スコットランドのアバディーンシャーにあるアートギャラリーで、逃げて行方の分からなくなっていたペットのニシキヘビが発見された。
ボーディと言う名前のそのヘビは東南アジア原産で、体長がなんと3メートルもある。動物保護施設で保護されていたのを、飼い主のマーティンさんが引き取って育ててきた。ボーディはマーティンさんが大好きで、彼の首や肩にマフラーのように巻きついて甘える。
しかし、ボーディにはイタズラな一面もあったようで、マーティンさんが見ていない隙に逃げ出してしまった。1階にギャラリーショップのあるアパートで暮らしていたが、ボーディは通気口に入ってそのまま階下のギャラリーに入り込み、ギャラリーが閉まっている月曜日にいくつかの商品を倒してしまった。
マーティンがいなくなって慌てて外へ出たマーティンさんは、窓越しにギャラリーが異様に散らかっているのを見て、間違いなくボーディがやらかしたと確信した。
「どうやら彼女は私の視界の背後に隠れ、家具の下に逃げ込んだようです。ちょうどそこにあった通気口に興味をもち、その通気口からギャラリーに入ったのでしょう。私がパニックになって外に出てどうしようか考えていたら、ギャラリーの棚からいくつかの物が倒されているのに気づいたんです」。
マーティンさんはすぐさまギャラリーのオーナーに連絡し、脱走から2時間以内にボーディは家に戻ったという。そしてボーディが通った通気口のありかを見つけ、二度と脱走事件が起こらないように塞いだそうだ。
手足のないヘビがどうやって部屋を散らかすのか気になるところだが、ギャラリーのオーナーであるヴィヴ・ケリッジさんは、「なかなかの散らかし様でしたよ。高い棚にあったものが床に散乱していました。ハンドバッグのひとつが開いていたから気に入ったみたいね」と笑って話していた。
「さいわいに私はヘビ恐怖症ではないし、だれもケガをしなくてよかったです。ここはドッグフレンドリーなお店だけど、これからはスネークフレンドリーだと言っても良いわね」と、ボーディの再訪を歓迎している様子だった。