7月4日に行われたイギリス総選挙では、最大野党・労働党が議会下院の650議席のうち400議席を超える大勝を収め、スターマー党首が首相に就任した。
注目された今回の選挙では多くのイギリス人が投票をしたが、投票所には人間だけでなく動物たちの姿も多く見受けられた。とくに犬を連れて投票に行くことがSNS上で流行し、Xやインスタグラムでは#dogsatpollingstation(投票所にいる犬)というハッシュタグで、投票所の看板と一緒に愛犬を写して写真を掲載する投稿が目立った。
補助犬以外の犬は原則として投票所内の立ち入りができないが、地方自治体の判断で許可されることもあったようだ。犬だけでなく、猫、馬、カメ、ヘビまでもが投票所へ行ったようで、まるで動物園のような雰囲気だ。
どの国も若者の投票が伸び悩むなかで、ペット持ち込みOKというアイデアは投票をより気軽なものにしてくれ、SNSで拡散することでさらに若者の投票意欲を高めることができた。
ペットを飼う人が増えるなかで、飼い主への訴求は経済だけでなく政治にも効果があると期待が高まっている。これからほかの国も、選挙での「ペット効果」を期待した動きをしていくのではないだろうか。