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2頭の「パンダ外交官」が中国からサンディエゴ動物園へ


世界中から多くの来園客が訪れるアメリカを代表する動物園であるサンディエゴ動物園に、2頭のパンダがはるばる中国からやってきた。
7000マイルの長旅を経て園の仲間入りしたのは、ユン・チュアン(Yun Chu-an)とシン・バオ(Xin Bao)。
ユン・チュアンは、4月時点での発表によると、5歳近いオスのパンダで、「温厚で、穏やかで愛嬌がある」と説明されている。ユン・チュアンの母親は2007年にサンディエゴ動物園で生まれたジェン・ジェンで、母親の故郷に引っ越してきたかたちになる。
シン・バオはもうすぐ4歳になるメスで、その名前は "繁栄と豊かさの新しい宝 "を意味する。「信じられないほど遊び好きで、ちょっといたずら好きかもしれません」と副園長のオーウェン氏は笑って話す。

新しい環境や餌に慣れるまで一般公開しない方針だが、2頭とも7月下旬に数日違いで生まれているため、7月には冷凍フルーツとニンジンのケーキでお祝いすることが計画されている。この愛らしい2頭がケーキを食べる姿をひと目見ようと、多くの人が殺到することだろう。

専門家は、この2頭のパンダはお互いに好意を抱いており、この先パンダの赤ちゃんが生まれる可能性もあると語っている。
世界的に希少なパンダを園で生息させる大きな理由は、パンダとの対面を通してより多くの人にパンダの保護活動や彼らが暮らす自然環境の保全について考え、行動を起こすきっかけと与えることにあるとオーウェン氏は言う。まだ未知の部分の多いパンダについて研究し、彼らから学ぶことが種の保存につながると考えている。

コロナが落ち着き、中国が「パンダ外交」をまた活発化させた流れで実現したサンディエゴ動物園へのパンダ貸与。ワシントンD.C.にあるスミソニアン国立動物園も、今年末までに中国から新たに2頭のジャイアントパンダを迎えると発表し、さらにサンフランシスコ動物園もパンダを迎える予定だ。
もちろん政治的思惑は否定できず、中国のソーシャルメディア上では抗議や苦情が寄せられているようだが、パンダを通して両国の関係が改善するかどうかは注目に値する。

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