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突っ張り式のキャットタワーが倒れる原因とは?安全な設置方法を解説!

室内で暮らす猫にとって、キャットタワーは大切な居場所となります。猫は高いところを好む性質があるため、天井近くまでステップを配置できる突っ張り式のキャットタワーはおすすめです。1日に何度も上り下りをして、遊んだり昼寝をしたりして過ごすでしょう。

 

しかし、設置方法を間違えると、愛猫や飼い主さんの上に倒れてケガをする危険性があります。この記事では、突っ張り式のキャットタワーが倒れる原因と安全な設置方法をくわしく解説します。

突っ張り式のキャットタワーの特徴

キャットタワーには「突っ張り式」と「据え置き式」の2種類があります。据え置き式のキャットタワーは比較的低めなものが多く、子猫やシニア猫に向いています。

 

高い場所が大好きで活発に上下運動したい成猫には、突っ張り式のキャットタワーがおすすめです。天井近くまでステップを配置でき、スリムな構造ながら空間を広く効率的に使うことができます

 

床と天井でしっかりと固定することにより安定性が高くなります。ハンモックなどの付属品もバラエティ豊富なので、愛猫のお気に入りの遊び場や寝床となるでしょう。

 

ただし、毎日使っていると、次第にネジが緩んできます。愛猫や飼い主さんの上に倒れるとケガの恐れがありますし、家具や床を傷つける可能性もあるため、定期的なチェックが必要です。

突っ張り式のキャットタワーが倒れる原因

突っ張り式のキャットタワーが倒れてしまう原因はいくつかありますが、事前に知っておくと対策できます。愛猫の性格や体格を考慮して安全な製品を購入し、しっかりと固定できる場所に設置しましょう。

床が平らでない

突っ張り式キャットタワーを平らでない床(凸凹・斜め)に設置すると、倒れる危険性があります。設置するのはフローリングが最適です。畳は柔らかいので、重いキャットタワーを置くと凹むことがあります。畳に設置したい場合は、板を敷くと安定しやすいでしょう。

 

フローリングには、いくつかの種類があります。硬すぎる床材だと、高い位置から着地した時に猫の脚や腰に負担がかかりやすく、骨折や脱臼の可能性もゼロではありません。

 

猫との暮らしには、柔らかめの床材がおすすめです。硬い場合にはカーペットやマットを平らに敷き、キャットタワーが斜めに傾かないように気をつけましょう。

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天井の素材が弱い

突っ張り式キャットタワーを弱い素材の天井に設置すると、凹んだり割れたりする可能性があります。手で触れてみて、天井の強度を確かめましょう。もっとも良いのは天井ではなく梁や桁に突っ張ることです。強く突っ張ると、倒れる危険性が低くなります。

 

また、突っ張り式のキャットタワーをクロスが貼ってある部分に設置すると、繰り返されるジャンプの衝撃で破れることがあります。賃貸の場合には、画鋲や虫ピンくらいは問題にされなくても、石膏ボードに穴を開けてしまっては高額な修理費用を請求される可能性が考えられます。できるだけ天井を傷つけないように注意しましょう。

猫がとても活発である

猫がキャットタワーを毎日使用することにより、パーツが緩みやすくなります。最悪の場合、床や天井との間に隙間が生じてキャットタワーが倒れる可能性があるため注意が必要です。

 

おとなしい猫の場合は、ゆっくり飛び乗ったり着地したりするためキャットタワーへの衝撃は大きくありません。しかし、活発な猫の場合には、助走をつけてジャンプしたり強く蹴って着地したりします。使用による衝撃が大きいとパーツが緩みやすいです

 

愛猫がとても活発な性格だったり、複数の猫同士で追いかけっこしたりするご家庭では、毎日の簡単なチェックと2週間に1度のしっかりしたチェックを行いましょう。

猫の体格が大きい

猫の標準体重は品種や性別などによって異なりますが、一般的な成猫は3〜5キロです。体格が大きい猫(5キロ以上)がキャットタワーを使い続けるとパーツが緩みやすくなるので注意しましょう。

 

「世界一大きい家猫」としてギネスに認定された大型猫の代表格メインクーンの標準体重は6キロです。また、ロシア出身のサイベリアンは10キロを超えることもあります。

 

キャットタワーの耐荷重は6キロから15キロほどと幅があります。大型猫の場合は、耐荷重が10キロ以上のものを選ぶと安心でしょう

キャットタワーが劣化している

キャットタワーを数年間使用するとだんだん劣化してきます。壊れそうな箇所がないかを定期的にチェックして、心配なパーツがある場合には補強したり買い替えたりしましょう。パーツの交換ができるキャットタワーだと、全部を買い替える必要がなく便利です。

 

愛猫の年齢が上がると、活動量や運動能力が低下していきます。シニア猫の場合は、高さのある突っ張り式のキャットタワーではなく、据え置き式の低めのタイプに買い替えると安全に使いやすいでしょう。

 

また、安いキャットタワーを壊れるたびに頻繁に買い替えるよりも、比較的高価なものを長く使う方が経済的にも環境的にもおすすめです。

突っ張り式キャットタワーを安全に設置する方法

突っ張り式のキャットタワーが倒れる原因を理解した上で、今回ご紹介する安全対策を実践してみましょう。愛猫だけでなく飼い主さんが安心して過ごすためには、キャットタワーに対する事前の対策と日々のチェックが重要です。

滑り止めシートを挟む

床・天井とキャットタワーの設置部分に滑り止めシートを挟むとズレにくくなります。もともとキャットタワーに滑り止めシートが付属していない場合、市販の滑り止めのシートを挟むと安定性が増します。活発な成猫が激しくジャンプをしても、簡単にはぐらつきません。

 

おすすめなのは、家具などの地震対策に使われる転倒防止ジェルマットです。大きな地震に備えて、テレビの下に貼っているご家庭も多いのではないでしょうか?

 

ただし、ポールやステップの劣化には無関係なので、定期的なチェックは欠かせません。愛猫がキャットタワーを使っている様子を観察し、きしみ音や揺れがないかを確認しましょう。

天井との接地面に板を挟む

キャットタワーが天井と接する面に板を挟むことで圧力が分散されます。1点に圧力が集中すると、天井に穴が開いたり凹んだりすることがあるので注意が必要です。特に木材や石膏ボードの天井は強度が弱いので、梁や鉄骨が入っている部分に突っ張るのが安心です。

 

突っ張り式のキャットタワーは賃貸でも使用できますが、天井の素材や構造を確認してから設置しましょう。万が一、天井を傷つけてしまうと、退去時に予定よりも多めに修繕費を請求される可能性があります。必ず使い初めから板を挟むようにするか、据え置き式のキャットタワーを導入しましょう。

耐荷重を確認する

キャットタワーを購入する時は、愛猫の体重や頭数を考慮して耐荷重に余裕をもたせることが重要です。デザインや価格も大切ですが、最優先に考えるべきなのは「安全性」です。商品説明をよく読んで、耐荷重を必ずチェックしましょう。

 

小柄でおとなしい性格の猫1匹の場合と元気な大柄の猫が複数の場合では、当然求められる耐荷重は異なります。多頭飼いのご家庭では、1つのハンモックやステップに複数の猫が集まる状況もあるので、慎重に選びましょう。

 

猫を新しく迎え入れる時には、これまでのキャットタワーを使い続けても大丈夫なのかを検討し、耐荷重が心配な場合は新しく買い替えることも必要です。

垂直に立っているか確認する

当然のことですが、キャットタワーが床・天井に対して垂直に設置できていないと倒れやすくなります。使用を続けるうちに徐々に斜めに傾くことがあるので、毎日目視でチェックしましょう。

 

キャットタワーのポールがゆがんでいる場合には、部品の交換や新調を検討してください。天井との隙間ができると危険です。床や天井が平らでないことが原因で垂直に設置できない場合には、設置場所を変更したり、板を挟んで対応しましょう。

 

また、1か所に複数の猫が集まることにより、キャットタワーへの負荷が大きくなると傾きやすくなります。お気に入りのポイントをいくつか用意して、分散して過ごしてもらう工夫も必要です。

パーツやネジの緩みを確認する

突っ張り式のキャットタワーは、床と天井にしっかりと固定されることで安定しています。床との接触だけで立つ据え置き式と比べて安定していられるのは、緩みがない場合に限ります。つまり、パーツやネジが緩むと、グラグラしたり倒れたりする可能性があるということです。

 

しっかりと固定したつもりでも、毎日ジャンプや爪とぎの衝撃を受け続けるとネジが緩んできます。また、お気に入りの寝床としてハンモックを長時間使うことで接続部分の劣化が早くなります。できれば毎日、キャットタワーの状態をチェックしましょう。

寝室ではなくリビングに設置する

しっかりと固定し定期的にチェックをすれば、突っ張り式のキャットタワーは安全に使用できます。しかし、日本は地震が多い国なので、寝室には大きな家具を置かない方が賢明です。キャットタワーは猫の寝床に最適ですが、飼い主さんが寝ている時に倒れると非常に危険です。

 

また、猫には薄明薄暮性という性質があり、普段はおとなしい猫でも朝方に活発になることがあります。キャットタワーからベッドに飛び下りると、飼い主さんがケガをするかもしれません。キャットタワーは飼い主さんの目や手が届きやすいリビングに設置するのがおすすめです。

倒れにくい突っ張り式のキャットタワーの選び方

倒れにくい突っ張り式のキャットタワーを選ぶには、「安定性の高さ」を重視しましょう。ご家庭の猫の性格・体格・頭数を考慮して、製品のポールの本数や耐荷重をチェックしてください。口コミを読んで、実際のユーザーの感想を参考にして選ぶのもおすすめです。

ポールが2本以上のタイプを選ぶ

突っ張り式のキャットタワーは、背が高くスリムな構造をしています。場所をとらないのがメリットですが、ポール1本のタイプは活発な大柄の猫には向きません。ポールの数が増えるほど安定しますので、1本よりも複数のポールで支えるタイプがおすすめです。

 

また、ポールの太さも安定性に関係します。細いタイプよりも直径が10センチ以上のものを選ぶと安心です。商品説明をよく読んで、安全なキャットタワーを選びましょう。突っ張り式のキャットタワーは壁際に設置することが多いので、大きめのデザインでも飼い主さんの生活の邪魔にはなりにくいでしょう。

耐荷重の大きなタイプを選ぶ

突っ張り式のキャットタワーの耐荷重には幅があります。耐荷重が小さいと倒れやすいので、10キロ以上のものが安心です。多頭飼いの場合は同じ場所に複数の猫が乗る状況も考慮して、できるだけ余裕をもって計算しましょう。

 

自由にパーツを配置できるキャットタワーであれば、ハンモックはあまり高い位置につけないことをおすすめします。重心が高くなるとポールに負荷がかかりますし、寝ている愛猫に対して飼い主さんの手や目が届きにくくなるためです。

 

キャットタワー自体の耐荷重の他に、個別のハンモックやステップの耐荷重まで記載されている製品を選ぶと、大柄の猫を飼っている場合には特に安心ですね。

ネジで天井に固定できるタイプを選ぶ

賃貸物件での暮らしには不向きですが、ネジで天井にがっちり固定できるキャットタワーを選ぶと非常に安定します。持ち家でも天井に穴を開けたくないという方もいらっしゃると思いますが、可能であれば、ネジで固定すると最も安全です

 

ネジで天井に固定できるキャットタワーであっても、定期的なチェックは欠かせません。ハンモックなどのパーツやポールの劣化がないかを確認してください。また、天井のヒビや凹みがないこともしっかり確認して、安全第一でキャットライフを過ごしましょう。

 

ネジで固定する突っ張り式のキャットタワーは、天井の素材が硬すぎても使用できません。購入する前に、設置予定の部屋の天井や梁を調べましょう。

口コミ・レビューを参考にして選ぶ

ネットショッピングをする際には、商品の口コミを必ず見るという方も多いでしょう。キャットタワーを購入する時は、ご家庭の猫と同じような体型や頭数に関する感想を参考にするのがおすすめです。

 

小柄で落ち着いた性格の猫はキャットタワーに激しく飛びつくことが少ないので、多頭飼いで追いかけっこをするご家庭の口コミは参考になりにくいです。また、大柄で活発な性格の猫の場合は、同じようなタイプの口コミを探すと商品選びで失敗しにくくなります。

 

口コミは主観的なものなので100%鵜呑みにする必要はありませんが、具体的な使用状況などが盛り込まれた感想は役に立つでしょう。

【まとめ】突っ張り式のキャットタワーはしっかり固定すれば安全!

「突っ張り式のキャットタワーは倒れやすい」という口コミを見たことがあるかもしれません。しかし、しっかりと固定すれば、安全・快適に使用できます。スペースを有効に活用できる突っ張り式のキャットタワーは、高所が大好きな室内飼いの猫にとって大切な居場所となります。


愛猫の性格・体型・頭数を考慮した上でキャットタワーを選び、平らで硬い天井や床に設置しましょう。定期的な安全確認が欠かせませんので、飼い主さんの目や手が届きやすいリビングに置くのがおすすめです。



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