ミニチュアシュナウザーの犬種について調べてみると、
実はこれらの毛にも役割があったことがわかりました。
今回は「ミニチュア・シュナウザー」の性格や運動量などの犬種データと共に、
ミニチュアシュナウザーと暮らす住まいの工夫ポイントについて解説いたします♪
ミニチュア・シュナウザーってどんな犬種?
原産国はドイツ
ミニチュアシュナウザーはドイツ原産の犬種です。「シュナウザー(Schnauzer)」はドイツ語で「口ひげ」を意味し、チャームポイントの口元の毛に由来しています。
眉毛や口ひげは顔を保護する役割
ミニチュアシュナウザーは農場にいるネズミやモグラなどを退治する仕事をしていました。退治する小動物から顔に反撃されたときに保護できるよう、ミニチュアシュナウザーには豊かな眉毛や口ひげがあります。口ひげはテリア系の犬種と似ていますが、ミニチュアシュナウザーにはテリアとは違った犬種です。
シュナウザーは大きさ別に3犬種いる
シュナウザーには体が大きい順に「ジャイアント」「スタンダード」「ミニチュア」の3犬種があり、ミニチュア・シュナウザーはその中で最も小柄な犬種です。ミニチュアシュナウザーはスタンダード・シュナウザーの中で小柄な子を基礎に、アーフェンピンシャーやプードルなどを交配させて小型化されました。
通常小型化すると元となる犬種よりもマズルが短く細くなる傾向がありますが、ミニチュアシュナウザーにはそれが見られず「ほぼ完全な縮小」を遂げました。これは使役犬として作業効率を落とさないためと言われています。
体型は筋肉質
ミニチュアシュナウザーは小柄な体格ですが、骨太で筋肉質な体型をしています。特に首まわりの筋肉がよく発達して立派です。
ダブルコートだけど抜け毛は少ない
ミニチュアシュナウザーは上毛と下毛があるダブルコートの被毛ですが、季節の変化でごっそり毛が抜け替わる換毛期が無く、抜け毛は多くはありません。上毛は手触りがしっかりめのワイヤーヘアーであることも特徴です。
必要な運動量は多め
農場でネズミ退治をしていただけあって、必要な運動量は多めです。家庭犬として人気の犬種ですが、毎日の十分な運動が必要です。お散歩は1時間程度のボリュームで1日2回行き、室内にも運動スペースを用意してあげることが理想です。ミニチュアシュナウザーの性格としつけのポイント
温厚で従順・警戒心が強い一面も
ミニチュアシュナウザーは見た目の印象も「農場でネズミを退治していた」という仕事もテリア系の犬種と似ています。しかし、ミニチュアシュナウザーはテリア系とは違った犬種であり、その性格にも違いがあります。テリア系の犬種には攻撃的で気性が荒い一面がありますが、ミニチュアシュナウザーは温厚で従順な性格をしています。しかし警戒心が強く度胸がある一面もあるため、知らない人や犬に対して警戒吠えしやすい傾向があります。
ひとりぼっちが苦手
どんな犬種でもひとりぼっちが楽しい子はいないと思いますが、自立心が強くて「かまわれ過ぎたくない」という子もいますよね。ミニチュアシュナウザーはひとりぼっちが苦手な傾向があり、家族との時間が必要な犬種であると言われています。
お留守番が苦手な子が多いので、留守番になれさせていく丁寧なトレーニングをするとよいでしょう。
好奇心旺盛
ミニチュアシュナウザーは好奇心が旺盛で、新しいことに挑戦することが好きな犬種です。運動や遊びの中でしつけのトレーニングを楽しく取り入れるとよいでしょう。
ミニチュアシュナウザーが注意したい病気
尿結石
ミニチュアシュナウザーは他の犬種に比べると尿結石ができやすい犬種であると言われます。尿結石が原因で腎不全を起こす恐れもありますので、早めの発見・治療が重要です。
尿結石の原因となる食事のミネラルバランスに注意するとともに、飲水量を保っておしっこをガマンさせないことも大切です。
膿皮症
ミニチュアシュナウザーに限らず、皮膚疾患は犬の病気の中で非常に多いトラブルです。ミニチュアシュナウザーは「膿皮症」と呼ばれる細菌性の皮膚疾患にかかりやすい傾向があります。適切なシャンプーで皮膚や皮毛の清潔を保つことや、室温・湿度の管理をしてあげることが予防の1つです。
黄色ブドウ球菌などの細菌のほか、アレルギー性皮膚炎、内分泌疾患や腫瘍、免疫不全などの基礎疾患が引き金となる場合もありますので、かかりつけの獣医師に相談して改善方法を決めていくことが大切です。
「シュナウザー面皰症候群」
「面皰症候群(めんぽうしょうこうぐん)」とは、人間でいうニキビのような皮膚症状のことです。シュナウザーは遺伝的な理由で毛包にトラブルが起こりやすいことが原因と考えられており、シュナウザーに多く見られるため「シュナウザー面皰症候群」とも呼ばれています。
基本的にかゆみや痛みはない症状ですが、掻いたり舐めたりした際に二次感染が起こって毛包炎を起こすこともあります。
ミニチュアシュナウザーと暮らす住まいのポイント
イタズラや誤飲に注意する
好奇心旺盛なミニチュアシュナウザーとの暮らしにおいて、イタズラや誤飲誤食に注意する環境づくりが重要です。遊んでしまうと危険のある電気コードや細かいパーツなどに注意し、愛犬の興味をひかないように工夫しましょう。
家族の気配を感じられるプライベートスペースをつくる
ミニチュアシュナウザーは家族との時間を大切にします。ご家族の気配を感じられる場所に愛犬のプライベートスペース(安心して休める居場所)を用意してあげるとよいでしょう。水飲み場とトイレを快適に
尿結石の予防には、飲む水の量を減らさないこととおしっこをガマンしないことが重要です。愛犬が水を飲みたくなる水飲み場と、愛犬が快適に排泄できるトイレ、この2つの環境を整えてあげる工夫をしてみましょう。
外でしかトイレができないとおしっこをガマンする時間が長いため、トイレシートの上で排泄するトイレトレーニングを行うことも重要です。
愛犬のプライベートスペース・トイレ・水飲み場を設置する場所については下の記事で詳しく解説しています。ミニチュアシュナウザーと暮らす飼い主さんのご参考になれば幸いです。
▶︎愛犬愛猫のトイレ・水飲み場・居場所はどこに置く?配置のポイントを解説します♪
滑りにくい床で室内の運動スペースを確保
ミニチュアシュナウザーは毎日の十分な運動を必要としますので、おうちの中でも安全に遊べるスペースを用意してあげるとよいでしょう。床が滑るとケガの原因になりますので、遊べるスペースの床だけでも滑りにくい床にしてあげることがおすすめです。
たとえば、アスワン株式会社の「LOBOFLOR ナチュラルズ」。
こちらは、愛犬の足腰に優しいカーペットです。
カーペットなのに、まるで無垢のフリーリングのような見た目がおしゃれ!
▶︎『LOBOFLOR ナチュラルズ』の詳細はこちら!
お庭ドッグランで運動不足解消
お庭にドッグランスペースを設ければ、毎日のお散歩にプラスして楽しく運動量を保ちやすいです。「歩く」に特化したお散歩だけでなく「走る」の運動も取り入れることで、愛犬のストレス発散にもなります。こちらの記事では、実際にドッグランスペースを設けた7つの事例をご紹介しています。
具体的な事例をチェックしてぜひご参考になさってみてください♪
▶︎ドッグランのある家の事例7つを紹介します!
まとめ
ミニチュアシュナウザーはもともと農場でネズミやモグラなどを退治する仕事をしていたこともあり、必要な運動量が多めの犬種です。好奇心が強い傾向があるため、ケガや誤飲誤食をしないよう安全に遊べる室内スペースやお庭ドッグランを設けてあげるとよいでしょう。ゆっくり休むプライベートスペースはご家族の気配を感じられる場所に用意してあげるのがおすすめです。尿結石になりやすい犬種であるため、飲水量を保つとともに快適なトイレを設置しておしっこをガマンさせないことも重要です。こちらの記事もおすすめ!
▶︎愛犬・愛猫にやさしい床特集▶︎庭にドッグランを作る方法とおすすめのアイテム、業者を紹介