「ミニチュアピンシャーのニオイが気になる」
「部屋の中が犬臭い」
「愛犬のニオイを軽減したい」
ミニチュアピンシャーを飼育している方のなかには、ニオイが気になる方もいるのではないでしょうか。
ミニチュアピンシャーは体臭が少ない犬とされていますが、さまざまな原因でニオイがきつく感じることがあります。
そこで今回は、
- ミニチュアピンシャーのニオイの原因
- ニオイを軽減するために愛犬にできること
- 住まいのニオイ対策
など、「ミニチュアピンシャーのニオイが気になる方」に向けて解説します。
ミニチュアピンシャーはニオイがきつい犬種?
ミニチュアピンシャーは、比較的体臭が少ない犬種とされています。被毛も短く、日々のお手入れに手間がかからないのが特徴です。
しかし、肌が弱い犬が多いともいわれています。肌が弱い犬は、頻繁に掻いたり舐めたりするため、ニオイがきつく感じる可能性があります。
また、ミニチュアピンシャーはシングルコートなので、ダブルコートの犬よりも皮膚に汚れが付着しやすくなっています。皮膚に付着した汚れを放置すると、雑菌が繁殖し体臭の原因となります。
もともとの体臭は少ないミニチュアピンシャーですが、お手入れを怠ったり、皮膚や口、耳などの疾患がある場合は、ニオイが強くなると考えられるでしょう。
ミニチュアピンシャーのニオイの原因
ミニチュアピンシャーのニオイが気になるときには、以下のような4つの原因が考えられます。
- 体臭
- 口臭
- 排せつ物
- 肛門腺
ミニチュアピンシャーのニオイは、原因を知り正しい対処をすることで軽減できます。愛犬がにおうと感じた方は、まずはニオイの原因を確認しましょう。
体臭
ミニチュアピンシャーの体全体のニオイがきつく感じる場合、体臭が原因の可能性があります。
犬は、皮膚にあるアポクリン腺から皮膚を保護するために皮脂を分泌しています。このアポクリン腺は犬の全身にあり、分泌された皮脂が酸化することでニオイが発生します。
肌に付着してすぐの皮脂にはニオイはありません。しかし、そのまま放置すると酸化して雑菌が繁殖し、ニオイの原因となります。
ミニチュアピンシャーは被毛が短く、酸化した皮脂のニオイを感じやすいのが特徴です。比較的体臭の少ないミニチュアピンシャーでも、酸化した皮脂がたまると、ニオイが強くなると考えられるでしょう。
口臭
ミニチュアピンシャーの顔付近のニオイが気になるときには、歯周病による口臭が原因のケースが多いです。歯周病がニオイの原因の場合、口からは生臭いニオイがします。
歯周病とは、細菌が原因で歯肉や歯周組織に炎症が起きている状態です。犬の歯に付着した食べカスを放置すると、細菌が繁殖し歯垢や歯石ができます。歯垢や歯石には細菌が多く付着しているため、そこから歯周病を発症し、口臭の原因となります。
日本で飼育されている成犬の8割は、歯周病を発症しているとされています。そのため、ミニチュアピンシャーの口臭に悩んでいる方は少なくありません。
歯周病は放置すると、あごの骨を溶かしたり、ほかの臓器に悪影響を与えたりする可能性があります。早めに動物病院を受診して、治療することをおすすめします。
排せつ物
愛犬だけでなく部屋全体のニオイがきついと感じる場合には、犬の排せつ物が原因でしょう。
犬の排せつ物がにおうのは当たり前です。こまめな掃除や消臭剤の利用などで、ある程度ニオイは軽減できます。
ただし、排せつ物のニオイがあまりにもきついときには、何かしらの病気の可能性があります。犬の便は、消化不良を起こすとニオイがきつくなります。
また犬の尿がいつもよりにおうときには、膀胱炎を発症しているケースも少なくありません。いつもより排せつ物のニオイが気になるときには、獣医師への相談を推奨します。
肛門腺
肛門腺もミニチュアピンシャーのニオイの原因です。
肛門腺とは、犬のお尻付近から分泌されるニオイのきつい分泌液です。大型犬の場合、肛門腺は便とともに排出されます。しかし、多くの小型犬は自分で排出できないため、肛門腺がたまり、ニオイの原因となります。
愛犬が地面にお尻をこすりつけるような動作をするときには、肛門腺がたまっている可能性があります。月に1~2回を目安に、肛門腺絞りをすると、ニオイの軽減につながります。
ミニチュアピンシャーのニオイ対策
ここでは、ミニチュアピンシャーのニオイ対策を4つ紹介します。
- シャンプー
- ブラッシング・体拭き
- 耳掃除
- 歯磨き
ニオイ対策におすすめのグッズも紹介していますので、ミニチュアピンシャーのニオイが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
シャンプー
ミニチュアピンシャーの体臭を防ぐためには、定期的なシャンプーをして皮脂を落とすことが大切です。シャンプーは、月に1~2回を目安に行いましょう。
ミニチュアピンシャーは被毛が短いので、自宅でもシャンプーすることができます。ただし、洗い残しやすすぎ残しがあると、雑菌が繁殖する原因となるので注意が必要です。
ミニチュアピンシャーをシャンプーするときにおすすめのグッズを2つ紹介します。
中・短毛種用のシャンプーです。ツヤとハリのある軽い仕上がりが特徴。緑茶エキスやヤシ油由来成分など天然由来の成分配合で作られており、犬の肌にも優しいのが魅力です。さまざまなドッグサロンでも使用されている人気のシャンプーです。
「グラッド・ユー N’s drive スキンクリーニングオイル」
犬の皮脂成分を吸着除去するオイルです。皮脂が多く付着している箇所にオイルを馴染ませることで、皮脂汚れを落とすことができます。植物・食品由来の原料を厳選して使用しており、犬の肌にも優しいのがポイントです。皮脂汚れがひどい犬におすすめの商品です。
また、こちらの記事では、シャンプーのポイントを解説しています。自宅でシャンプーをする際には、ぜひチェックしてみてください。
➤お風呂嫌いな愛犬を自宅でシャンプーする方法!慣らす方法やコツを詳しく解説
ブラッシング・体拭き
ミニチュアピンシャーのニオイ対策には、定期的なブラッシングと体を拭くことが必要です。
ブラッシングは、週に1~2回の頻度で行うことをおすすめします。定期的にブラッシングをすることで、犬の皮膚の血行をよくして皮脂の過剰な分泌を防ぐことができます。また、ブラッシングは皮膚に付着した汚れやホコリも落とせるので、ニオイ予防に効果的です。
ブラッシング後に、ペット用のウェットシートやドライシャンプーなどで仕上げると、より体臭を予防できます。体を拭くときには、力を入れずに被毛に沿ってなでるようにするとよいでしょう。
ブラッシングや体拭きにおすすめのグッズを2つ紹介します。
柔らかな肌触りのシリコン製ブラシです。ブラシには3本の突起が付いており、抜け毛除去に適しています。ブラシは硬すぎず、適度に皮膚を刺激するのでマッサージ効果も期待できます。肌に負担が少ないブラシを探している方におすすめです。
洗い流す必要がないウォーターレスシャンプーです。泡で出てくるシャンプー剤を被毛や皮膚に馴染ませて、タオルで拭き取るだけで汚れを落とせます。皮膚に優しい植物成分配合。犬の顔やお尻周りにも使用できます。ニオイが気になるけれど、すぐにはシャンプーできないときにおすすめの商品です。
耳掃除
ミニチュアピンシャーは立ち耳なので、たれ耳の犬種よりも耳が汚れにくいのが特徴です。しかし、全く汚れないことはないので、月に1~2回程度の耳掃除は必要です。
耳掃除には、耳掃除用のイヤーローションとコットンを用意しましょう。汚れが気にならないようであれば、耳の表面をコットンで優しく拭き取る程度にします。
黒い耳垢が出てきたり耳のニオイがきつく感じたりする場合は、耳の奥を無理に掃除しようとせずに、一度獣医師に相談することをおすすめします。
動物病院でも使用されているイヤーローションです。清浄成分入りなので、耳の汚れをしっかり落とせます。耳道内の湿気を防ぐ成分や耳垢を軟化させる成分も入っているため、耳のニオイ対策にも効果的です。
歯磨き
ミニチュアピンシャーの口臭には、歯磨きが効果的です。歯磨きは毎食後にすることが推奨されています。しかし歯磨きが苦手な犬は多く、難しい場合は3日に1回を目安に行いましょう。
歯石がある場合は歯ブラシで取ることはできないので、動物病院で除去してもらう必要があります。
飼い主に口を触られるのが苦手な犬には、飲み水に混ぜるタイプの液体歯磨き粉をおすすめします。
ここでは、歯磨きをするときに便利なグッズを2つ紹介します。
「アース・ペット エブリデント 指サックde歯みがき プラス」
指サック型の歯磨きシートです。袋から取り出して指にはめるだけで簡単に使用できます。シートの表面には突起があり、歯の表面に密着し、歯垢を拭き取りやすい仕様になっています。手軽に歯磨きを始めたい方におすすめです。
飲み水に混ぜるタイプの液体歯磨き粉です。プラチナナノコロイドの力で、犬の歯の健康を維持します。犬が口にしても安全な天然成分から作られているのがポイント。毎日の飲み水に混ぜるだけなので、口周りを触られるのが苦手な犬におすすめです。
住まいのニオイ対策
愛犬だけでなく、部屋のニオイが気になるときには、部屋のニオイ対策もする必要があります。ここでは、住まいのニオイ対策を4つ紹介します。
- トイレを常にきれいに保つ
- 消臭剤を使用する
- 犬が使用している布製品の洗濯
- こまめに換気する
トイレを常にきれいに保つ
犬の排せつ物は、そのまま放置すると雑菌が繁殖し、ニオイの原因となります。そのため、犬が排せつした後は、すばやくきれいにすることが大切です。
ペットシーツは、犬が排せつをする度に交換することをおすすめします。またトイレトレーは、汚れたら消臭スプレーや除菌シートを使って拭き掃除をしましょう。週に1回程度、トイレトレーを丸洗いするとニオイの軽減につながります。
トイレ周辺の壁や床にも排せつ物が飛び散っていることがあります。周辺の壁や床の拭き掃除も忘れずに行いましょう。
ここでは、トイレを清潔に保つためのおすすめグッズを紹介します。
「ライオンペット シュシュット!おそうじ 泡スプレー 犬用」
排せつ物のニオイや汚れを落とせる泡タイプのそうじスプレーです。植物由来の洗浄成分配合で、犬が触れても安全です。トイレの掃除だけでなく、おしっこを失敗したときの掃除や、布製品の除菌にも使用できます。
「アース・ペット ジョイペット オシッコ汚れ専用 おそうじシート」
オシッコやウンチ汚れ専用のおそうじシートです。緑茶消臭成分配合で、犬の排せつ物のニオイを消臭します。掃除と同時に除菌・ウイルス除去できるのも魅力です。トイレの拭き掃除におすすめの商品です。
こちらの記事では、おすすめのスプレータイプの消臭剤を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
➤ペットに安全な消臭剤4選!安心できる成分でニオイを撃退しよう♪
消臭剤を使用する
部屋全体のニオイ対策をしたい方には、置き型消臭剤の使用をおすすめします。消臭剤は、犬が誤飲すると危険なので、愛犬にいたずらされない所に設置しましょう。
消臭剤を選ぶときには、「ペット用」と表示があるものを選ぶことが大切です。消臭剤によっては、化学物質を使用しているものもあり、犬にとっては香りが強すぎる可能性があります。香りが強い消臭剤は、嗅覚が鋭い犬にストレスを与えるため、注意しましょう。
ここでは、おすすめの置き型消臭剤を紹介します。
ケージに取り付けて使用する消臭剤です。二酸化塩素を空気中に発生させ、強力な酸化力によって消臭・除菌を行います。無香料なので、ニオイと消臭剤の香りが混ざることはありません。犬にイタズラされにくい消臭剤を探している方におすすめです。
犬が使用している布製品の洗濯
愛犬が普段使用しているベッドや服などの布製品には、犬の皮脂や汚れが付着しています。そのまま放置するとニオイの原因となるため、定期的に洗濯することが大切です。また、洗濯後にできるだけ早く乾かすと、雑菌の繁殖を予防できます。
犬の布製品を洗濯するときには、柔軟剤は使用しないようにしましょう。柔軟剤は香りが強く、犬にとっては不快に感じる可能性があります。柔軟剤を使用したい方は、無香料のものまたはペット用のものを選ぶとよいでしょう。
こまめに換気する
室内の空気を定期的に入れ換えることも、ニオイ対策の1つです。1日に1回は窓を開けて換気することをおすすめします。
空気がこもってしまうと、家の壁や床に犬のニオイが付着してしまいます。窓は1か所だけでなく複数箇所開けて、空気の流れを作るとよいでしょう。
ミニチュアピンシャーは定期的なお手入れでニオイを軽減できる!
ミニチュアピンシャーは、ほかの犬種と比較すると体臭が少ないとされています。しかし、定期的にシャンプーやブラッシング、歯磨きなどのお手入れをしないとニオイがきつくなることがあります。
ニオイを軽減させるには、犬のお手入れだけでなく、住まいのニオイ対策も必要です。犬のトイレを清潔に保ち、定期的な換気をすると、ニオイの軽減につながるでしょう。
こちらの記事では、家の中が犬臭くならないための住まいの工夫を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。