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猫にストーブやヒーターは危ない?危険を防ぐ対策や愛猫に適した寒さ対策のポイントを解説!

冬の寒さが厳しくなると、猫もストーブやヒーターで暖を取りたくなります。

しかし、猫にとってストーブやヒーターは危険なものでもあり、注意が必要です。

 

猫は温度変化に鈍感で、やけどや熱中症、一酸化炭素中毒などのリスクが高まります。

また、いたずら好きな猫はストーブを倒したり火事を起こしたりする可能性もあります。

 

この記事では、猫にストーブやヒーターが危険な理由、危険を防ぐ対策、猫に適した寒さ対策のポイントをお伝えします。

 

猫と一緒に安全で快適な冬を過ごすために、ぜひ参考にしてください。

猫にストーブやヒーターが危険な理由

猫は暖かい場所が大好きな動物として知られていますが、猫と暮らすおうちでストーブやヒーターを使う際には注意が必要です。

 

ここでは、猫にストーブやヒーターが危険な4つの理由をご紹介します。

近づきすぎてやけどする(低温やけど)

猫がストーブに近づきすぎてやけどをするケースは多く、特にひげやしっぽの先が焦げることが多いです。

 

猫は被毛で覆われているため、熱さに気づきにくいと言われています。

ストーブの前面や天板が高温になるタイプは特に危険です。

 

低温やけどとは、体温より少し高い熱源に長時間あたると起こるやけどのことで、赤みや水ぶくれ、皮膚の剥離などの症状が現れます。

 

やけどを防ぐには、ストーブからの距離を保つ・ガードを設置する・定期的に猫の様子を確認するなどの対策が必要です。

長時間当たりすぎて熱中・脱水症状になる

猫がヒーターに長時間当たり続けることで、熱中症のような状態になり、食欲不振に陥ることがあります。

 

猫は温度調節が苦手で熱がこもりやすいため、ストーブやヒーターの熱に長時間当たることは危険です。

また、水分摂取量が少ないと脱水症状になる恐れもあります。

 

熱中症や脱水症状になると、食欲不振や吐き気、呼吸困難などの症状が現れます。

 

これらを防ぐには、ストーブの温度や時間を調整する・水分補給を促す・加湿器や濡れタオルなどで湿度を調整するなどの対策が必要です。

不完全燃焼による一酸化炭素中毒になる

一酸化炭素中毒は人間だけでなく猫にも起こります。

 

石油ストーブやガスストーブなど燃焼系のストーブは、室内の酸素を使って熱を発する仕組みです。

そのため、長時間使用すると室内の酸素が減り、不完全燃焼が進んで一酸化炭素が発生する恐れがあります。

 

一酸化炭素は無味無臭で刺激性がないですが、多量に吸い込むと中毒になります。

一酸化炭素中毒になると、頭痛やめまい、意識障害などの症状を引き起こします。

 

一酸化炭素中毒を防ぐには、定期的に換気を行う・一酸化炭素警報器を設置するなどの対策が必要です。

 

また、猫の体調に変化が見られた場合は、猫を別の部屋に移すなどして、早めに動物病院を受診しましょう。

 

いたずらをして事故や火災の原因になる

猫がストーブの上に飛び乗って肉球をやけどしたり、ストーブを倒して火事になったりする事故が発生することもあります。

 

猫は好奇心旺盛な動物なので、ストーブにも興味を持つことがあります。

ストーブの上に飛び乗ったり、ガードの隙間から手を入れたり、火を獲物に見立てたりすることがあるかもしれません。

 

また、コードを噛んでしまったり、ストーブを倒してカーテンに引火させたりすることで、火事やけがに繋がる可能性があります。

 

いたずらを防ぐには、ストーブの周りに物を置かない・猫が近づけないように工夫する・目を離すときは電源を切るなどの対策が必要です。

ストーブやヒーターによる猫の体調不良

ストーブやヒーターによって、猫の体調にも悪影響が出ることがあります。

以下のような症状に注意して、愛猫の健康を守りましょう。

食欲不振

猫がストーブやヒーターに長時間当たり続けることで、熱中症のような状態になり、食欲不振に陥ることがあります。

 

食欲不振とは、猫が普段よりも食べる量が減ったり、全く食べなくなったりすることです。

食欲不振の症状には、食事量の減少や体重の減少、元気のなさ、毛並みの悪化などがあります。

 

食欲不振の原因は、ヒーターによって猫の体温が上がりすぎて、消化器官の働きが低下したり、食欲を抑えるホルモンが分泌されたりすることだと言われています。

また、ヒーターによって室内の空気が乾燥し、猫の喉が渇いたり、口の中が乾いたりすることも食欲不振の原因になります。

 

愛猫に食欲不振の兆候が見られたら、早めに動物病院を受診し獣医の診断を仰ぎましょう。

下痢

猫の下痢は、食事や水分の変化だけでなく、気温や湿度の変化によっても起こることがあります。

 

ストーブやヒーターの利用によって室内の空気が乾燥し、体内の水分を補おうと過剰に水分を摂取してしまった場合、下痢を起こすことがあります。

 

便の形や色の変化、便の回数や量の増加がないか愛猫の様子を観察し、便失禁や発熱などの症状が見られた場合には速やかに動物病院を受診しましょう。

 

下痢の原因は、ストーブやヒーターによる腸内環境の乱れや、腸の動きが活発になることだと考えられています。

 

また、ヒーターによって室内の空気が乾燥し、猫の粘膜が刺激されたり、細菌やウイルスが繁殖しやすくなったりすることも、下痢の原因になります。

免疫力の低下

猫の免疫力は、温度や湿度、食事や運動、ストレスなどの環境要因に大きく左右されると言われています。

 

冬場の冷え込む日は、愛猫を大切に思うが故に、室温を上げ過ぎてしまうことがあるかもしれません。

 

しかし、返って猫が持つ本来の免疫力を低下させてしまうこともあるため、室温の上げ過ぎには注意が必要です。

 

免疫力が低下すると、風邪や関節炎などの病気にかかりやすくなったり、傷の治りや毛並みが悪くなることにつながります。

 

免疫力の低下の原因は、ヒーターによって猫の体温が上がりすぎて、免疫細胞の働きが低下や炎症反応が起こることだと言われています。

 

また、ヒーターによって室内の空気が乾燥し、猫の粘膜が傷ついたり、細菌やウイルスが侵入しやすくなったりすることも、免疫力の低下の原因になります。

ストーブやヒーターの危険から猫を守る対策

ストーブやヒーターの危険から猫を守るためには、以下のような対策を行うことがおすすめです。

ストーブに防護柵やガードを設ける

ストーブの前面や天板が高温になるタイプは、猫が近づきすぎてやけどをしないように防護柵やガードを設置することが必要です。

 

防護柵やガードは、猫が手を入れたり飛び乗ったりできないように、隙間が小さくてしっかりしたものを選びましょう。

 

防護柵やガードは、ストーブの種類やサイズに合わせて選ぶことができ、ストーブの前に置くタイプや、ストーブの上にかぶせるタイプなどがあります。

 

猫に適したストーブガードについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事を参考にしてください。

 

参考:猫に適したストーブガードの選び方!愛猫のやけど防止におすすめのアイテムとは?

人間用ではなく猫用ヒーターに切り替える

猫用ヒーターとは、猫の体温に合わせて温度が設定された猫専用の暖房器具です。

猫に適した温度は人間とは異なるため、猫用ヒーターを使用するのがおすすめです。

 

猫用ヒーターの多くは、噛み癖の心配な猫でも安全なようにコードが保護されています。

また、人間用のヒーターに比べて猫がやけどをする心配が少なく、電気代も安く済みます。

 

猫に適したヒーターには、ペット用ホットカーペット・ホットマット・猫用こたつ・ベット用湯たんぽなどがあります。

 

猫用ヒーターについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事を参考にしてください。

 

参考:愛猫にぴったりの猫用ヒーターとは?選び方のポイントやおすすめアイテムをご紹介!

猫の様子をよく観察し飲み水を用意しておく

ストーブやヒーターを使うときは、猫の様子をこまめにチェックすることが大切です。

 

もし、愛猫が食欲不振や下痢などの体調不良を示したら、すぐに獣医に連絡するか、動物病院を受診しましょう。

 

猫が脱水症状にならないように、常に新鮮な飲み水を用意しておくことも大切です。

猫が水を飲みやすい場所や容器を選び、定期的に水分摂取できる環境を心がけましょう。

 

また、できれば猫が水を飲む量を把握することもしたいところです。

多頭飼いの場合は、それぞれの容器を分けるなどして、個別にチェックできるような工夫をしましょう。

猫に適した寒さ対策のポイント

猫にとって、寒さ対策はストーブやヒーターだけではありません。

猫が快適に過ごせる温度や湿度を知り、猫が寒がっているサインに気づいてあげることも大切です。

 

また、猫用につくられたアイテムを活用することで、猫の寒さ対策をより効果的に行うことも可能です。

猫に適した温度や湿度を知っておく

猫は温度調節が苦手で、人間と同じ温度では暑くて不快に感じることがあるため、猫に適した温度や湿度を知っておくことが大切です。

 

猫にとって快適な温度は25℃前後、快適な湿度は60%前後と言われています。

 

温度や湿度が低すぎると、猫は風邪や関節炎などの病気にかかりやすくなるため、過度に室温を上げ過ぎないように注意しましょう。

 

温度や湿度を調整するには、暖房器具や加湿器、除湿器などが有効です。

また、温度や湿度を測るために、温湿度計を使いましょう。

 

愛猫の様子を見ながら適切な温度や湿度を保つことで、愛猫の快適な暮らしを守ることにつながります。

猫が寒がっているサインに気づいてあげる

猫は寒さに強いと思われがちですが、実はそうではありません。

体温を保とうとして、体を丸めたり震えたりすることがあります。

 

寒さを感じているかどうかは、以下のようなサインでわかります。

 
  • 体を丸めて寝る
  • 体を震わせる
  • 鼻や耳が冷たくなる
  • 毛づくろいが少なくなる
 

これらのサインを見たら、体を温めてあげる必要があります。暖かい場所に移動させたり、毛布やベッド、暖房器具を用意したりしましょう。

 

しかし、人間と同じように急激に体を温めるのは危険です。

ヒートショックと呼ばれる、血圧が急変してショック症状を起こす危険があるので注意しましょう。

 

猫が寒がっているサインに気づいてあげることで、猫のストレスを軽減することにつながります。

猫用につくられたアイテムを活用する

猫用につくられたアイテムとは、猫の体温や体型に合わせて作られた、暖かくて快適なものです。

猫用ヒーター以外にも、ブランケットや猫用ベッド、湯たんぽなどがあります。

 
  • ブランケットや猫用ベッド:電気を使わないで猫の体温を保つアイテムです。ふわふわとした素材や暖かい色合いのものが猫に好まれます。
  • 湯たんぽ:お湯を入れて猫の寝床に置くアイテムです。電気代がかからず、程よい温かさが猫に快適です。
 

猫用につくられたアイテムを使うと、猫に適した温度で体を温めることができ、安全面も考えられているものが多いので安心です。

 

猫用につくられたアイテムを活用することで、猫の寒さ対策をより効果的に行えるでしょう。

猫が喜ぶアイテムを選んであげることで、猫との絆も深まるかもしれません。

ヒーターやストーブの危険から愛猫を守ろう

この記事では、ストーブやヒーターが猫にとって危険な理由と症状、危険を防ぐ対策や愛猫に適した寒さ対策のポイントを解説しました。

 

愛猫のためにも、ストーブやヒーターの使用には十分注意してください。

 

また、冬場の寒さから愛猫を守るには、猫が快適に過ごせる温度や湿度を知り、猫が寒がっているサインに気づいてあげることも大切です。

 

さらに、猫用につくられたアイテムを活用することで、猫の寒さ対策をより効果的に行うことも可能です。

 

寒い季節になっても、猫と一緒に暖かくて幸せな時間を過ごしましょう。





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