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猫は、とても賢く器用な動物です。飼い主さんの行動をよく観察しており、ドアの開け方もすぐに理解してしまいます。

 

猫が自分でドアを開ける様子はユーモラスですが、爪跡をつけられたり、ドアノブでガチャガチャと大きな音を立てられたりして困っていませんか?

 

この記事では、猫がドアを開けるのを防止する方法10選をご紹介します。簡単な対策で、危ない場所や邪魔されたくないタイミングでの侵入を防ぐことができます。

猫にドアを開けさせないための対策10選

猫は、学習を通して行動を変えることができます。ドアが開けられないことを経験すれば、次第にドアを開けようとしなくなるでしょう。

 

赤ちゃんの安全対策もできるドアノブストッパーやスライドロックを設置したり、ペットゲートやいたずら防止スプレーなどの猫用グッズを活用したりするのがおすすめです。

ドアノブストッパーを設置する

ドアノブストッパーを設置すると、猫がドアノブを回せないようになります。すぐに設置できて、飼い主さんがドアを開けたい時には簡単に解除が可能です。

 

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

 

粘着テープでドアノブの下に貼りつけるタイプのドアハンドルロックは、さまざまな場所で利用できます。ドアノブだけでなく、収納家具の扉にも使えて便利です。

 

ドアにテープをつけたくない方には、OPPOノブロックをおすすめします。1つで「ドアノブ操作を防ぐ・ドアの隙間を設ける」という2役をこなすことが可能です。

 

ドアノブストッパーは、ドアに傷をつけず簡単に設置できるというメリットがあります。しかし、丸型回転ノブには対応しないというデメリットもあります。

 

その場合は、以下に紹介する他の方法をご活用ください。

スライドロックを設置する

スライドロックを引き戸に設置すると、ドアが固定されて開かないようになります。これは、簡単につけはずしが可能です。

 

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

 

シリコン製で柔らかいOPPOスライドロックは裏面に滑り止めがあり、隙間にしっかりと挟まります。ピンク・オレンジ・アクア・ブラック・ホワイトの5種類のカラーから選べるのでインテリアに合わせやすいですね。

 

目立たないタイプがお好みの方には、こちらのスライドロックをおすすめします。透明なので、ドアに挟んでいても気になりません。

 

スライドロックは、引き戸を傷つけずに簡単に設置できるというメリットがあります。また、開き戸の下に設置すれば、ドアストッパーにもなります。

 

デメリットは、うまく挟まないと落ちてしまう可能性がある点です。猫の手が届かない高い所に設置しましょう。

ペットゲートを設置する

ペットゲートを設置すると、猫がドアに近づかないようにできます。犬用は柵が低く、猫は簡単に飛び越えてしまいますので、猫用のペットゲートを設置しましょう。

 

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

 

猫の脱走防止専門店「ねこ工房」のにゃんがーどは、オーダーメイドのペットゲートです。耐久性が高いヒノキやヒバを使用し、安全性を最大限まで高めた設計なので、約8万円の高価格帯となっています。

 

アフターサービスが充実しデザイン性も高いため、価格以上の価値を感じられるでしょう。また、万が一、愛猫が通り抜けてしまった場合には全額返金してもらえるので安心です。

 

よりリーズナブルなペットゲートが欲しい方には、のぼれんにゃんがおすすめです。ダブルロックかつバリアフリー設計で、人だけが通りやすくなっています。

 

これらの商品は突っ張り式なので壁・柱・床を傷つけることがなく、賃貸でも簡単に設置できるというメリットがあります。デメリットは、大きいので目立ちやすく、他の対策に比べてコストがかかる点です。

 

▼愛猫用の脱走・侵入を防ぐ柵についてはこちらの記事もチェック♪

簡易補助錠を設置する

簡易補助錠を設置すると、猫がドアを開けられなくなります。選ぶ時は、引き戸と開き戸のどちらに対応しているかを確認しましょう。

 

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

 

シンプルなデザインの引き戸・開き戸兼用ガードロックは、ドライバー1本で簡単に設置できます。金属製扉と木製扉のどちらにも設置可能です。

 

内開き扉用ガードロックは、丸型回転ノブとL字ノブのどちらにも設置できます。工具不要で簡単に取り付けたりはずしたりできるので、DIYが苦手な方にもおすすめです。

 

簡易補助錠は、施錠と開錠がスムーズにできるというメリットがあります。デメリットは、対応するドアが限定されるため、自宅のドアに対応しない簡易補助錠を間違えて購入すると使えない点です。

突っ張り棒を設置する

スライドドアは、猫が隙間に手や顔を突っ込んで開けがちです。しかし、突っ張り棒を斜めに設置すると、猫はスライドドアを開けられなくなります。

 

突っ張り棒は、ホームセンターやネットショップで購入できます。長さや強度によりますが、3,000円以下のものが多いです。

 

スライドドアに突っ張り棒を設置するメリットは、コストがあまりかからない点です。デメリットとしては、スライドドアを開け閉めするたびに設置するのが面倒な点が挙げられます。

ドアレバーの向きを変える

レバー式のドアノブの向きを変えると、猫がドアを開けられなくなります。猫はドアノブに飛びついて開き戸を開けるので、ドアレバーを逆向きに取り付けることで困った行動を防止できます。

 

レバー式のドアノブの向きを変える方法は、以下の通りです。

  1. プラスのドライバーでドアノブの根元のビスをはずす
  2. 室内側のドアノブを手前に引いてはずす
  3. 室外側のドアノブも同様にしてはずす
  4. ドアノブを90度回転させ、レバーが上向きになるように取り付ける
  5. ドアノブのビスを取り付けて完了する
 

ドアレバーの向きを変えるメリットは、日常的な施錠が必要ないことです。デメリットは、ドライバーを使ってドアノブの向きを変える作業の手間が挙げられます。

カギ付きのドアノブに交換する

ドアノブをカギ付にして猫がドアを開けられないようにするという方法もあります。トイレなどに使用されている非常時開錠装置付きのドアノブに交換すれば、外側からでもコインなどを使って開け閉めができます。

 

カギ付のドアノブに交換するメリットは、ドアの内外どちらからでも施錠・開錠ができる点です。デメリットは、ドアに穴を開ける必要性があり、ドアノブの交換に手間がかかる点です。

キャットドアを設置する

キャットドア(猫専用の小さなドア)を設置すると、猫はわざわざドアを開ける必要がなくなります。家の中をパトロールしたり快適な場所へ移動したりできるので、ストレスがたまりにくくなるでしょう。

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

キャットドアの出っ張りが気になる方には薄型キャットドアがおすすめです。「出入り自由・出るのみ・入るのみ・出入り禁止」の4つが設定でき、時間帯やシチュエーションに合わせて出入りのコントロールができます。

ラージキャットドアは、延長通路を組み合わせることで厚い壁に設置することも可能です。ドアではなく壁にキャットドアを設置した場合にも、猫はドアを開けなくなります。

キャットドアのメリットは、猫がドアに興味を示さなくなる点です。デメリットは、ドアに大きな穴を開ける必要性があり、取り付けの手間がかかる点です。

いたずら防止スプレーを使用する

猫が嫌うニオイをつけると、猫はドアに近づかなくなります。ただし、ストレスを感じる可能性があるので、開けてほしくないドアのみに噴霧しましょう。

 

ここでは、おすすめの商品を2つご紹介します。

 

ヒッカキノンは、猫が嫌いな「柑橘・木酢・山葵」の3種類の成分で効果を高めています。最初に本品を嗅がせることで、早くしつけることが可能です。

 

しっかり強めの忌避成分を使用したい場合にはキャットアウェイをおすすめします。飼い主さんも感じられるほどのニオイなので、換気しながら噴霧してください。

 

いたずら防止スプレーのメリットは、ドアに近づかない習慣が1度できてしまえば、何もしなくてもドアを開けなくなる点です。デメリットとしては、しつけが定着するまで1日に何度かスプレーする必要がある点と、猫によって効果にバラツキがある点が挙げられます。

ドアの前に物を置く

ドアの前に大きくて重いものを置くと、猫はドアを開けられなくなります。障害物があることで猫はドアに近づけなくなり、ドアへの関心がなくなるでしょう。

 

ドアの前に物を置くという対策には、特別にグッズを購入するコストや手間がかからないというメリットがあります。しかし、ドアの前に大きな物があると散らかって見えたり、いちいちドアを開ける際に物を移動させるのが面倒だったりというデメリットがあります。

猫にドアを開けさせない方が良い理由

猫は飼い主さんがドアを開ける様子を見て、自分でもドアを開けることがあります。しかし、快適性と安全性の2つの観点から、猫にはドアを開けさせない方が良いでしょう。

空調が効かなくなるから

猫は開けたドアを閉めないので、せっかくエアコンで暖めた空気や冷やした空気が逃げてしまいます。電気代の高騰が家計を圧迫している昨今ですので、ドアの隙間は少しでもなくしたいですね。

しかし、愛猫にとっての快適な温度が飼い主さんと違うこともあります。寒すぎたり暑すぎたりすると、猫はドアを開けて違う部屋へ移動したがるでしょう。

ドアを締め切られると、猫はストレスを感じたり体調を崩したりします。キャットドアや猫ちぐらなどを設置して、自分で温度調節ができるように配慮してあげましょう。

外に脱走する可能性があるから

発情期や好奇心旺盛な猫は、ドアや窓から脱走することがあります。外に出ると交通事故や迷子の可能性があり、非常に危険です。

 

開き戸の玄関は重いため、猫が開けることは難しいでしょう。しかし、引き戸の玄関の場合、少しの隙間があれば、猫は自分で開けることができます。

 

また、飼い主さんが玄関を開けた際に、リビングなどのドアを自分で開けた愛猫が外に飛び出していくこともあります。廊下にペットゲートを設置しておくと安心です。

入ってほしくない場所があるから

愛猫の立ち入り禁止の部屋はありますか? アレルギー対策として寝室に入れなかったり、包丁やコンロなど危険な物があるキッチンには入れなかったりしている方も多いでしょう。

 

しかし、猫がドアを開けることができると、自由にどこへでも侵入してしまいます。特にお留守番中には、ケガやいたずらに注意が必要です。

 

また、普段は自由にさせていても、オンラインミーティング中だけは入ってほしくない部屋もあるでしょう。うろうろされて困る時間帯には、愛猫をケージに入れておくのもおすすめです。

爪でドアに傷がつくから

猫は爪が鋭いので、ドアを開けようとする際に傷をつけてしまうことがあります。引き戸の場合は手を引っかけてグイグイと隙間を広げるので、爪跡がつきやすいです。

 

また、開き戸の場合はジャンプしてドアノブに手を引っかけるので、ドアの表面に傷がつくことがあります。特に、すぐにドアが開かない時には爪で引っかきやすいでしょう。

 

ドアを通るついでに爪とぎをする猫もいますので、こまめに爪切りをして爪先を丸めておくのも大切です。

ドアを開けようとする音がうるさいから

猫は粘り強い動物です。狩猟動物なので、すぐに諦めては生きていけないからです。

 

また、プライドが高く、自分が勝てると思った相手にはとことん勝負を挑みます。そのため、開けると決めたドアには、しつこくトライします。

 

懸命に自分でドアを開けようとする姿は微笑ましいですが、深夜や早朝にガチャガチャと大きな音を立てられるのは困りますね。

 

猫は家の中をパトロールするので、キャットドアを設置したり、ドアストッパーを使用して猫が通れるだけのスペースを開けておくのがおすすめです。

 

【まとめ】対策をして猫がドアを開けるのを防止しよう!

猫はとても賢い動物です。力が強く器用な成猫は、自分でドアを開けることができます。

 

毎日、飼い主さんの様子を見て学んでいます。欲しいものや快適な場所を求めて、様々なタイプのドアを開けてしまうでしょう。

 

しかし、家の中には入られると困る場所もありますね。しっかり対策をして、猫にドアを開けられないようにしましょう。


猫によっては攻略してしまうかもしれませんが、ご紹介した方法を組み合わせて対策してみてください。猫との暮らしは、飼い主さんと愛猫の知恵比べですね。



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