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愛犬の抜け毛が多いのはなぜ?犬種による違いや抜け毛対策、掃除方法を解説

愛犬の抜け毛が多く、「なぜこんなに抜けるの?」と疑問に思った飼い主さんは多いのではないでしょうか。犬の抜け毛には、犬種や年齢の違いによってさまざまな原因があります。

 

本記事では、

・犬の抜け毛が多い理由

・犬種による抜け毛の違い

・抜け毛対策

など「愛犬の抜け毛に関する情報」をお伝えします。記事の中では掃除のポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

犬の抜け毛が多い理由とは?

犬の抜け毛が多くなる原因は、犬によってさまざまです。多くの場合、換毛期と呼ばれる時期が原因となりますが、なかには病気が原因で毛が抜け落ちている可能性もあります。

 

ここでは、犬の抜け毛が多くなる原因を3つ紹介します。

 

子犬から成犬への成長期

子犬の場合、生後半年頃から抜け毛が多くなります。子犬は「パピーコート」と呼ばれる子犬特有のふわふわとした被毛を持っています。生後半年を過ぎ、完全に離乳した頃に大人の被毛へと生え変わりが始まります

 

ほとんどの犬は、1歳頃になると、すべて大人の毛へと生え変わり、抜け毛がおさまってくるでしょう。

 

換毛期

犬には春と秋の年2回、被毛が生え変わる「換毛期」と呼ばれる時期があります。換毛期は、ダブルコートの被毛を持つ犬にのみ起こります。ダブルコートとは、被毛の表面にあるオーバーコートと、被毛の内側にあるアンダーコートの2種類の被毛を持つことです。換毛期には、主にアンダーコートが抜け落ちます。

 

春の換毛期は、4月から7月頃にかけて始まります。気温が上がるのに備えて、通気性の良いアンダーコートに変わり、夏の暑さにも耐えられるように調節しています。一方、秋の換毛期は、9月から11月にかけて始まり、防寒のために気密性の高いアンダーコートになるのが特徴です。

 

犬種によっても違いがありますが、換毛期の長さは約1ヶ月とされています。ただし、室内犬の場合、1年中エアコンが効いた部屋にいるため気温の変化を感じにくく、換毛期の時期がずれたり、換毛期の毛の抜け落ちる期間が長引いたりすることがあります。

 

病気・ストレス

犬は病気やストレスを抱えると抜け毛が増えることがあります。換毛期の時期を過ぎても、ずっと抜け続けている場合は、病気やストレスを疑いましょう。

 

ストレスが原因となっている場合、ストレスを感じた犬は、体を過剰になめたり、毛をむしったりする様子がみられます。特に足先や太もも付近に脱毛がみられるのが特徴です。

 

病気が原因の場合、抜け毛以外にもハゲや皮膚の赤み、異常な量のフケなどの症状があらわれます。抜け毛以外の気になる症状があれば、動物病院の受診を検討しましょう。

 

抜け毛が多い犬種とは

犬の抜け毛の量は、犬種によって異なります。まずは、愛犬が毛の抜けやすい犬種かどうか確認してみましょう。

 

ここでは、抜け毛が多い犬種の特徴2つと、代表的な犬の種類を紹介します。

 

シングルコートとダブルコート

犬の被毛には、「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類があります。シングルコートとはオーバーコートと呼ばれる被毛のみ持つことを指します。一方、ダブルコートはオーバーコートとアンダーコートを持ち、被毛が2層構造になっているところが特徴的です。

 

犬の換毛期は、ダブルコートの犬にのみあります。シングルコートの犬は、犬種にもよりますが、1年中抜け毛が落ち、抜け毛の量はあまり目立ちません。

 

ダブルコートの代表的な犬種は、柴犬、チワワ、ダックスフンド、ラブラドールレトリバーなどです。ダブルコートに比べて、抜け毛が少ないシングルコートを持つ犬種は、プードル、ヨークシャーテリア、ドーベルマンなどです。毛が一切抜けない犬はいないため、シングルコートの犬でも、部屋の掃除や犬の被毛ケアをする必要があります。

 

大型犬と小型犬

大型犬と小型犬では、体格差がある分、抜け毛の量にも違いがあります。犬の体が大きくなるほど、抜け毛の量も多くなります。特に中型犬、大型犬のダブルコートの犬種は、換毛期になると毛が束になって抜ける犬も多く、毛束を初めて見た人は驚くでしょう。

 

大型犬のなかでも抜け毛が多い犬種は、シベリアンハスキー、ボルゾイ、ラフ・コリーなどが挙げられます。

  

家でできる愛犬の抜け毛対策!

犬の抜け毛は、正しい抜け毛対策をすると、軽減することができます。特に抜け毛が多い換毛期や、パピーコートからの生え変わりの時期には、自宅でしっかりと対策をしましょう。

 

ここでは、犬の抜け毛対策を4つ紹介します。自宅で飼い主さんができるものもあるため、ぜひ参考にしてください。

 

ブラッシングをこまめに行う

抜け毛が多い時期は、いつもよりブラッシングの頻度を増やしましょう。換毛期の犬のブラッシングは、目安として1日1回、5分程度行うことをおすすめします。ブラッシングをすると、いつまでも毛が抜けるため、1回のブラッシングに時間をかけてしまいたくなりますが、長時間のブラッシングは犬にとって負担になります。

 

アンダーコートの除去には、目が細かいブラシがおすすめです。ただし、力を入れすぎると、犬の皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため、力を入れすぎないように注意しましょう

 

「ファーミネーター 中型犬 短毛種用」

アンダーコートの除去におすすめのブラシです。ステンレスでできた刃が抜け毛をキャッチし、最大90%取り除くことができます。

 

シャンプーを行う

シャンプーをすると、抜け毛をシャワーで洗い流せます。また、換毛期の時期は、抜け毛によって毛穴がつまりやすくなり、毛穴が詰まるとさらに抜け毛が増えてしまいます。毛穴つまりを防ぐためにも、月に1,2回のシャンプーを行いましょう

 

さらに、シャンプー後にドライヤーで乾かす際に、ブラッシングをしながら乾かすと、落としきれなかった抜け毛を取り除くこともできます。

 

服を着せる

抜け毛が部屋に飛び散らないようにするためには、犬に服を着せることも効果的です。抜けた毛は、着せている服に付着するので、部屋の掃除も楽になります。

 

ただし、服に慣れていない犬の場合は、まずは服に慣れてもらう必要があります。初めて服を着た犬は、体の違和感から硬直したり暴れたりする可能性があります。犬に初めて服を着せるときは、まずは短い時間から始めましょう。

 

また、服を常に着せておくと、皮膚が蒸れて、皮膚トラブルの原因になります。特に暖かくなる時期は、夏用の通気性に良い服を選び、定期的に服を洗い替えすることが大切です。

 

短く被毛をカットする

犬の抜け毛対策に、バリカンなどで被毛を短くカットする方法があります。被毛が短くなると、抜け毛も目立ちにくくなるというメリットがあります。また、ブラッシングなどの日頃のケアを楽に行えるようになります。

 

しかし、被毛が短くなるため、紫外線などの刺激が直接皮膚に届きやすくなり、皮膚トラブルを起こす可能性がある点がデメリットです。ポメラニアンやゴールデンレトリバーなど長毛の被毛を持つ犬にバリカンをかけると、被毛が元の長さに戻らない場合もあるので注意しましょう。

 

正しい抜け毛対策を行わないとどうなるのか?

犬の被毛は、常に抜け続けており、掃除や犬の抜け毛対策を諦めたという飼い主さんもいるのではないでしょうか。犬のケアや部屋の掃除を怠ると、愛犬だけでなく飼い主にも影響が出ることがあります。

 

ここでは、正しい抜け毛対策を行わないと、愛犬と飼い主にあらわれる影響を紹介します。

 

愛犬への影響

抜け毛が多い時期にブラッシングやシャンプーを怠ると、皮膚の衛生状態が悪くなり、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。抜け毛によって毛穴がつまり、炎症やかゆみなどの原因となります。

 

また、抜け毛によって抜け毛同士が絡まって毛玉になる場合があります。毛玉は犬が動くたびに皮膚を引っ張ってしまうため、愛犬が痛みを感じることもあるようです。

 

さらに、抜け毛をエサにノミやダニが繁殖する恐れがあります。ノミやダニの寄生によって、貧血や体重減少などの症状があらわれます。ノミ・ダニを繁殖させないためにも、日頃からのブラッシングやシャンプーは重要です。

 

飼い主への影響

犬の抜け毛は、愛犬だけでなく、飼い主へも影響を与えます。犬の抜け毛が原因でアレルギー症状を起こす人がいます。また、犬の抜け毛は、部屋の中のハウスダストを増やす原因となります。そのため、犬アレルギーがなくてもくしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状が出る可能性が高くなります。

 

さらに、部屋の中の抜け毛を放置すると、抜け毛のなかでノミやダニが繁殖することもあります。ノミやダニは、人間を噛むこともあり、噛まれると皮膚炎などを引き起こします。抜け毛が溜まりすぎないように1日1回は部屋の掃除を行いましょう。

  

抜け毛を上手く掃除するポイント

犬の抜け毛は、フワフワと部屋の中に飛び散ってしまうため、掃除にはコツが必要です。ここでは、抜け毛を上手く掃除するポイントを5つ紹介します。

 

布製品にはコロコロ

ソファやカーペット、クッションなどの布製品の掃除は、「コロコロ」と呼ばれる粘着ローラーがおすすめです。犬の抜け毛だけでなくホコリや食べカスなども一緒に掃除することができます。

 

粘着ローラーは、いろいろなサイズがあり、用途に合わせて選びましょう。例えばソファやカーペットなど面積の大きいものに使うときには大きいサイズがおすすめです。クッションや服、犬用のベッドなど小さいものには、小型の持ち運びできるサイズが便利です。

 

フローリングにはフローリングワイパー

フローリングの掃除には、フローリングワイパーを使用しましょう。犬の抜け毛は、軽く柔らかいため、掃除機などで吸おうとすると、風で飛ばされて上手く吸うことができません。フローリングワイパーは、毛を舞い上げずに、ワイパー部分が犬の被毛を吸着するため、簡単に掃除ができます

 

ただし、部屋のすみの抜け毛などはフローリングワイパーでは取り切れないことがあるので注意が必要です。

 

空気清浄機の使用

近年販売されている空気清浄機のなかには、ペットの毛を除去できる機能を持ったものがあります。空気清浄機は、ペットの毛を除去できるような性能がある集塵フィルターが付いた商品を選びましょう。

 

空気清浄機は、ペットの毛だけでなく、部屋の中のホコリや花粉なども除去可能です。また、脱臭機能が付いた空気清浄機もあり、ペット臭が気になる人にはおすすめです。

 

空気清浄機は、こまめに部屋を掃除する時間がない人に向いています。しかし、使用していくと、空気清浄機のフィルターも詰まるため、定期的な空気清浄機の掃除が必要です。

 

ペット抜け毛専用のお掃除用品もおすすめ

ペットショップやホームセンターでは、ペットの抜け毛を除去するのに向いているペット専用のお掃除グッズが販売されています。ペット専用のお掃除用品は、特に布製品の掃除におすすめです

 

「OPPO ketori オレンジ」

おしゃれで可愛らしいデザインが特徴的な商品です。女性の手にフィットしやすいようにコンパクトな大きさになっています。使用方法は、抜け毛が気になる部分を擦りながら毛を集め、押すと大きく開くすき間で抜け毛をつまむだけです。車やソファなどさまざまな場所で使用できます。

 

「ごっそり集毛スポンジ」

電気や粘着シートを使用せずに、経済的に抜け毛の掃除ができるグッズです。スポンジは、掃除したい場所に合わせてサイズ面を選べるのがポイントです。使用方法は、抜け毛の気になる部分をこするだけ。集めた毛は水洗いすることで簡単に落とせます。

 

犬の抜け毛には、大人の被毛へと生え変わる時期や換毛期、ストレス・病気などさまざまな原因があることが分かりました。また、犬種によっても抜け毛の量は異なり、ダブルコートを持つ犬種は、換毛期があるため、抜け毛が多くなります。

 

換毛期など抜け毛が多い時期は、適切に犬のケアと部屋の掃除をすることが大切です。犬のケアや部屋の掃除を怠ると、犬にも人にも皮膚トラブルやアレルギー症状を引き起こす原因となります。

 

犬のお手入れグッズや部屋の掃除グッズには、さまざまな便利な商品が販売されています。用品を上手く使用して、愛犬の抜け毛対策を行いましょう。

 

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