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パグの平均寿命は何歳?長生きのポイントや気をつけるべき病気を解説

大きな瞳と豊かな表情で人気の高い「パグ」。穏やかな性格で犬の飼育初心者でも飼育しやすいのが魅力です。しかし、パグをお迎えするうえで、平均寿命やかかりやすい病気について気になっている方は、多いのではないでしょうか。

そこで今回は、パグの平均寿命について解説します。

長生きのポイントや、パグが気をつけるべき病気についても紹介しますので、パグの飼育を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

パグの平均寿命は?


パグの平均寿命は12~15歳とされています。

アニコムのアンケート調査結果によると、2021年度の犬の平均寿命は14.2歳です。このことからパグの寿命は、全犬種の寿命と比較しても平均的であることがわかります。

国内では、確認できる範囲で20歳のパグがいることがわかっています。正確な記録は残っていませんが、生活環境次第でパグは長生きできるといえるでしょう。

(参考:アニコム損害保険株式会社「アニコム 家庭どうぶつ白書2023」

パグの年齢を人間に換算すると何歳?


犬は、人間とは寿命が異なるため、年の取り方にも違いがあります。犬の体の大きさによって年の取り方が異なり、小型犬よりも大型犬のほうが早く年を取るといわれています。

ここでは、小型犬の年齢を人間に換算すると一般的に何歳になるのか紹介します。
 
小型犬の年齢 人間の年齢
生後6ヵ月 9歳
1歳 15歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳

上記の表から、パグの平均寿命の12~15歳は、人間の年齢に換算すると64~76歳であると考えられます。

パグは何歳からシニア?


犬は、平均寿命の50~70%くらいの年齢からシニアに分類されるといわれています。そのため、パグは7歳頃からシニアと呼ばれる年齢になり、この頃から老化のサインが見られるようになるでしょう。

パグによく見られる老化のサインは、以下のとおりです。
  • 白髪が増える
  • 寝ている時間が増える
  • 毛艶がなくなる
  • イボなどのできものができている
  • 口臭がきつく感じる
犬はシニア期に入ると、さまざまな健康上のトラブルが発生しやすくなります。若い頃よりも愛犬の様子をよく観察し、いつもと違う様子が見られたら、早めに動物病院を受診することが大切です。

パグに長生きしてもらうためのポイント


パグの平均寿命を知ったうえで、長生きをして欲しいと思っている飼い主さんは多いでしょう。パグが長生きするためには、正しい知識を持って飼育環境を整えることが重要です。

ここでは、パグが長生きするためのポイントを5つ紹介します。
  • 太り過ぎないように食事を管理する
  • 適度に運動させる
  • 皮膚の手入れをこまめに行う
  • パグが快適に過ごせる室温を保つ
  • 室内の滑り止め対策を行う
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

太り過ぎないように食事を管理する

パグは食いしん坊な性格が多く、太り過ぎないように日頃の食事管理には気をつける必要があります。

パグの適正体重は約6~8kgです。人間と同様に、犬も肥満になるとさまざまな病気を引き起こす原因となります。とくに、パグはほかの犬種よりも呼吸器系のトラブルが多いため、太りすぎには注意しましょう。

パグの食事量は、基本的にフードのパッケージに記載された適正量を与えます。しかし、おやつをあげすぎた日は、フードを減らして調整することが肥満を防ぐポイントです。

また、パグの成長時期によってフードの種類や量を変更することも大切です。子犬の頃は、これから成長していくために多くの栄養素が必要になるため、子犬用のフードを選びましょう。1日3~4回にわけてご飯をあげるため、フードの量も多めに与えても問題ありません。

成犬には、成犬用のフードを用意しましょう。子犬用のフードを成犬に与え続けると、カロリーを摂取しすぎることになり肥満の原因となります。また、1日2回のご飯となるため、1日のフード量も減らします。

シニアの場合は、シニア用のフードがおすすめです。シニア用のフードは、成犬用よりも脂質が少ないのが特徴です。代謝が次第に衰えているシニア犬でも太りにくく、必要な栄養を摂取できるようになっています。

やや肥満体型になっている場合は、いつものフードを見直してみてください。

適度に運動させる

パグは、運動能力がそれほど高くなく、多くの運動量を必要としません。しかし、まったく運動をしなくなると、次第に筋力が衰えていきます。

足の筋力が衰えてしまうと、シニアになり立ち上がることができなくなる可能性が高いので、適度な運動は必要です。また、肥満を防止するためにも毎日の運動は欠かせません。

パグの散歩は、1日1~2回、1回20~30分程度行いましょう。ただし、パグのような短頭種は、生まれつき暑さが苦手です。激しい運動や暑い日の散歩は、体調を崩す可能性があるので注意が必要です。

天気が悪い日や夏の暑い日は、室内で飼い主さんと遊んで運動するのもおすすめです。以下の記事では、室内でできる遊びを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

➤雨の日の愛犬との遊び方!おすすめの室内遊びをご紹介

皮膚の手入れをこまめに行う

パグは皮膚のトラブルが多い犬種とされています。そのため、皮膚のこまめな手入れは欠かせません。

皮膚を清潔に保つためにも毎日ブラッシングをしましょう。ブラッシングは、皮膚の血行促進効果を期待でき、皮膚病の予防にもつながります。

パグは、顔周りのしわが多いのが特徴です。しわの間には、皮脂や汚れが溜まりやすいため、ペット用のウェットシートや綿棒などで丁寧にふき取りましょう。

定期的なシャンプーも、皮膚トラブルを予防するために必要です。シャンプーは、頻度が多すぎると、皮膚に必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性があるため、月に1度を目安に行います。

ここでは、パグのお手入れに便利なアイテムを2つ紹介します。

ファンタジーワールド グルーミンググローブ
手にはめて使用できるグローブ型のブラシです。特殊ゴムでできた柔らかいブラシが特徴。独自構造のブラシ先は、効率よくムダ毛を除去できます。シャンプーポケット付き。愛犬のシャンプー時の泡立てやブラッシングにも使用できます。使いやすい形状のブラシを探している方におすすめです。

SK-Art ジョンポールペット ボディ&肉球ウェットシート
天然の保湿成分配合のウェットシートです。人が安全性をテストしており、犬の全身に使用できます。オレンジオイルの香り付き。気になるニオイや汚れをふき取りに最適です。安全性の高いウェットシートを探している方におすすめです。

パグが快適に過ごせる室温を保つ

パグは、暑さにも寒さにも弱いといわれています。とくに暑さにはとても弱く、30℃以上の室温では、熱中症になる可能性が高いでしょう。そのためパグを飼育している部屋の室温管理は大切です。

夏場は25度程度、冬は20~23度程度が理想の室温です。エアコンなどの空調を活用して、室温を一定に保ちましょう。

以下の記事では、ペットを飼育している家庭におすすめのエアコンを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

ペットにも快適なエアコン・空調システムおすすめ6選!

室内の滑り止め対策を行う

パグのような小型犬は、膝蓋骨脱臼になりやすいとされています。膝蓋骨脱臼は、床で滑って腰に負担がかかると発症しやすくなります。

パグの足腰を守るためには、飼育スペースの滑り止め対策が必須です。室内の滑り止め対策には、以下のような方法があります。
  • 敷物を敷く
  • ペット用のフロアコーティングを活用する
  • クッションフロアに張り替える
狭い範囲の滑り止めには、敷物がおすすめです。タイルマットであれば、汚れた部分だけ丸洗いでき、掃除のときに便利です。
広い範囲を滑り止め対策するには、フロアコーティングをする、またはクッションフロアに張り替えることをおすすめします。
以下では、パグの滑り止め対策におすすめのグッズを紹介します。

明和グラビア ペット用防滑・防水マット

ペット用に開発されたマットです。深い凹凸が入った構造で、滑りにくくなっており、ペットの足腰の負担を軽減できます。消臭と防水機能付き。犬が敷物を汚しても簡単に掃除できます。掃除が楽にできる敷物を探している方におすすめです。
以下の記事では、犬の滑り止め対策におすすめの床材を紹介しています。床の張り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

愛犬の滑り止め対策はどうしてる?小型犬の足腰を守るためにおすすめの床材をご紹介!

パグが気をつけるべき病気・ケガ


パグは、呼吸器や脳の病気を発症しやすい犬種とされています。とくに以下の4つの病気について注意が必要です。
  • 壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)
  • 短頭種気道症候群
  • 皮膚疾患
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
パグがかかりやすい病気について知っておくと、日常のケアで予防できる可能性もあります。それぞれの病気についてみていきましょう。

壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)

壊死性髄膜脳炎は、以前はパグによく見られる病気だったことから、別名パグ脳炎と呼ばれる病気です。発症すると犬の脳全体が壊死し、神経症状を引き起こします。
主な症状は、けいれん・視覚障害・起立困難・旋回行動などです。発症する原因はわかっておらず、予防方法も確立されていません。そのため、壊死性髄膜脳炎が疑われる症状があらわれた場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。

短頭種気道症候群

短頭種気道症候群とは、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い短頭種と呼ばれる犬種によくみられる病気です。空気の通り道である気道が極端に狭くなり、呼吸器障害を引き起こします。
主な症状は、鼻をグーグーと鳴らす・いびき・運動を嫌がる・呼吸困難などです。発症原因は、遺伝的な要因が大きいと考えられていますが、肥満も短頭種気道症候群の症状を悪化させる原因となります。予防するためには、パグの適正体重をキープしましょう。

皮膚疾患

パグの皮膚にはシワが多く、シワの中に汚れがたまることで皮膚疾患を引き起こすことがあります。皮膚疾患は、皮膚に付着した皮脂や汚れなどを栄養にし、細菌が増殖した状態です。
皮膚疾患になると、フケ・赤み・かゆみ・脱毛などの症状がみられます。皮膚疾患を防ぐには、パグの皮膚を清潔に保つことがポイントです。とくにシワには汚れがたまりやすいため、こまめにウェットシートや綿棒などでふき取りましょう。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼とは、足の膝にあるお皿のような骨「膝蓋骨」が、正常な位置からずれる病気です。膝蓋骨がずれることで、膝関節を伸ばせなくなり、歩行に支障がでる可能性があります。
膝蓋骨脱臼は、歩行の際に痛がる・足を地面につかない・歩行を嫌がるなどの症状があらわれます。膝蓋骨脱臼の原因は、先天的な骨や筋肉の異常が多いとされています。しかし、足や腰に大きな負担をかけると、後天的に発症する可能性もあります。床の滑り止め対策をしたり、段差を極力なくしたりなどの対策が必要です。

飼育環境を整えてパグを飼育しましょう


パグの平均寿命は約12~15歳とされており、平均的な寿命です。しかし、飼育環境を整え、パグ特有の病気について知ることで、平均寿命より長生きする可能性はあるでしょう。
パグを飼育する際にとくに注意すべきポイントは、体重管理です。肥満は、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。愛犬に元気に暮らしてもらうためには、適正体重をキープしましょう。
以下の記事では、犬のダイエットについて解説しています。ぜひチェックしてみてください。

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