ペットと一緒に暮らしていると、気になるのがニオイ。日頃は鼻が慣れていても、来客時に気になることも。シャンプーや歯磨きなどのケアはもちろん、住まいへの対策でもペット臭は大幅に軽減できます。主な対策3つと、お役立ちアイテムをご紹介します。 文/安藤小百合
対策1 脱臭機などの家電を活用する
すぐにできるのは、「脱臭機」などの家電を検討すること。空気清浄機の場合には、ホコリを除去するフィルターとニオイを除去するフィルターは別のため、きちんと脱臭機能があるか確認してから購入を。犬は音に敏感なので、静音性にも長けたものを選びましょう。ニオイが気になる場所に脱臭器を効果的に配置して、お部屋に拡がる前に脱臭することが大事です。
トイレのニオイは上がる。だから、上からキャッチ!のペット専用「除菌脱臭機」
QAIS-air- 04A1J (SUNSTAR)ニオイの原因の一つ「トイレ臭(アンモニア)」に注目。トイレ上部に壁掛けして、空気より軽いアンモニア臭を上からすばやくキャッチ。置き型と違って毛が絡まりにくく、ペットが直接触れないから安心。さらに、静音設計、オゾンや薬剤を放出しない「UV 光×光触媒」、噛み事故防止の「電源コード保護カバー」と「低電圧12V 設計」、ペットの誤操作を防ぐ「側面フラット設計スイッチ」も。フィルター交換不要だから、経済的でメンテナンスも楽。
※吸込口の「ガード」の適時掃除は必要です。
対策2 消臭効果のある建材を使う
これから家づくりやリフォームをするなら、ニオイを吸着分解するなど消臭効果のある建材を使うと効果大。全面には無理でも、ペットが長時間過ごす部屋や、お散歩グッズを収納する場所には積極的に採用しましょう。近年は、昔からある珪藻土や漆喰を使いやすく加工した塗料、消臭性能や抗菌性能のある壁材も多数出ています。傷や汚れに強く、掃除しやすい素材を選ぶとよいでしょう。
消臭機能は当たり前!抗ウイルス・抗菌もマストに!
セラールウイルテクトPlus(AICA)消臭性能に加え、抗ウイルス・抗菌性能を備えたメラミン不燃化粧板。学校・商業施設・駅・公共施設のトイレや、病院・介護施設でも採用されている。耐久性に優れ、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム水溶液で拭いても性能に大きな影響がない。その品質と効果が認められ、グッドデザイン賞を受賞するとともに、抗ウイルス・抗菌の2 種類のSIAA マークを取得。カラーバリエーションも豊富で、どんな空間にも合う商品が見つかる。
玄関にお散歩グッズを収納するコーナーを設置。グッズから出るニオイを壁材が消臭。
好きな場所に塗るだけ!調湿・消臭できる「塗料」
アレスシックイ(関西ペイント)アレスシックイの記事はこちら
日本古来より用いられている「漆喰」を塗料化。壁に塗るだけでペット臭、カビ、ウイルスから解き放たれたお部屋へ。塗る範囲を自由に決められるので、トイレだけ、リビングだけなど、ニオイの気になる部屋だけに採用可能。壁紙の上からも塗れ、豊富なバリエーションから好きな色と仕上げの質感を選べるのもうれしいポイント。水性でゼロVOC、しかも温暖化の原因となるCO2 も吸着分解。ペット、家族、環境、みんなにやさしい。
対策3 空気の通り道をつくる
ニオイがこもらないように、家の中に空気の流れをつくりましょう。これから家づくりやリフォームをするなら、通気性のよい間取りに。
さらに天井に埋め込み型の換気扇を設置したり、ペットトイレの付近やニオイの出口に換気扇を設置したりするとベストです。既存の家なら、リビング天井にシーリングファンをつける、ペットトイレを空気の流れ道に移動するなどの工夫を。トイレの位置は、汚物を捨てるまでの動線も考えるとよいでしょう。