「猫が好きだから」家で過ごす愛猫の姿がより可愛く愛おしく感じるような猫スペースや遊び場を部屋の中に設けることは、愛猫家にとっての憧れ。
そんな憧れの空間を設置した事例をご紹介。
「愛猫家住宅」を叶える
秘訣① 気分で選べる、豊富な猫遊具秘訣② 飼い主が見上げる肉球
秘訣③ 猫は遊べて、人は収納
秘訣① インテリアとしても映える、猫の遊び場
壁面と窓を活用し、猫の暮らしがより豊かに
三日月型のベッドで眠る愛猫の姿に、飼い主はほっこり
窓から見える屋外の風景は猫にとって、最適の娯楽
部屋の壁面にあるキャットステップの途中には爪とぎを配置。さらにステップを上がった先には猫ベッドが設置され、遊んだり休んだり愛猫にとっての快適空間。
ぬいぐるみを咥えて、窓へ移動
「宇宙船」という名の、猫ベッド
高所の猫スペースから、愛猫が家族の動きをチェック
壁面に8段にわたって続くキャットステップ。上った先には、猫ベッドと窓。猫にとって、高い場所に移動することは、不安やストレスを感じた時の「逃げ場」。それは愛猫にとっての精神的な支えにも。
採用されたキャットステップはこちら
猫と人の好奇心を刺激するカタチ。MYZOO『六角ハウス』
秘訣② ガラスのキャットウォークが魅せる、肉球
5枚のガラスを安全面に配慮した設置方法で固定
愛猫の今まで見られなかった姿を見られるつくり
猫も人も癒されるキャットウォーク
キャットウォークに上がるための、6段のステップ
成猫が腰を下ろして休める大きさに設計
ステップの上でくつろぐことも
キャットウォークをガラスにすることで、愛猫の肉球を下から見上げることができるつくり。インテリアとしての圧迫感もなく、また猫にとっても飼い主を見下ろすことができる、適度な距離感が理想的。
Q&Aでわかる猫のことをもっと知りたい
Q.猫の肉球ってどんな役割?
A.猫にとってのクッション&ブレーキ
獲物に気付かれないよう静かに歩くため、そして高い場所から着地するために、肉球にはクッション材のような役割があります。肉球からは汗をかきますので、湿り気によってブレーキにもなります。肉球が乾燥したり足裏の毛が伸びて肉球を覆っていたりすると、ブレーキが効にくく滑りの原因に。ぜひ定期的にチェックしてみてくださいね。
〈参考/愛猫家住宅コーディネーターテキストP26〉
秘訣③ 収納スペースを猫の遊び場に
キャットウォークと本棚側へとつなぐ移動用の通り穴も設置
猫と人との適度な距離感
本棚の中にもペット用の通り穴を
収納場所を、猫の通り道として活用。愛猫が自然とインテリアの中に溶け込む愛らしい姿は、飼い主にとっても至福の時。キャットタワーなど遊具だけの用途でスペースを取らずに、2つの役割を両立させるアイデア。
+αの猫point
可動式の壁で、猫に隠れ家を急な来客時など、壁を動かせば、愛猫の隠れ家が設けられるように壁を可動式に。オープンにするとリビングを広く利用することが可能。
猫の隠れ家を確保
リビングを広く使って
Q&Aでわかる理想の「愛猫家住宅」
Q.猫と触れ合うことで、飼い主が得られる効果は?A.「メンタル面での鎮静効果」と「病気予防」
猫と触れ合うと、心と身体に安らぎをもたらすホルモン「オキシトシン」が分泌され、ストレスホルモン「コルチゾール」が軽減するのだとか!猫の喉が鳴るゴロゴロ音は、体温を上げて血圧を下げる効果も。猫との触れ合いは心身の健康に良い影響があると考えられています。
Q.猫スペースを設けるメリットは?
A.「猫のためのひとり時間」と「猫NGの空間分け」
猫は干渉されすぎるのが苦手で、ひとりで休む時間が必要です。愛猫のストレス軽減のために、居場所づくりは重要。愛猫の立ち入りを制限することで愛猫のケガや脱走を防止でき、飼い主さんにとってもイタズラされたくないものを守れるというメリットがあります。
Q.キャットステップの配置場所は?
A.「設置する高さ」や「周囲の環境」に配慮しましょう
身体能力が高いとはいえ、猫も転落事故を起こす恐れがあります。多頭飼育の追いかけっこで興奮し、全力疾走や飛び降りのリスクが高まります。ステップの高さは飼い主の手が届く程度が安心。照明・エアコン・カーテンレールなど、猫が乗ってはいけないものが動線に入らない配置にすることも重要です。
〈参考/愛猫家住宅コーディネーターテキストP76・77〉