あにまるキャンパス

ブログ

老犬のマルチーズが快適に生活するには?暮らしのポイントを紹介

「マルチーズは何歳から老犬?」

「老犬のマルチーズがかかりやすい病気は?」

「老犬のマルチーズとの暮らしで気をつけることは?」

 

マルチーズが年を重ねていくと、徐々に寝ていることが増えたり、体臭がきつくなったりと若い頃とは違う変化がみられることがあります。飼い主さんの中には、愛犬の老化による変化に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、

●マルチーズが老犬と呼ばれる年齢

●老犬のマルチーズが気をつけたい病気

●老犬マルチーズとの暮らしのポイント

など、「老犬マルチーズと暮らす際の注意点を知りたい」飼い主さんに向けて解説します。

マルチーズは何歳から老犬?

マルチーズのような小型犬は、10歳頃から老犬に分類されます。犬の年齢で10歳は、人間の年齢に換算すると、56歳くらいになるとされています。犬によって、老化のサインがみられる時期は異なるため、10歳という年齢はあくまで参考程度に考えておきましょう。

 

アニコム損害保険株式会社が行った調査によると、マルチーズの平均寿命は約13歳です。超小型犬の平均寿命である13.8歳と比較するとやや寿命が短いことがわかります。

 

(参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2016/news_0160531.html

 

マルチーズにみられる老化のサイン

老犬になったマルチーズには、外見や行動にさまざまな変化があらわれます。マルチ―ズが老犬になるとみられる主な変化は、以下のとおりです。

 

●動作がゆっくりになる

●お腹に肉が付いてくる

●体臭がきつくなる

●寝ていることが多くなる

●頑固になる

 

外見の変化では、若い頃よりも筋肉が衰えてきて、お腹のお肉が目立つようになります。頬の筋肉がたるむこともあり、顔に変化がみられるマルチーズもいるでしょう。

 

マルチーズの老化に合わせて見た目だけでなく行動も変化していきます。とくに10歳を超えたマルチーズは、動作がゆっくりになり、1日の大半を寝て過ごすようになります。

犬によっては、年をとるにつれて頑固な性格になり、飼い主さんの言うことを素直に聞けなくなることもあるようです。

 

ただし、動作の遅さや体臭のきつさなどの老化のサインは、病気が原因の可能性があります。飼い主さんが老化によるものと考えていた症状が、命に関わるような病気であるケースも少なくありません。愛犬の体調不良にいち早く気づくためには、動物病院での定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

 

老犬のマルチーズがかかりやすい病気

ここからは、老犬のマルチーズに気をつけたい病気を3つ紹介します。

 

●僧帽弁閉鎖不全症

●白内障

●膝蓋骨脱臼

 

それぞれの病気の症状や治療法についても解説しますので、マルチーズを飼育している方はぜひ参考にしてみてください。

 

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の左心室と左心房を仕切る「僧帽弁」が完全に閉じず、血液が逆流する病気です。僧帽弁閉鎖不全症は加齢や遺伝が原因で発症する病気で、マルチーズは遺伝的に発症しやすい犬種とされています。

 

僧帽弁閉鎖不全症の初期症状はほとんどなく、疲れやすいなどの分かりにくい変化が起こる程度です。症状が進行すると、咳が出る・呼吸困難・チアノーゼなどがみられる場合があります。重症化すると肺水腫を発症し、呼吸が苦しい状態が続き、呼吸不全から死亡する恐れもあるとされています。

 

僧帽弁閉鎖不全症は、一般的に内服薬での治療を行います。心雑音や心拡大が大きくなるにつれて内服薬の量や種類が増えていくとされています。

 

僧帽弁閉鎖不全症は、完治する病気ではないといわれています。しかし、早期発見で投薬によって症状の進行を遅らせることはできるので、マルチーズは定期的に心臓の検査を受けることをおすすめします。

 

白内障

白内障とは、目のレンズの役割を果たしている水晶体が何らかの原因で白く濁る病気です。老犬によくみられる病気で、大きな目を持つマルチーズも白内障になりやすいとされています。

 

白内障の初期症状は、目のふち部分が白っぽく変色するだけなので、飼い主さんが気づくのは難しいでしょう。症状が進行すると、黒目全体が白っぽく変色してみえるようになります。重症化すると水晶体が委縮し硬くなるため、目全体が変化しているように感じられます。

 

白内障の治療は、一般的に点眼薬を使用した内科治療または人工レンズを挿入する外科治療が行われます。白内障が進行して網膜に異常がある場合は、外科治療をしても視力が回復することはないようです。

 

白内障は進行すると、緑内障などのほかの病気を発症する可能性があります。目が少し濁ってきた様子があれば、獣医師に相談してみてください。

 

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、膝にあるお皿のような形状の「膝蓋骨」が正常な位置から外れてしまう病気です。通称「パテラ」とも呼ばれており、小型犬が発症する可能性が高い病気として知られています。

 

膝蓋骨脱臼の軽い症状であれば、まれに愛犬が後ろ足をあげて歩いている様子がみられますが、時間が経つと通常通り歩行できます。しかし重症化すると、膝蓋骨が常に脱臼した状態になり、歩行異常や歩行困難などの症状があらわれます。

 

膝蓋骨脱臼は、症状がほとんどみられない場合、鎮痛剤やサプリメントの投与、生活環境の改善などの保存療法を行うようです。歩行困難がみられるほど重症の場合は、膝蓋骨が外れないようにする外科治療を行うことが一般的です。

 

膝蓋骨脱臼は、治療を行わないと完治しない病気とされています。老犬のマルチーズには、滑らない床で生活させたり、段差をなるべくなくしたりなどの予防を行うことをおすすめします。

 

老犬マルチーズとの暮らしのポイント

ここからは、老犬のマルチーズとの暮らしのポイントを4つ紹介します。

 

●暑さ・寒さ対策

●食事管理

●適度な運動

●床の滑り止め対策

 

マルチーズは年をとると、若い頃よりも体力が落ちているため、体調を崩しやすくなります。愛犬の健康で長生きしてもらうためには、日々の暮らしに気をつける必要があります。

 

それぞれのポイントを参考に、老犬のマルチーズが生活しやすい環境を用意してあげましょう。

 

暑さ・寒さ対策

マルチーズは、暑さにも寒さにも弱い犬種とされています。マルチーズの被毛は長く、一見すると寒さに強そうに感じます。しかし、マルチーズの被毛はシングルコートなので、寒い場所または暑い場所で、体温を維持するのは難しいでしょう。

 

とくに老化が進んだマルチーズは、自分で体温調整するのが難しくなるため、室温の管理は大切です。一般的に犬が快適に過ごせる室温は、21〜25度とされています。エアコンなどの空調を使用して、室温を一定に保ちましょう。

 

こちらの記事では、エアコン以外の室内でできる寒さ対策を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

【犬の寒さ対策】寒さに弱い犬や寒さ対策に便利なアイテムをご紹介

 

また、散歩中の暑さ・寒さ対策も不可欠です。ここでは、散歩中の暑さ・寒さ対策に活用できるグッズを2つ紹介します。

 

「マルカン 超COOL お散歩 ベスト」

気化熱冷却を利用したお散歩の暑さ対策に役立つ犬用の服です。水に付けてから愛犬に着せるだけでクールダウンさせることができます。無地の生地には、接触冷感機能のある生地を採用。地面の反射熱から愛犬を守ることのできるアイテムです。

 

「ホッタハブ 犬用 ラップベスト ブラッシュテディ」

肌触りがよく軽い犬用の服です。ボア生地でできており、寒い日の防寒対策にぴったりです。着脱は首周りとお腹周りのベルトを止めるだけなのでシンプル。服に手足を通すのが苦手な犬でも簡単に着脱できます。

 

食事管理

マルチーズは老犬になると代謝が落ち、太りやすくなるとされています。普段から好んで運動するマルチーズは少なく、老犬になり動かなくなることであっという間に肥満体型になる犬も多いでしょう。

 

犬の肥満は、さまざまな病気を引き起こす原因となります。愛犬にいつまでも健康に過ごしてもらうには、日々の食事管理が大切です。

 

マルチーズのフードは、10歳を過ぎた頃から、「高タンパク低カロリー」なシニア用に変えることをおすすめします。子犬用または成犬用のフードを与え続けると、摂取するカロリー量が多くなる可能性があるため、注意が必要です。

 

年を重ねてから愛犬の日々の食事量が減ってきている場合は、少量ずつを複数回に分けて与えたり、フードをふやかしてみたりとフードを食べやすいように工夫してみてください。

 

ここでは、老犬のマルチーズの食事におすすめのアイテムを2つ紹介します。

 

「ペティオ デリカテッセン 蒸しササミ 7歳からのやわらか健康ケア」

柔らかい歯ごたえの犬用のささみです。鶏ささみはタンパク質を豊富に含んでいますが、低カロリーなので、老犬にぴったりなおやつです。食が細い愛犬のフードのトッピングにも適しています。老犬にも安全に与えられるおやつを探している方におすすめです。

 

「プラッツ SPB ポップボウル Sサイズ」

食べる角度に合わせた傾斜が付いたフードボウルです。傾斜があることでフードが中心に集まり、食べやすくなっています。高さもあるため、シニア犬の体への負担を軽減できます。ステンレスボウルは取り外しできるので、お手入れも簡単です。

 

適度な運動

マルチーズは、活発に活動する犬種ではありません。散歩や遊びよりも飼い主さんのそばでゆったりくつろぐことを好む犬が多いでしょう。

 

しかし、愛犬が運動したがらないことを理由に、まったく運動しないと肥満になる可能性が高いです。とくに老犬のマルチーズは、若い頃よりも代謝が落ちており、肥満体型になりやすいでしょう。犬の肥満は、心臓病などの病気のリスクが高まるため、注意が必要です。

 

また、毎日の適度な運動は、足腰の筋肉が落ちないようにするのにも効果的です。老犬は、足腰の筋肉が落ちると、歩行が困難になり、寝たきりになる恐れがあります。マルチーズの場合、1日2回、10~20分ほどの散歩が推奨されています。

愛犬の筋力低下、寝たきりにならない予防法を動画でも解説しています。

 

【犬の飼い主さん必見】愛玩動物看護師が教える『犬のシニア期』に向けて必要なことは?

 

また、夏場や雨の日など散歩にいけないときには、室内遊びがおすすめです。こちらの記事では、おすすめの室内遊びを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

雨の日の愛犬との遊び方!おすすめの室内遊びをご紹介

 

床の滑り止め対策

マルチーズは、膝蓋骨脱臼になりやすい犬種です。滑りやすい床での転倒事故は、膝蓋骨脱臼発症の原因になる可能性があります。とくに老犬のマルチーズは、足腰の筋肉が弱くなってきているため、滑りやすい床には対策が必要です。

 

愛犬が生活するスペースに、フローリングや大理石などの滑りやすい床がある場合は、敷物を敷いたり、滑りにくい床材に変えたりなどの対策を行いましょう。

 

敷物を敷く方法は、あまりお金をかけず、賃貸でも取り入れやすい滑り止め対策です。しかし、滑り止めを行う床の範囲が広い場合は、敷物の購入費用や掃除の手間を考えると、滑りにくい床材に変える方法がおすすめです。住宅の環境に合わせて滑り止め対策を行いましょう。

 

こちらの記事では、愛犬が過ごしやすい部屋作りのポイントを紹介しています。滑り止め対策以外に愛犬にできることを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

老犬が快適に暮らせるお部屋作りのポイントとは?手順やおすすめアイテムもご紹介

 

ここからは、滑り止め対策におすすめの床材を紹介します。

 

「サンコー おくだけ吸着 撥水 タイルマット」

裏面に吸着加工が施されており、おくだけで固定されるタイルマットです。汚れた部分だけ外して洗えるのがポイント。撥水加工もされており、お手入れが簡単にできます。薄手の作りになっているため、つまずく心配がないマットです。

 

老犬のマルチーズが暮らしやすい環境を用意しましょう

マルチーズは10歳を過ぎると老犬に分類されます。

 

老犬のマルチーズは、若い頃と比べると筋力や体力が落ち、一日中寝て過ごしたり、動きがゆったりしていたりなどの変化がみられる可能性があります。

 

マルチーズが健康で長生きするためには、寒さ対策をしっかり行い、日頃の運動と食事に注意することが大切です。滑りやすい床がある場合は、膝蓋骨脱臼の予防のためにも滑り止め対策をしっかり行いましょう。

 

こちらの記事では、マルチーズの留守番について解説しています。マルチーズをよく留守番させている飼い主さんは、ぜひチェックしてみてください。

 

マルチーズは留守番できる?ポイントやおすすめグッズを紹介





アプリでもっと使いやすく!

ペットについての情報や
お得で便利な機能をお届けするスマートフォンアプリ!

ページの先頭に戻る