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砲丸投げ金メダルの米国選手、支えになったのは愛犬コーダ


砲丸投げの世界王者といえば、アメリカ人のライアン・クルーザーだ。2016年のリオオリンピックで初の金メダルを獲得し、2021年の東京オリンピックでも金、そして31歳となった今年、パリ五輪で世界記録を叩き出し、3つ目の金メダルを獲得した。

しかしこれまでの道のりは平坦ではなく、今年は相次ぐケガに苦しんだ。栄養管理とトレーニングがケガの回復に重要な役割を果たしたが、それだけではない。クルーザーが重圧に負けず、精神的に集中力を維持できているのは、愛犬のコーダの存在が大きい。

「彼女は素晴らしいトレーニング・パートナーだ。私は幸運にも自宅でトレーニングができるので、一緒に運動するたびに、彼女からエネルギーをもらっている。彼女はいつもやる気満々なんだ。私が30投目を投げた後、そのショットを取りに行くのも、リターンするのも、彼女にとってはいつもエキサイティングなことなんだ。彼女は素晴らしいトレーニング・パートナーであり、間違いなく家族の一員だ」と誇らしげに語るクルーザー。

クルーザーにとって、コーダが果たす最大の役割は、陸上競技でのパフォーマンスと自分自身の 「自己価値 」を切り離してくれることだという。
「これはプロのアスリートとして私が苦心していることであり、多くのアスリートも同感すると思う。陸上競技において私たちが評価されるものはすべて、数字として簡単に測定され、簡単に切り捨てられるものです。記録の悪い日があれば、それは悪い日なのだ。巻き尺は嘘をつかない。でも心はそう簡単に割り切れないから苦しい」。

「でもコーダは私を記録でジャッジしない。私が最高のスローイングをしようが、最悪な一日を過ごそうが関係ない。彼女は関係なく僕を愛してくれる。僕のキャリアの中で苦労してきたことを補ってくれるんだ」と言うクルーザーの言葉には、おそらく多くの愛犬家が共感しているだろう。
オリンピック選手に限らず、誰もが日々、いろんな闘いや葛藤のなかで生きている。ありのままの自分を愛してくれる犬の存在は、傷ついた心を癒してくれ、前向きに頑張る力を与えてくれる。

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