イギリス北東部のストック・オン・ティーズで行方不明になっていたチワワを探すために飼い主がしたのは、キャンプをしながらソーセージを焼き続けることだった。
チワワのペニーは散歩中、通った自転車に驚き、その自転車を追いかけるようにカーブを曲がりどこかへ行ってしまった。飼い主のリアムさんが懸命に名前を呼んで探しても、ペニーは見つからない。
「食いしん坊のペニーは大好きな食べ物の匂いがしたら戻ってくるはずだ」と思ったリアムさんは、テントとバーベキューセットを持って、ペニーがいなくなった道路脇で5日間、ソーセージを焼いてペニーが戻るのをひたすら待った。
愛するペニーのために懸命に焼くソーセージの匂いが届いたのだろうか。失踪から11日目、ちょうどペニーの誕生日に、行方不明の犬の追跡を支援するコミュニティ・グループが、ペニーが置き去りにした食べ物を食べているところをカメラに収めた。ペニーはついに保護され、リアムさん一家と再会することができた。
「何と言っていいかわからない。赤ちゃんがまた戻ってきたような感じです」とペニーを腕に抱いて感極まるリアムさん。一家にはほかに3匹の犬がいるが、犬たちもペニーの帰還を喜んでいた。
この出来事を忘れるまいと、リアムさんは腕にペニーのタトゥーを刻んだ。そこにはペニーとソーセージ、そして突然いなくなって戻ってきたシンボルとしてUFOが描かれている。