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家具の嚙み癖をなんとかしたい!犬が家具を噛む理由や対策を解説

愛犬が部屋のなかで家具を噛んでしまい困っているという飼い主さんは多いのではないでしょうか。特に子犬の時期は、何でも噛んでしまい、お気に入りの家具やスリッパなどの布製品が犠牲になってしまったという方もいるでしょう。

 

犬が家具を噛む行為には、さまざまな理由があります。本記事では、

・犬が家具を噛む理由

・家具を噛むのをやめさせる方法

など、愛犬の家具の噛み癖を直したい飼い主さんに向けて紹介します。
 

愛犬が家具を噛む理由

愛犬が家具を噛むのには、さまざまな理由があります。ここでは、家具を噛む理由を4つ紹介します。
 

歯の生え変わり

子犬が家具を噛む理由の多くは、歯の生え変わりが関係しています。子犬は、生後4~6カ月頃になると、乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。そして、1歳になる頃にはすべて永久歯になります。

 

歯の生え変わりの時期は、歯がムズムズとして口の中に違和感を感じ、硬いものを噛みたがります。硬い木でできた机や椅子の足は、子犬にとっては噛みやすく、良いおもちゃになってしまうでしょう。また、家具を噛む行為がエスカレートすると、人の手や足を噛んでくることもあるため、注意が必要です。

 

好奇心

犬は見知らぬものを見つけると、それがどんなものなのか噛んで確認することがあります。特に子犬の時期は、何にでも興味を示し、口に入れて良いものかどうかの判断ができず、さまざまなものを口に入れます。犬が誤飲すると困るものは、子犬の近くには置かないようにしましょう。たまたま目に入ったソファの足やクッションなどを噛んでみたら、噛み心地がよくそのままおもちゃになる可能性もあります。

 

「噛む」という行為は、犬にとって本能的な行動の1つです。子犬の頃は本能的な行動が多く見られます。犬によっては、大人になってから本能に目覚め、家具を噛む行為を行う犬もいるようです。

 

ストレス

犬はストレスが溜まると、ストレス発散に、ものを噛んで壊す「破壊行動」を行うことがあります。いつもより散歩の時間が短い日が続いたり、爪切りやシャンプーなど愛犬が嫌がることをしたりしたときによくみられる行動です。

 

ストレスによる家具の破壊は、前触れなく起こることがほとんどです。なかには、体の不調を感じ、それがストレスとなって家具を噛むこともあります。家具を噛んでいること以外に、いつもと違う様子はないかよく注意して様子をみてあげましょう。

 

暇つぶし

成犬が家具をかじって破壊しているときは、暇つぶしで破壊行動を行っている場合がほとんどです。飼い主が構ってくれないときや、遊びたくても遊べないときに、遊びの代わりに家具を噛むことがあります。暇つぶしでかじっているときは、硬い材質の家具だけでなく、スリッパやクッションなどの布製品も噛んで壊す可能性があります。

 

また暇になったときに、飼い主に構ってほしくてわざと家具を噛むこともあります。構ってほしいアピールをしている犬に、声をかけることは逆効果になるので見極めが重要です。

 

いたずらが多い犬の特徴

犬は、1匹1匹生まれ持った性格が大きく異なります。そのため、子犬の頃からまったく家具を噛むなどのいたずらをしない犬もいれば、毎日のように何かしらのいたずらをしている犬もいるでしょう。

 

ここでは、家具を噛むといったようないたずらの多い犬の特徴を紹介します。

 

活発な性格

活発で明るい性格の犬は、さまざまなことに興味を示し、積極的に行動することが多いです。積極的に行動するため、家具や柱を噛んでみたいと思ったら、すぐに行動に移します。また、他にもペットシーツをビリビリに破いたり、入ってはいけない部屋に入ったりなど、さまざまないたずらをするでしょう。

 

活発な性格の犬は、運動量も多い犬が多いので、散歩などの時間が足りない場合、ストレスや暇つぶしで家具を噛むことがあります。普通の犬よりも運動量が必要になる犬種は、ボーダーコリーやビーグル、ジャックラッセルテリアなどが挙げられます。

 

寂しがり屋

犬は、飼い主がいないことをストレスに感じ、家具を噛むことがあります。長時間の留守番の最中に、家具などを噛んでボロボロにしてしまったという犬はよくいます。飼い主がいない不安や不満を、破壊行動をすることで自分を落ち着けようとしています。寂しがり屋な性格は、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、ゴールデンレトリバーなどの犬種によくみられるようです。

 

寂しがり屋がひどくなると、「分離不安症」などの心の病気になる可能性もあります。なるべく愛犬と一緒にいる時間を多く作ることが大切です。

 

本能的な行動が多い

犬にとって硬いものを噛むというのは、本能的な行動の1つです。本能的な行動が多い犬は、嗅覚や視覚などが刺激されやすく、「噛んでみたい」という誘惑に負けてしまうことがあります。そのため本能が強い犬は、家具などを噛みやすいと言えるでしょう。

 

犬の本能的な行動が多い犬種は、柴犬、ビーグル、コーギー、オーストラリアン・シェパードなどです。狩猟犬や牧羊犬として働いていた歴史のある犬種に多いのが特徴です。本能が強い犬には、本能を刺激するようなおもちゃを用意することをおすすめします。

 

家具を噛むのをやめさせるには?

犬は本能的に「噛む」という行為を楽しむ生き物なので、家具を噛むことに注意しても、繰り返してしまう場合があります。家具へのいたずらをやめさせるためには、愛犬に合った対策を考えることが必要です。

ここでは、家具を噛むのをやめさせる方法を7つ紹介します。さまざまな方法を試してみて、ぜひ愛犬に合う方法を見つけてみてください。
 

犬の手の届くところに置かない

一番シンプルで簡単な方法は、犬の届かない場所に家具を移動させることです。特に歯の生え変わり時期の子犬は、本能的に噛んでいることが多いため、噛めないようにする方法が向いています。
 

小型の家具であれば、犬が近づけない場所に置きましょう。動かせないような大型家具の場合、囲いを付けたり、緩衝材を巻きつけたりなどの対策が有効です。囲いや緩衝材の素材は、犬が口に入れても問題ない木材やダンボールなどを選びましょう。
 

しつけ用のスプレーを使用する

家具を噛む犬の対策のために、しつけ用のスプレーが販売されています。しつけ用のスプレーは、犬が嫌がるにおいや味がするので、噛み癖を直すのに向いています
 

さまざまな種類のものが販売されていますが、スプレーを選ぶときには、天然成分でできているか確認することが重要です。しつけ用のスプレーは、犬に噛んでほしくないところに吹きかけるので、犬が噛んだり舐めたりする可能性があります。犬が口に入れても安心な商品を選びましょう。
 

ただし、犬によっては、しつけ用のスプレーが全く効果がないことがあります。スプレーをすることで、余計に噛む頻度が多くなる場合は、他の方法を考えましょう。

「ビターアップルスプレー」

りんごの皮から抽出した天然の苦味成分からできています。天然成分100%なので、犬が口に入れても安心です。家具の噛み癖だけでなく、人の手への噛み癖にも使用できます。
 

かじってもいいおもちゃを与える

噛み応えのあるおもちゃを与え、犬の本能を満たしてあげることも噛み癖対策の1つです。特に歯が生え変わりの時期を迎えた子犬や、本能的な行動が多い犬に向いています。
 

また、おもちゃで遊んでいるときは、よく褒めることがポイントです。おもちゃで遊んでいる愛犬を褒めると、「これを噛んでいると良いことがある」と学習し、家具などを噛む頻度が減ります。
 

「ウッディータフスティック スモール」

天然木を使用して作られた犬の噛むおもちゃです。木の良い香りと嚙み応えの良さで、犬のストレスを発散させることができます。噛んでもささくれになりにくく、愛犬にも安心して使用できます。
 

しっかり運動をしてストレス発散させる

犬は体力が有り余っているときに、家具などを噛んで暇つぶしをすることがあります。また、ストレスが溜まると、硬いものを噛んでストレス発散しようとします。特に子犬の時期は、元気いっぱいで頻繁に遊びたいと要求します。子犬の要求を無視すると部屋の中でのいたずらがエスカレートするため、できるだけ要求を叶えてあげましょう。
 

家の中での遊びだけでなく、散歩やドッグランなどの運動を毎日行うことも大切です。どんな犬種でも1日30分ほどは、運動できる時間を作ってあげましょう

噛んでいるところを見つけたらすぐに注意する

犬が家具を噛んでいるところを見つけたら、すぐにいけないことだと注意することが重要です。犬のしつけを行うには、現行犯で注意する必要があります。家具が噛まれているのを後から発見して、愛犬に注意しても意味がありません。

愛犬に注意するときは、決して体罰などは行わず、少し低めの声で叱ると効果的です。また注意の仕方にもポイントがあり、長時間説教するのではなく、いたずらを見つけたらすぐに「だめ」や「こら」など短い単語で叱りましょう。

飼い主がいないときはケージにいれる

犬は、飼い主が不在のときや見ていないときに、家具などを噛むことが多いです。そのため、長時間の留守番など飼い主が不在になるときは、愛犬にはケージに入ってもらうことをおすすめします。特に子犬の時期は、どのようないたずらをするか分からないので、事故防止のためにも、ケージでお留守番できるようにしましょう。
 

ケージに入れる時に愛犬を無理やり入れると、ケージに入ると嫌なことがあると学習して次からケージに入らなくなります。まずは、ケージに入ると良いことがあるということを教えて、ケージに慣れさせるところから始めましょう。
 

専門家を頼る

犬の家具の噛み癖を飼い主だけでは解決できないときは、ドッグトレーナーなど専門家に頼ることも有効です。家具などへのいたずらの場合、自宅以外はあまりしないため、家まで出張トレーニングに来てもらえるドッグトレーナーに依頼しましょう。自宅に家族以外がいていたずらをしないようであれば、事前にいたずらをしているときの動画などが用意できると安心です。
 

ドッグトレーナーなど専門家に頼ると、愛犬に合ったしつけ方法のアドバイスをもらえます。また、ドッグトレーナーにも愛犬と合う合わないがあるので、合わない場合は他のドッグトレーナーも試してみることをおすすめします。
 

家具を噛むいたずらを放置すると危険

家具を噛むいたずらは、犬の本能的な行動だから仕方ないと放置することは危険です。家具を噛むことを放置すると、犬は「噛む」という行為は怒られないから何でも噛んでいいと学習し、家具だけでなく人への攻撃につながる可能性があります。おもちゃ以外を噛む行為は、いけないことだとしっかり教えることが大切です。
 

また、いたずらの頻度が多くなると、家具などを噛んで誤飲事故が起こる恐れがあります。誤飲事故は、のどや消化器官に異物がつまり、最悪の場合には命を落とす危険があります。家具だけでなく、スリッパを始めとした布製のものやペットシーツも飲み込むと危険なものです。もし、愛犬が何か飲み込んだ形跡があれば、すぐに動物病院に連れていきましょう。
 

誤飲事故の治療は、飲み込んでまだ時間がたっていなければ、エタノールなどで吐き出す処置ができます。しかし飲み込んでから時間が経過している場合、開腹手術を行うことがあります。どちらの処置も愛犬にとって負担がかかるため、誤飲事故を防ぐためにも、家具を噛む行為をやめさせることが重要です。
 

まとめ

犬は、本能的に「噛む」という行為を行う動物です。特に歯が生え変わりの時期を迎えた子犬は、歯に違和感を感じ、本能的に硬いものを噛んでしまいます。そのため、子犬の時期には、家具を噛むことに注意してもあまり効果がない場合があります。
 

ただし、家具を噛むことを止めないと、噛むことが当たり前になり、飼い主の手や足なども噛むようになることがあります。また、いたずらがエスカレートして誤飲事故を起こす危険もあります。家具を噛むいたずらを放置するのではなく、愛犬に合ったいたずら対策を探して、改善していきましょう。
 

家具への噛み癖を直すには、ストレス発散できるおもちゃを選びましょう。
 

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