画像引用:ホリスティックケア・カウンセラー養成講座
大人になっても愛くるしい表情を見せてくれる愛犬も、シニア期を迎えると少しずつ体力や筋力に衰えが出てきます。介護が必要になった愛犬が少しでも長く心地よく生活できるようにするためには、飼い主さんが愛犬の状態に応じたサポートをしてあげることが大切です。
この記事では、犬用の介護用品にはどのようなものがあるのか、商品の選び方やおすすめ商品を紹介します。
犬用の介護用品の種類
愛犬がシニア期に入ったり、ケガをしたりした際に困るのが、わんちゃんの意思で自由に身動きがとれなくなること。これまでと同じような動きができなくなることで、生活に支障が出てきてしまったら、介護用品の使用を検討するタイミングです。
近年では、犬用の介護用品の種類も豊富になり、使用シーンによってさまざまなものが販売されています。
以下で、使用シーン別の介護用品の一例を紹介します。
睡眠
伏せの姿勢や寝ている時間が増えたわんちゃんが特に心配なのが床ずれです。骨が床にあたり皮膚を圧迫することで皮膚が赤くなったり、湿っぽくなったりする症状が見られることがあります。そんな床ずれを防止するためのアイテムとしては以下のようなグッズが展開されています。
- 床ずれ予防マット
低反発マットは、全身をふんわりと包み込むので寝心地が良い半面、身体が沈みやすいので、寝返りがうちにくいという特徴が、
高反発マットは、ある程度硬さがあるため身体が沈み過ぎず、寝返りをうちやすいという特徴があります。
愛犬の状態にあわせて選択できると良いでしょう。
- 床ずれ予防サポーター
画像引用:Yahoo!ショッピング
食事
一般的に床にお皿を置いて食事をすることが多いわんちゃんですが、首を下げた状態をしばらく続けるのはシニアのわんちゃんの首や足腰に負担がかかりがちです。シニア犬の食事をサポートするアイテムとして、立ち上がったり歩いたりできるわんちゃんには、
- 食事台
- 取っ手付きの食事皿
トイレ
シニア期のわんちゃんは、決められた時間・場所でのトイレが難しくなり、粗相が増えることも。愛犬の粗相が目立ち始めたら、
- 犬用のオムツ
お散歩
お散歩が大好きなわんちゃんも、加齢と共に筋力が衰えてくると、若いころと同じようにお散歩をするのが難しくなってきます。とはいえ、わんちゃんにとって運動やストレス発散としてお散歩の時間は大切です。お散歩タイムをサポートするアイテムとしては
- 介護用ハーネス
- ペットカート
- 車いす
画像引用:はな工房
があります。
この記事では、主にトイレとお散歩のシーンに着目し、
- オムツ
- 介護用ハーネス
- ペットカート
介護用オムツの選び方
介護用オムツには- パンツのような形状のホールド型
- バンド・パッド型
うんち・おしっこ共にカバーしたい場合や寝たきりの状態が増えたわんちゃんにはホールド型が、比較的少量のおしっこの粗相対策が必要なわんちゃんにはバンド・パッド型を選ぶと良いでしょう。
商品によっては、男の子用・女の子用と分かれているものもあるので、愛犬の状態とあわせて確認してください。
また、介護用オムツを選ぶ際に重要なのが愛犬の体型にあったサイズのものであるかどうか。
介護用オムツは体重別に展開されている商品が多いのですが、愛犬の骨格や下半身のサイズ感によって、推奨サイズでは合わない場合もあります。
適切なサイズ感は、お腹や内股、しっぽ周りに人間の指が2本入るくらい。初めて購入する際はなるべく小容量のものを選んで試し履きをしてみると安心です。
詳しくは記事もチェック!▶︎愛犬のオムツはいつから?オムツを検討する際のポイントやおすすめの商品を紹介
種類別のおすすめ介護用オムツ
ホールド型、バンド・パット型それぞれおすすめの商品を紹介します。マナーパッド
マナーパッドActive画像引用:あにまるキャンパスオンライン
オムツ
男の子&女の子のためのマナーおむつ のび~るテープ付画像引用:Amazon
ユニ・チャーム マナーウェア
画像引用:ユニ・チャームペット
うんぽパンツ
画像引用:PEPPY
介護用ハーネスの種類と選び方
介護用ハーネスは、一般的なお散歩時に使うものと異なり、不自由な足を支えることで歩行をサポートするものです。犬の状態にあわせて
- 後ろ足用
- 前足用
- 四肢用
があります。
愛犬の状態をよく観察し「前足・後ろ足・もしくは全身のどちらを支えることで立ち上がりや歩行がスムーズになるのか」「どこをどのように支えてあげると楽そうなのか」を確認して商品を選ぶと良いでしょう。
後ろ足用と四肢用は、排泄位置の関係で性別指定のある商品もあるので、男の子用・女の子用をしっかり確認して購入しましょう。
詳しくは記事もチェック!▶︎介護用ハーネスとは? 愛犬に合った介護用ハーネスの選び方を解説
種類別のおすすめ介護用ハーネス
後ろ足用
歩行補助ハーネス LaLaWalk ホールド画像引用:トンボ公式オンラインモール
zuttone ずっとね 老犬介護用 歩行補助ハーネス 後足用
画像引用:Petio Online Shop
前足用
zuttone ずっとね 老犬介護用 歩行補助ハーネス 前足用画像引用:Petio Online Shop
歩行補助ハーネス
画像引用:楽天
四肢用
歩行補助ハーネス LaLaWalk画像引用:トンボ公式オンラインモール
歩行補助全身用ハーネス
画像引用:楽天
大型犬向けの介護用ハーネス
ここからは大型犬用の介護用ハーネスに特化して説明します。大型犬は飼い主さんと同じくらい、もしくはそれ以上に体重のあるわんちゃんなので、歩行や立ち上がりが不自由になった際の補助も一苦労です。
大型犬用の介護用ハーネスも、前足用・後ろ足用・四肢用と種類があるのですが、前足・後ろ足用だと身体を支える点が一か所に集中してしまうため、そこに体重の負荷がかかりやすくなってしまいます。
大型犬には、大きな体をまんべんなく支えることのできる四肢用(全身用)を選ぶのがおすすめです。
特に、寝たきりの時間が増えた大型犬で室内でハーネスを着用している時間も多い場合は、なるべく金具などが付いていない・もしくは皮膚に当たらない場所にあるものを選び、クッション性が高く、蒸れずらい素材のものだとわんちゃんも快適に過ごせます。
お外にも出られる状態の愛犬であれば、屋外用・室内用と使うシーン別に用意できると良いですね。
詳しくは記事もチェック!▶︎大型犬向けの介護用ハーネス 選び方やおすすめの商品を紹介
大型犬におすすめの介護用ハーネス
着たままねんねのハニカムつなぎ画像引用:レトリバー専用生活雑貨ショップ アイアンバロン
LaLaWalk 大型犬用 歩行補助ハーネス
画像引用:トンボ公式オンラインモール
ウォームハートカンパニー メッシュアシストベスト
画像引用:楽天
大型犬のおすすめ介護用カート
介護用カートは病気やケガなどで立ち上がりや歩行が難しくなったわんちゃんを乗せるペットカートのことです。ペットカートはわんちゃんも入れる商業施設やドッグカフェなどでもよく見かけますよね。近年では大型犬の大きい身体や体重をしっかり支えてくれる商品も多く展開されているので、カート自体の大きさ・重さや安全性、使用シーンを意識して商品を比較検討すると良いでしょう。
詳しくは記事もチェック!▶︎大型犬の介護用カートの選び方 おすすめ商品も紹介
おすすめの介護用カート
エアバギー キャリッジ画像引用:エアバギー キャリッジ
ピッコロカーネ クレア
画像引用:Piccoro Cane
イビヤヤ グランドクルーザー ラージ
画像引用:楽天
介護用品を「レンタルする」という選択肢
最近はさまざまな介護用アイテムが展開されてきていますが、中には歩行補助用の車いすなど、高価なアイテムも多いのも現状です。そんなとき「まずは試してみたい」という飼い主さんにおすすめなのが、介護用品のレンタルサービス。
リハビリなど、一時的に介護用品を使いたいという場合や、購入前に使い勝手を試したいという場合に、購入するよりも経済的にアイテムを利用することができるのがうれしいポイントです。
また、せっかく買っても「どうしても愛犬が使うのを嫌がる」「サイズが合わない」などのトラブルがあると困るので、購入前に一定期間の慣らし期間を設けることができるのもレンタルのメリットの一つと言えるでしょう。
詳しくは記事もチェック!▶愛犬の介護用品をレンタルするメリットとおすすめのサービス
おすすめの犬用介護用品レンタル店
Good Morning(東京・阿佐ヶ谷)
体重別の犬用車いすとペットカートのレンタル・販売を行っています。はな工房(岐阜)
身体への負担軽減、細かいサイズ調整など、わんちゃんの安全と快適さを一番に考えた介護用車いすのレンタル・販売を行っています。わんタイム(奈良県)
ドッグカフェとしての営業に加え、ペット介護用品のレンタルも行っています。介護用カート、介護用マット、介護用胴着・ハーネスといった、幅広い商品を1日単位からレンタルできます。
わんワーク(大阪府)
軽さにこだわり、歩きやすさを追及した車いすをオーダーメイドで製作しています。サイズ展開は、小型犬から23キロまでの中型犬が基本ですが、大型犬の車いすの相談にも乗ってくれるお店です。
まとめ
愛犬と一緒に過ごす時間を、愛犬・飼い主さん共にちょっと心地よく・快適にさせてくれるのが犬用の介護用品です。どのアイテムもまずは愛犬への慣らしの時間を設けてあげるのが大切なので、焦らずゆっくり、シニアのわんちゃんと向き合ってあげましょう。