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愛犬が高齢になり保険会社が更新拒否。途方にくれる飼い主


アメリカに住むハイジ・ヴェロックさんは、ペットの保険会社である「ネーションワイド」から受け取った手紙に衝撃を受けた。彼女の愛犬ドーナツに14年間保険をかけてきたが、保険会社は契約を更新しないというのだ。

「私たちは、『保険があなたの味方です』という約束を信じていたのですが、彼らはそうではなかった」とベロックさんは落胆する。
ドーナツは現在がんと闘っており、ネーションワイドの保険は化学療法を安価に抑えるのに役立ってきた。

契約更新拒否の通知を受けて、ヴェロックさんは代わりの保険を探そうとしたが、ドーナツの年齢と既往症のためにほとんど不可能だった。
ネーションワイドの保険は7月に正式に終了した。ヴェロックさんは、ドーナツの治療をやめるつもりはないので、ローンなどを組んで予算を確保しなければならない。

このような窮地にあるのはヴェロックさんとドーナツだけではない。同社からの声明によれば、ネーションワイド社は今年、約10万件のペット保険の更新を見送ったとのことである。
ネイションワイド社はインタビューを拒否したが、書面では 「我々は将来もより多くのペットのために存在し続けることができるよう、今このような厳しい決断をしている 」と述べている。

同社はこの決断の一因として、獣医の治療費の高騰を挙げている。しかし、アンゲル動物医療センターのペット保険アドバイザー、ハリソン・ステンソン氏は反論する。
「ネーションワイドは、多くの契約者を議論なしでいきなり川に突き落としたようなもので、本当に残念なことです。獣医の費用が高騰していることは、飼い主にとって保険がより重要であることを意味します」

ステンソン氏は、ほかの多くの保険会社がネーションワイドのように現在の契約者を更新しないという措置をすることはないと考える。
しかし、高齢のペットをもつ飼い主の多くは、いつ保険会社から裏切られるのかわからないと心配している。

ステンソン氏は、保険に加入できないペットの飼い主には、月々の保険料として支払うはずだったお金を、ペットの世話のための貯蓄口座に積み立てておくことを勧めている。
また、契約に反することをしたなど、ペット保険に問題がある場合、飼い主は各州の保険局に苦情を申し立てることができるようだ。

これはアメリカでの問題だが、ペットの高齢化やインフレが進む日本でも同じ問題が起こりうる。
愛するペットのための治療費は保険だけに頼らず、早い段階で計画的に積み立てておくことが大事だろう。

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