケガの際の隔離スペースとしても、ケージは大きな役割を果たします。

安心できる居場所になる

子猫にとってケージは「自分だけの安心できる場所」になります。

お迎えしたばかりで環境に慣れていない時期や来客時など不安や緊張を感じる状況において、ケージは「避難所」のような存在です。

猫は縄張り意識が強い動物なので、自分だけのスペースを持つことが安心感につながります。

ケージがあれば、子猫は「ここにいれば安全」という認識を持ちやすくなり、精神的にも安定します。

成長後もケージを自分のテリトリーとして好んで使う子も少なくありません。

トイレを覚える

猫はトイレトレーニングがいらないといわれるほど、すぐにトイレの場所を覚えます。

ケージ内にトイレを設置することで、さらにスムーズに子猫はトイレを覚えるでしょう。

行動範囲が限られているため、自然とトイレの場所を認識できます。

一度習慣づければ、ケージの外に出た後もトイレの場所を間違えることは少なくなります。

初めて猫を飼う方や留守中の粗相を心配する方にとって、ケージを使ったトイレトレーニングは大きな安心材料になるでしょう。

生活リズムが整う

子猫のうちからケージを活用することで、生活リズムを整えやすくなります。

ごはんや就寝のタイミングに合わせてケージに入れると、自然と「今は〇〇する時間」と覚えるようになるでしょう。

自由に過ごさせていると夜中にドタバタと走り回ってしまうこともありますが、ケージ習慣をつけておけば夜は静かに寝るようになります。

成猫になってからの生活習慣の土台として役立ち、飼い主さんにとっても安心して暮らせる環境づくりにつながります。

子猫をケージに入れるデメリット

子猫をケージに入れるデメリット

とても便利なケージですが、使い方を誤ると逆にデメリットになってしまうことがあります。

飼い主さんの目が届く範囲で、毎日、ケージから出す時間を確保しましょう。

長時間だと運動不足になる

子猫は活発に遊びながら成長するため、長時間ケージに閉じ込めると運動不足になります。

運動不足は肥満やストレスの原因となり、骨や筋肉などの身体の発達だけでなく、精神的・社会的な心理の発達にも悪影響を与える可能性があります。

ケージはあくまで「一時的な安全スペース」として利用し、留守番や就寝時に限定するのが理想です。

飼い主さんが在宅している時は積極的に遊びに付き合い、部屋で自由に動ける時間を確保してあげましょう。

狭いとストレスを感じる

猫は狭い場所を好みますが、ケージが狭すぎると、子猫はストレスを感じやすくなります。

特に成長期は体も大きくなり、動き回りたい欲求も強くなるため、1段だけの小さなケージでは不満がたまりやすいです。

そのため、できれば2段以上のケージを用意して、上下運動ができる環境を整えることをおすすめします。

ある程度の高さと広さがあることで「閉じ込められている」という感覚が減り、子猫は快適に過ごしやすくなります。

出たがって鳴き続ける

ケージに入れると、出たくて鳴き続ける子猫もいます。これは、甘えたい気持ちや不快感のサインであることが多いです。

無視を続けると子猫のストレスがたまるため、様子を見ながら部屋で過ごす時間も確保してあげましょう。

ただし、出してすぐに危険なことをしてしまう場合もあるため、必ず飼い主さんの目が届く範囲で見守ることが重要です。

子猫のケージ卒業までのステップ

子猫のケージ卒業までのステップ

ケージ卒業は「いきなり」ではなく、段階を踏んで進めるのが成功のカギです。卒業の目安とステップの進め方は、以下の流れになります。

1.お迎え直後はケージ中心で

子猫が新しい環境に慣れるまでは、ケージ中心の生活にしましょう。目安は、1週間程度といわれています。

この期間は無理に子猫をケージの外に出さず、まずは「ここが自分の居場所」と認識してもらうことが大切です。

ついつい抱っこしたり遊んだりしたくなりますが、まずは安心感を育てましょう。

先住猫がいる場合は、ケンカを避け感染症から守るため、さらに慎重に期間を調整することが重要です。

2.安心して見守れる時にケージから出す

飼い主さんが在宅している時に、まずは短時間だけケージから出してあげましょう。

子猫は好奇心旺盛で、部屋の中のあらゆるものに興味を示します。

ワクワク楽しい一方で、コードをかじったり、家具の隙間に入り込んだりする危険もたくさん潜んでいます。

また、先住猫がいる場合は、相性を見ながら慎重に対面させることが大切です。

いきなり一緒にさせるとケンカやストレスにつながる恐れがあるため、最初は必ず飼い主さんの目の届く範囲で観察しましょう。

少しずつ部屋の探索を経験させることで、子猫は安心して外の世界に順応していきます。

3.少しずつケージ外で過ごす時間を増やす

子猫が部屋の環境に慣れてきたら、徐々にケージの外で過ごす時間を増やしていきましょう。

最初は10分程度から始め、慣れたら30分、さらに数時間と段階を踏むのがおすすめです。

昼間は自由にさせる時間を長くし、遊びや食事を通して生活リズムを作っていきます。

夜間や留守番中は引き続きケージで過ごす方が安心です。

4.卒業の目安は生後5か月

子猫の成長具合を観察しながら、生後5か月前後を目安にケージ卒業を考えましょう。

この頃になると体格も安定し、トイレや生活リズムも整いやすくなります。

完全に部屋で過ごせるようになれば、より自由な生活を楽しめるようになるでしょう。

ただし、ケージは卒業後も捨ててしまわずに残しておくのがおすすめです。

体調不良や来客時など、ケージは「避難所」として役立ちます。

成猫にとっても「落ち着ける居場所」として長く安心を与える存在になりますので、成長後も引き続き活用しましょう。

子猫をケージから出す時の注意点

子猫をケージから出す時の注意点

子猫が成長して、ほとんどの時間をケージの外で過ごすようになると、危険なことも増えてきます。

誤飲しないように片付けをし、脱走を防止するために玄関や窓に対策をしましょう。

誤飲や事故を防ぐ

子猫はとても好奇心旺盛で、目についたものを口に入れて確かめようとする習性があります。

そのため、誤飲事故には十分に注意しましょう。

輪ゴムやヒモ類はもちろん、観葉植物の中には猫にとって中毒を引き起こす種類もあるため要注意です。

さらに、電気コードをかじって感電する危険もあるので、カバーを付けたり家具の後ろに隠したりと工夫してください。

また、家具の隙間に入り込んで出られなくなったり、ドアや引き出しの開け閉めで体を挟んでしまったりすることもあります。

脱走対策をする

子猫は成長とともに身体能力が上がり、ジャンプ力や運動量もどんどん増していきます。

その結果、窓や玄関から脱走してしまう危険性が高まります。

好奇心旺盛な子は、飼い主さんがドアを開けた一瞬を狙って外に飛び出すこともあるため油断できません。

脱走を防ぐためには、引っかいても破れにくい網戸「リリーブ」や玄関前に設置できる猫用の脱走防止柵「にゃんがーど」などの専用グッズを活用するのがおすすめです。

ストレスサインを見落とさない

ケージ外で自由に過ごす時間が増えると、子猫の性格や環境によってはストレスを感じることがあります。

例えば、「よく鳴き続ける・家具の下に隠れて出てこない・食欲が落ちる・排泄のリズムが乱れる」などは「不安やストレスのサイン」です。

こうした行動が見られる時は、無理にケージ卒業を進めない方がよいでしょう。

猫によっては「ケージの中の方が安心できる」と感じる場合もあります。

ケージを「閉じ込める場所」ではなく「安心して休める自分の部屋」として活用しましょう。

子猫におすすめのケージ3選

子猫から成猫まで長く使えるおすすめのケージを3つ紹介します。

アイリスオーヤマ ミニキャットケージ

アイリスオーヤマ ミニキャットケージ

このケージは、子猫の初期飼育にぴったりのコンパクトな2段ケージです。

上下運動ができる構造になっており、子猫の運動不足解消にも役立ちます。

扉が大きく開くので掃除やお世話がしやすく、移動もしやすい軽量設計なのも魅力。

価格も比較的手頃で、初めてケージを購入する飼い主さんにも選ばれやすい人気商品です。

省スペースなので、ワンルームで猫を飼う方にもおすすめです。

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マルカンIINA キャットルーム

マルカンIINA キャットルーム

このケージは広々とした設計で、子猫の成長に合わせて長く使えるのが特徴です。

ハンギングトレイが2枚付きで、複数のステップを設けられるため、運動量の多い子でも快適に過ごせます。

ブラウンの落ち着いた色合いはインテリアにもよくなじみ、シンプルでスタイリッシュなデザインです。

シンプルなデザイン性と機能性を兼ね備えているため、リビングに設置しても違和感が少なく、おしゃれな空間を保ちたい飼い主さんにも人気があります。

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アイリスオーヤマ キャットランドケージワイド

アイリスオーヤマ キャットランドケージワイド

このケージは3段構造の大型ケージで、子猫から成猫までしっかり使える頼もしいモデルです。

棚板やステップ、ハンモックが付属しており、遊び場とくつろぎスペースの両方を兼ね備えています。

多頭飼いの家庭でも十分対応できる広さがあり、子猫同士で遊ぶ姿を安心して見守れます。

頑丈な作りなので長く使え、キャットタワー代わりにもなるのが大きな魅力です。

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【まとめ】子猫の安心・安全のためにケージを活用しよう!

【まとめ】子猫の安心・安全のためにケージを活用しよう!

子猫にとってのケージは、安全性を確保できるだけでなく、安心感を与えてくれる大切な居場所です。

卒業の目安は生後5か月頃といわれていますが、性格や環境によって調整しましょう。

ケージを活用すれば、生活リズムの習慣づけや飼い主さんの目が届かない留守中や夜間の事故防止に役立ちます。

大切なのは、いきなり卒業させるのではなく、段階を踏んで少しずつ自由時間を増やしていくことです。

子猫のペースを尊重することで、飼い主さんにとってもストレスの少ない暮らしが実現できるでしょう。

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
永楽陽子
    大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。行政書士資格保有。(ミックス/男の子)




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